2021/02/04 09:00

皆さん、こんにちは。
マゼルプロジェクト校長兼メンターの中川彩です。

約1ヶ月に及ぶマゼルプロジェクトのチャレンジが終了し、合計1,224,500円もの支援金が集まりました!
私たちの想いに賛同してくださったこと、
共に未来を考えてくださったこと、
協力するよと手をさしのべてくださったこと・・・
全てに感謝の気持ちでいっぱいです!!!


さてタイトルにあるように、今回集まった支援金をもとに「マゼルプロジェクトが目指したい未来」ですが、それは【皆が理不尽に悲しい思いをすることなく、生まれてきてよかったなと思う世の中が実現している社会】です。

それが今叶っていない理由として多くの方がうすうす感じておられるかもしれませんが、
今の世の中、単純に解決できないすごく複雑な問題がたくさんありますよね。

例えばAとBの2つの問題を解決するという単純なものではなく、
AとBとCの問題を解決しなければいけないというような、より複雑な局面にぶつかった時、
状況を俯瞰し論理的に考えられる子どもが多く育っていたら・・・そう思うのです。
例えば昨今よく耳にするSDGsも、いろんな問題が複雑に絡み合い、解決しようとすれば
一方で何か問題が浮上する・・・考えれば考えるほど頭を抱えてしまいますよね。

もう一つ例に挙げると、私が留学生時代に感じた問題として「物乞いの人への支援金」がありました。
彼らは生きるために雨風の当たらない地下鉄の入り口で物乞いをする。
可哀想だと思って数百円ほどのお金を彼の前に置いてあった紙コップに入れようとした時、
ハンガリー人の同級生が私の手を止め、言いました。
「彼らにお金を与えても、ドラッグや酒やタバコにしか使わない。Ayaが今ここでお金を与えても、何も社会の問題は解決しないんだよ」
そう言われて私は初めてこの複雑な、貧困と社会と自分の正義感という3つの問題に直面しました。
しかしそんな場面においても多方面から物事を捉え「自ら考え行動する」そんな人材が多く育っていれば、何十年後も皆が幸せに生きられるかもしれません。
私はずっとそう感じてきました。

私たちの命はいつか尽きますが、この世は続いていきます。
子どもを産んでみて初めて感じたことですが、自分が死んだ後の世も、
世界が平和であり子孫が幸せに生きていて欲しいと・・・世界が平和であって欲しいと心から願っています。
そんな世の中を実現する為に私たち夫婦が「今」できること、それがマゼルプロジェクトを立ち上げ学びの場を作ることでした。


今回80名を超える支援者の方に私たちの想いが届いたことが希望であり、
今日も学びを広げた小学生の生徒さん、中高生の経営メンバーの成長こそマゼルプロジェクトが目指したい未来への一歩だということは間違いありません。

(↑小学2年生が中学2年生の先生と難しいプログラミングにチャレンジ!)



学校に行っている子も、行かないという選択をした子も、
自分が社会の役に立てる人間だという尊厳を持ち、
私たち大人が見ることができないかもしれない未来で、
しっかりと生きていって欲しい。
そう強く願っています。


「皆さんと一緒により良い学びの場を作りたい」この想いに参画し、
「作りましょう!」と一緒に歩んでいただければ幸いです。
最後になりましたが、改めまして今回当プロジェクトにご支援いただいた皆様に
心から感謝申し上げます。
今後も私たちの活動に目を向け、応援のお声をかけてくださると幸いです。