2021/10/24 23:41

支援者のみなさま、お世話になっております。みなとメディアミュージアムことMMM、共同代表の小川です。一気に冷え込んで参りましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

さて、MMMの近況報告です。前回の報告からかなりの期間が空いてしまいまして、申し訳ございません。今回の報告では、少し硬いお話になってしまいますが、次のような構成でMMMの近況をお伝えできればと思います。

1、MMMの会期変更について

2、最近のアーティストの様子について

3、作品の発送について


《MMMの会期変更について》

前回報告時点(7月下旬)では、MMM2020→2021は9月会期のみという判断でしたが、7月下旬から8月第一週にかけての緊急事態宣言の延長の可能性や、あまりにも急速な感染拡大を踏まえて、MMM共同代表やキュレーション班代表、事務局を交えて、緊急ミーティングを8月初旬に行いました。

1.開催(延期含む)と中止でどちらが良いか?
2.開催の場合は8月末からの予定通り開催か、延期するかどちらが良いか?
3.延期して開催する場合は開催日時・方法等はどのようなものが考えられるか?

などのような議題を設定し、8時間あまりにわたる議論を重ね、最終的に9月会期と11月会期のロングラン(長期)開催へと踏み切ることになりました。

その後、ポスターの変更やアートマップ(作品の設置場所を示した地図)などの対応を重ね、9月時点での作品設置、11月会期への変更に伴う会場の再確保などを行なってまいりました。

(アートマップについては、こちらのリンクからもご覧いただけます!)

https://minato-media-museum.com/2021/09/2021exhibits/

このような決定を踏まえ、MMMの公式サイトにはこのように記載をいたしました。


・・・・・

8月30日(月)より開催を予定していた「みなとメディアミュージアム2020→2021」は、東京都や茨城県の新型コロナウイルス感染拡大状況を踏まえ、会期を変更いたします。全体の会期を9月19日(日)から11月28日(日)とした上で、パフォーマンス作品や展示作品については、9月および11月の土日を中心に展示します。具体的な日程は下記の通りです。

展示作品:9/19(日)、20(祝)、25(土)、26(日)または 11/20(土)、21(日)、27(土)、28(日)
パフォーマンス作品:11/20(土)、21(日)、27(土)、28(日)の中から希望する日程

なお、上記日程は新型コロナウイルス感染拡大の影響などを踏まえ、変更する可能性があります。

本決定に関して、共同代表の小川楽生による文章を掲載いたします。

8/8より茨城県ひたちなか市がまん延防止等重点措置の対象区域に適用されたことを踏まえて、実行委員会内で本年度の開催について議論を重ねました。そのミーティング時間はゆうに8時間を超えます。結果として中止はせず、会期を9/19~11/28と長期開催とし、開催方法は、土日中心に開催する方針になりました。これは、展示をいくつかの期間に分散することで、人的移動を減らしつつ、確実にアート作品の展示を行うための決定です。こうした決定は、できる限り本年度のMMMを開催する方針をすることの意思表示です。すなわち、他芸術祭や美術館が軒並み中止・閉鎖の対応を取る中で、MMMとして文化芸術の矢面に立つ覚悟の表示です。MMMとして、2021年の開催を後悔することなく、アーティストの声や地域住民の声、実行委員の声を最大限に届けてまいる所存です。もちろん、開催にはあらゆるリスクが伴いますが、リスクの上に成り立つ「語りうる可能性のすべて」をなんとしても伝えていきます。よって、これまで以上に、スタッフやアーティストの体調管理、消毒やマスク、三密回避の徹底、抗原抗体検査、ワクチンの接種を進めてまいります。那珂湊地区の「夏の風物詩」という形からは少し姿を変えましたが、私たちMMMの思いは変わりません。これまでも、これからも、那珂湊という場所でしか紡ぐことのできない芸術祭を目指していきます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。(文責:小川)

・・・・・


9月会期では、限定的ながらも、感染の恐れがない作品などを中心に展示を行いました(現在も展示が続いています)。

https://www.instagram.com/p/CU4MS80p_0q/?utm_source=ig_web_copy_link


11月会期では、パフォーマンス作品やインスタレーション作品などを含む展示が開始されます。さらに、11月21日には、外部審査員による審査イベントなども実施の予定となっております。さまざまな制限により、覚悟を持って延期、再スケジュールを行わねばならない場面も多々ございましたが、地域住民のみなさまのご協力もあり、なんとか11月会期を含めることでアーティストの「語りうる可能性の全て」を那珂湊でお伝えすることができそうです。本当にありがとうございます!

例年のMMMとは異なり、年の暮れも近づく中での開催となりますが、新しい那珂湊の姿をアーティストの皆さまにもお伝えできるのではないかと思うと同時に、地域住民の皆さまにも、新しいMMMの形をご提供できるのではないかと前向きに捉えています。今後ともよろしくお願いいたします。


《最近のアーティストの様子について》

クラウドファンディングでの発送にも関わってまいりますが、クラファン出展作家のエコツミさんの様子などをお伝えできればと思います。

https://www.jpopgo.co.uk/ekotumi-live-in-london/

10月ごろからベルギー、ノルウェー、イギリスなどヨーロッパを中心に公演を行われており、精力的に活動をされていることをお伝えいただいておりました!


また、同様にクラファン出展作家であるElliott Haigh + Nana Sawadaさんにつきましては、9月会期にて展示を開始いたしました。(インスタグラムやMMM公式サイトを中心に、その様子をご確認いただけます)


ちなみに、今年初の試みとして「オンライン作品紹介」ページを開設しております。

https://minato-media-museum.com/2021/09/オンライン作品紹介/

11月会期を踏まえて、オンラインでの紹介ページも充実してまいりますので、ぜひチェックしていただければ幸いです。


《作品の発送について》

当初の予定では、9月での会期を終えた10月に作品の発送を行う予定でしたが、会期の変更に伴い、いくつかの遅延が起きております。特に、ツアーの実施に関しては原則中止とした上で、それに代わるような大体措置の提供をいたしますが、11月会期での作品設置が必要になりますので、12月〜1月へと大幅にずれ込むことになるかと思います。不信を募らせてしまうようなご対応となってしまいまして誠に申し訳ございません。

また、ご購入いただいたアーティスト提供の作品については、現状、以下のように対応しています。

1、エコツミさん作品は、ヨーロッパ遠征に伴う自主隔離などを終え次第、発送に入らせていただきます。

2、Elliott Haigh + Nana Sawadaさん作品は、作品保証書や手紙の同梱が終わり次第、順次発送いたします(10月中を目処に)。

これまでにない対応を迫られている2020→2021会期では、アーティストや地域住民との何気ない会話も、重要な時代の証言となる可能性があります。こうしたことを踏まえ、アーティストとの会話、地域住民との会話を含む記録集や作品図録の作成も考えております。


ご不明点や、懸念点などがございましたら、お気軽にご連絡いただければと思います。
色々と対応に至らない点もあるかと思いますが、今後もどうぞよろしくお願いいたします。

(文責:小川)