2020/10/20 11:09

■焼き鳥に合う塩を求めて天草の海に行ってきました

 熊本県天草市通詞島。

 ”そこは風と太陽が結晶をつくる場所”

 塩作りに勤しむ木口社長にインタビューしてきました。

 Q:何故、天草市通詞島で天日塩作りを

   しているのですか? 

 A:この海はイルカが常時往来する全国的にみても

   珍しい海栄養豊富な海。

   その理由は黒潮の支流が運んでくる

   ”海の栄養”と九州4県の川から有明の海へ

   注がれる”山の栄養”が混ざり合う場所だから

   良い塩が出来る栄養豊富な海がそこにある。

黒潮の支流と九州4県の山から流れる川が出合う希少な海

イルカが泳ぐ姿が間近で見られる通詞島

 Q:伝統的な塩作り”完全天日塩”とは?

 A:手間暇かけて”ゆっくり”結晶になっていく天日塩。

   海水の塩分値は約3.3%、本来なら1tから33㎏

   出来るはず。ただ、にがりや不純物を除去すると

   約17㎏しか出来ない。

   手間と時間がかかる。その手順としては

   1)海水を汲み上げるところから始めます。

   2)大き目の不純物を除去します。

   3)濃縮した海水(鹹水)を作ります。

   まず塩水をポンプで汲み上げ、櫓の上から

   ネットを通して濃縮。長時間かけて

   海水の濃度を上げ10.0tから1.5t程度(15%)

   にします。4)ハウスの結晶棚に鹹水を移し、

   天日で仕上げていきます。5)不純物を

   取り除き、布でこして、にがりで洗う。

   塩の結晶が出来るのは夏場で2~3週間、

   冬場で1~2カ月程かかります。

   6)最後に結晶の大きさをふるいにかけ

   3つの大きさに丁寧に仕分けて出来上がり。

ポンプで海水を汲み上げる作業

 濃度の濃い鹹水を作る櫓

ハウスの結晶棚   塩の結晶が徐々に形になっていくところ

天草の海から完全天日で仕上がった塩

ウニがいました

ネコもたくさんいました

焼き鳥につけても、お料理のお供にも美味しい天日塩

九州の美味しさを九州の恵みの塩で頂く贅沢。

是非一度お召し上がりいただけたら幸いです。 

以上天草通詞島リポートでした。