2021/01/13 09:50

2年半前の受講後から、

家族で過ごす時間の幸福度が日々上がっているのを感じているという

マスタートレーナーのさんなさん。

思春期の娘さんとの関係性について

迷い、悩み、試行錯誤している経験から

同じようにお子さんの不登校で悩む方へ

発信し、寄り添いつづけています。

その想いについて寄稿してくれました。

Youtubeでもさんなさんインタビューをしていますので

合わせてご覧くださいね。

https://youtu.be/QUEqv0xahQ0

私が次世代ファミリーコーチングを受講したのは、2年半前の夏のこと。

きっかけは娘が中1の一学期早々から学校に行けなくなったからでした。

戸惑い、葛藤、苛立ち、不安。

沢山のマイナスの感情を抱えながら、家に閉じこもる娘を見守っていた当時の私は、なんとか解決の糸口を見つけたくて様々な本を読みあさっていました。

アドラー心理学などを踏まえた、大人が子どもをコントロールしない、子どもの自主性を尊重する子育てが知られるようになりましたが、その中で迷ってしまうのは、どこまで子どもの自由にさせるか?ということです。

不登校も子ども自身が選んだこと。

だとしても現実として学校に行けない子どもに相対したとき、親はどう受け止め、支えたら良いのでしょうか?

私はどんなに本を読んでも、不安が拭えませんでした。

親は大抵の場合、自分が経験してきたことをベースに考えてしまいます。

義務教育の後は高校、大学へ行き、企業に就職する。

それが私の経験してきたことだったので、義務教育中にその道から外れてしまった娘の未来を悲観しました。

やはり社会で自分が好きなことをしながら社会に貢献して生きていくには、学び続ける力と基盤となる知識が必要です。

中学当初から学ぶことができなくなった娘にどう接したら良いのか…

そんなモヤモヤを抱えて、知人から紹介された ”次世代ファミリーコーチング” を受講したのです。

この講座では

・家族全員の自分軸を見つける
・次世代ファミリーチームビルディングの方法を学ぶ

・時代の変化にしなやかに対応できるようになる

というゴールを目指し、1日かけてコーチングを受け、自分の価値観を可視化していきます。

(編集注:オンライン講座では半日×2回に分けて受講します)

私はこの時間を通して、子どもたちと自分自身の幸せな人生をこれからも一番に大事にして生きていきたいと改めて感じ、学校に行けなくなっている娘の苦しさにも、本当の意味で思いを寄せることができました。

それまではどうしても “こうあるべき” という自分の思いが強かったけれど、私自身が自分の思いを大事にしているように、今、娘にも学校に行かないことで守りたいものがある。

娘がぎりぎりのところでそれを守っているんだと気づき、本質的なものを見ず、娘に学びを再開して欲しいと思っていたことは、なんて自分本位だったのだろうとハッとしたのです。

私が自分の価値観を大切に思うように、娘自身が自分を守るために取った行動を尊重しよう。

そう思えてから、少しずつですが、娘に寄り添う力が徐々に身についてきたと感じています。

親ができることは子どもに必要な環境を整えることとメンタルのモニタリングだけ。

子どもの価値観を尊重しつつ、多角的な学びを折に触れアサーティブに伝えて行きたい、そう思いました。

それから私は次世代ファミリーコーチングのメソッドとコーチメンバーに惹かれ、コーチ講座を受け、一昨年にマスタートレーナーにもなりました。

一番小さく密接なコミュニティであるファミリー運営を学ぶことで、仕事においてもしなやかなコミュニケーションを取ることが、より容易になりました。

また、今のコーチ向けの勉強会を通じて、様々な次世代に相応しいファミリー作りに必要な学びを得られます。

思春期の子育てについて、講師から直接学ぶ機会もあり、私も大変参考になりました。

思春期はなんでも知っているかのように(爆)憎まれ口を聞くこともありますが、親は合理的な説明を愛情深く冷静に伝えなければいけません。

ただ、それも受け入れらない状況の場合は、子どものメンタルを整えることが先になります。

不登校などの問題行動の原因は、いじめ、人間関係、心身の発達状況、学校、家庭環境によるものなどがありますが、何れにしても子どものエネルギーが足りなくなったサインであることが多いのです。

外的要因が疑われない場合は、しっかり子どもと向き合って愛情のたるを満たすことが大事です。

暖かな家庭は子どもにとっても充電ステーション。

しっかり言葉や態度で無条件に子どもを大事に思っていることを伝えます。

愛情で満たされて初めて子どもは自己決定ができます。そして自分軸がしっかりできれば、ビジョンを描けるようになります。

そして当たり前のことなのですが、親が自分自身や、自分の子どもを尊重するのと同じように、他者にも尊重の気持ちを持つということを伝え続けることが大事です。

最近見聞きする引きこもり当事者の事件は、親が引きこもる子どもを恥ずかしいと思い、隠し続けてしまった親子関係に遠因があるように思えてなりません。

今の高齢者世代、特に高学歴の方たちは、皆がある程度同じ枠組みで生きることを良しとした時代に生きてきたので、結果としてその枠にはまれなかった為に親に否定され続け、自分自身も他者の人生もどうでもよくなってしまった、というなら本当に悲しく不幸なことです。

引きこもりにしても虐待、犯罪の多くも、親子関係が健全であれば、また、困難を抱えた親にしっかり社会的なサポートがあれば、多くは解決できるのではないかと最近感じています。

親が自分自身を大事にできる環境、それによって子どもにもちゃんと適切な愛情を注げる環境を作っていきたいなあと改めて感じたのでした。

このクラファンをきっかけに、ファミリー作りに不安を感じる多くの方にこの講座を届けたいと思っています。

誰もが多様な形で、幸せを最大限に引き出したファミリーを育むこと、それが私の願いでありミッションだと感じます。

次世代ファミリーコーチングで多くの方にお会いできるのを楽しみにしています!