2021/02/18 12:00

こんにちは。
プーアルと姉猫のチチを保護する時から、色々協力してくださってるご近所さんから新情報が届きました。

コロナと緊急事態宣言で私がほとんど外に出ないので、久しぶりに会った〜って感じでお話してもらったのですが、なんと、発情期に入ったのか朝方になるとプーアルが元々暮らしていた場所でプーアルにそっくりな親猫が鳴いているのだそうです。
さらに驚くのが、その場所から家を数件挟んだ我が家の室外機の上にも座っているとか。猫の匂いがするのか、子の気配を嗅ぎ分けたのか分からないけど、捕まえるチャンスは近そうです。

そんな話をして、ご近所さんからも「うちの裏側から住んでるところが丸見えだし、罠仕掛けるなら使っていいよ」というありがたい申し出が。

お言葉に甘えます!とお願いして、犬の散歩に出かけたついでにそこを覗き込んで見れば……


なんと……なんということでしょう。
座ってるし!!!


写真に収めるためダッシュで帰宅してスマホを持って、まだ外にいたご近所さんに「いたいたいたいた!!!」と教えて2人で見に行きました。


プーアルを発見した時も、ここに座り込んでこちらを見ていたのです。全く同じ。

そしてなんか……丸い。

もしかしてもうお腹に…?


同時に変な声が聞こえました。鼻を鳴らすようというか、鼻声というか…顔は綺麗に見えるけど猫風邪かしら?

万が一妊娠していても避妊手術と一緒に堕胎されます。TNRは、野良猫を捕獲して、ワクチンと避妊をして、リリースして地域猫として1代限りの生涯をお外で暮らす活動です。

でも、これって人が決めた共生のルールというか人の基準で幸せと思ってる事というか、自然界の法則で言えばプーアルが命を落とすことも、この母猫がまた新たな命を産むことも、その暮らしがどんなに過酷でも、なんら不自然なことでは無いんですよね。


だけど、これが不幸な猫を増やさない良い選択だと信じてやるしかないです。プーアルのことも自然界のルールに反してでも助けたいと思ったし、プーアルのような猫をもう出したくないという気持ちは確かです。


そして早速、ご近所さんの家の敷地内に捕獲器を仕掛けさせてもらいました。同時に「野良猫さんの手術室」にも電話して、なんとかキャンセル待ちで予約できました。

この日が木曜日の夜。

日曜日に予約できたので、土曜日の夜に捕まえてくださいと指定されました。

あまり早く捕まえて怯えて排尿が出来なくても困るから、できるだけストレスなくするためにギリギリで捕獲するんだそうです。


そんなにトントンと上手くいくかな…と不安でしたが、木曜日の夜の間にしっかりと設置したご飯を食い逃げしてくれました(笑)

私が持ってる捕獲器が引っ掛け棒にかけた食べ物を引っ張る反動で締まるタイプで、ひっかけが甘かったりすると食い逃げ出来てしまいます。

金曜日の夕方にも仕掛けて、土曜日の朝、しっかり食い逃げを確認。

ここにご飯があることは分かってくれたけど、今夜も食い逃げされたらどうしようかなぁ〜と、プーアルを捕獲した時とおなじシステムでご飯を置いてみたら…


2時間で入った(꒪д꒪II

土曜の昼頃でした。ちょっと早い…早いよ。


しかも暴れて暴れて鼻ぶつけて鼻血出てるし。遠くから見たらチチに似た顔かなと思ったけど、近くで見るとプーアルにそっくりです。


うん、うん、間違いなく親子だわ。でもなんか大人だからか鼻筋が太くてオス顔にも見える。あなたまさかお父さんじゃあないわよね?なんて話をしながら、我が家へ。

玄関に置いてしばらく放っておくと落ち着いて座っていました。


夕方、捕獲器からキャリーに移すのは難しそうなのですが、手術まで時間あるしおしっこと食事をして欲しいなぁ…と近づいたらパニック起こしてひっくり返って、おしっこ漏れました。

ジャーっとたくさん。

可哀想なことになっちゃったけど、とりあえずOK。



さて、明日までは長い。お腹もすくでしょう。猫ぴゅーれなんて食べないかしら?と隙間からあげてみたら、なんとビックリ。食べたんですよ。

チチには4ヶ月かかった手からご飯が初日で。プーアルだって1ヶ月かかりました。


工エエェェ(´д`)ェェエエ工

人馴れの可能性があると、誰かに譲渡……が過るんですが、チチの里親も見つからないのにダメダメと振り切りました。


その晩はカメラを仕込みつつ、間接照明で薄暗くして過ごしてもらいました。

深夜の間にご飯もバッチリ食べていて、やっぱ肝座ってるなぁ。



日曜日。

野良猫さんの手術室では、9時半から受付なのでそれに間に合うように出発。沢山の猫さんたちがオープンダッシュで預けられていきました。

ワクチン接種と、少し変な音が聞こえたので猫風邪の確認と避妊をお願いしました。

17時に電話で確認すると無事に手術を終えたとのこと。送迎車に乗せられて帰ってきます。費用は11,550円ですと言われて、さすがTNR専門病院安いなぁ(チチの避妊は27000円でした)と思っていたら、あ…れ?


メスの避妊は8000円
ワクチンと証明書は3500円
送迎は3000円


そして消費税。

計算が合わない。

合わない!!


オスの去勢4000円なら合う…いやいやいやいやいやいや、まさか、まさかと思いながらソワソワと待って迎えたら「男の子でしたよー」と。


あんた父親かーーー!!!!

プーアルを2回抱き抱えて、「お母さんだよ」と、すぐに会えなくなるからと思って会わせたら、お母さんはシャー!!と威嚇するし、プーアルもダッシュで逃げる。

ほんとに親子か?ってくらいの反応だったんですが、そうね……お父さんなら会ったことなくて当然よね…(*ノ∀`)アハハ八八ノヽノヽノヽ

丸い体は既に妊娠していたわけでなく、食べるものに困ってなかっただけなようです。でもほら、このちょっと脅えた顔はチチにそっくり。
わかりにくいけど「さくらねこ」の証明として、向かって左側の耳にカットも入りました。

お父さん(笑)


1晩は安静に過ごさなくてはいけないので、暖房のきいた部屋にキャリーを置いて休んでもらいました。初めて入る人の家、どんな風に見えたのかしら。

「明日の夜にはお外に戻るけど、ご飯を食べにおいでね」と話しました。目をまん丸にしてこちらを見ていたけど、多分伝わってないな(笑)

ご近所さんも、家の裏に時々ご飯を用意してくれるそうです。


月曜日の朝、缶詰を与えて出社。
帰ってくるときれいに完食していたので、晩ごはんにも缶詰。
21時頃まで一人にして待ってみたけど食べないので、ご飯は外に置いてリリースすることにしました。イタチも猫も出るのでどちらが食べるかはわかりませんが。。。


「扉を開けたらものすごい勢いで逃げます」と聞いてたので、開ける瞬間から飛び出すかと思ってカメラを構えながら開けてみると、案外穏やかに走って行きました。
プーアルのほうがすばしっこいなという感じで。

数日は捕まった恐怖で姿を現さないかと思いますが、敷地内の室外機横に雨風しのげるダンボールとご飯を置くようにしようと考えています。

そして母猫・・・大本命の母猫を捕まえなくては。
白地にグレーの模様が入った猫と、白地に黒いブチの猫が残っています。
これがオスメス未去勢の猫だったら、4月5月にはまた生まれる…。

 

今回の費用はわたしのお小遣いから捻出しましたが、次回以降は「どうぶつ基金」のさくらねこ避妊チケットを使わせてもらえたら、費用を理由にTNRを躊躇せずに済むので会員登録も済ませました。

わたしにとって初めてのTNR活動。
思ったよりもスムーズに進められたのと、経験してみて次の猫への不安も減りました。猫1匹ずつにいろいろなことが起きると思いますが、プーアル2号を出さないために母猫の捜索と近隣に現れる猫のTNRを可能な限り継続していきます。