2020/10/12 12:00

総合格闘技パンクラスは、新型コロナウィルス対策として、株式会社エコ革 京都テクノロジー事業部(本社:東京都豊島区、研究所:京都府、以下当社)の協力を得て、飛沫の拡散状況を一貫したプロセスで短期間に検証可能な「飛沫可視化システム」の実施を行いました。本システムは、パンクラスの開催会場の屋内空間をレーザースキャンすることで取得した大規模な点群データから直接3Dモデルを作成し、来場者の座席配置や空調設備を考慮した飛沫シミュレーションを行います。1カ所あたり2分弱で約220万点の点群データ取得し、約30カ所の点群データをIMUと独自テクノロジーを用いて合成し、屋内全体のデータを作成しました。1500名程度の観客を想定し、「飛沫可視化サービス」を行うことで安全性、最適配置、空調及び換気の検証を行っていきます。

パンクラス試合会場における点群データ取得風景(9月27日実施)


[飛沫可視化システムとは]

グラフィカル ユーザー インターフェイス, 設計図  自動的に生成された説明株式会社エコ革 京都テクノロジー事業部が、ライカジオシステムズ株式会社(本社:東京都港区、以下Leica)、エムエスシーソフトウェア株式会社(本社:東京都新宿区、以下MSC)からの協力を得て、飛沫の拡散状況を一貫したプロセスで短期間に検証可能な「飛沫可視化システム」を開発。IMU搭載3Dレーザースキャナーにより対象物の複数カ所の点群データを取得後、複数の点群データを合成し建物全体の点群データを作成します。建物全体の点群データを基に空調設備を付加した3D CADモデルを作成し、CFDによる気流シミュレーションおよび飛沫のシミュレーションを行います。シミュレーション結果から、建物内に浮遊する飛沫の経路を可視化し、屋内空間における感染症対策の課題を明確化します。