2021/03/01 19:23


こんにちは。日々支援の輪が広がっていることに驚きつつ、感謝の気持ちでいっぱいです。
ご支援頂き誠にありがとうございます。モーリシャス在住のハコです。


モーリシャスのご紹介、第2回目は歴史とそこに住む人々を取り上げます。


モーリシャスは長い間無人島だった後、オランダ、フランス、イギリスの植民地を経て1968年に独立しました。ヨーロッパから来た入植者はアフリカ諸国から奴隷を連れて来ました。
その後奴隷制が廃止されたため、労働力を補う目的でインドや中国から多くの移民を迎え入れました。


そんな背景から今のモーリシャスは多民族・多宗教・多言語の国。多様な人々が大きな対立もなく共存しています。


つい先日、2月12日は春節(旧正月)のため祝日でした。冒頭の写真はショッピングモールで旧正月を祝う獅子舞です。春節は元々中華系モーリシャス人のお祭りですが、写真をよく見ていただくとわかる通り、獅子舞のメンバーは中華系だけではありません。


モーリシャスは各宗教、各民族が大事にしている日をバランスよく取り入れて祝日としており、自分の宗教・民族の行事でなくてもみんなでお祝いするムードがあります。


言語の面でいうと、公用語は英語です。が、全員が話せるわけではありません。フランス語、ヒンズー語、クレオール語などその人のルーツによって様々な言語を話します。
モーリシャス人は複数の言語を話せる人が多いですが、家庭ではクレオール語を話す人が大半です。現地語であるクレオール語はフランス語によく似ています。
例えば「私」は 、クレオール語では「mo(モ)」、フランス語では「moi(モワ)」と言います。数字に至ってはクレオール語とフランス語は全く同じです。それもあってフランス語の方が英語よりも得意、というモーリシャス人は珍しくありません。


小さな島ではありますが、まるで世界の縮図かのように民族・多宗教・多言語が共存する国。この多様性はモーリシャスの大きな特徴と言えるでしょう。


ハコ