2021/02/25 20:35

クラウドファンディング、最終日。
のこり4時間を切りました。

この1か月。
どきどきハラハラでした。

・映画上映会をお知らせしたい。

・この映画が出来た背景を知ってほしい。

・いろんな人たちが、いろんな立場で、この10年間過ごしてきた。
その時の符号をここで一度合わせてみたい・・・・・

直志さん、剛さんの10年。
監督の10年。

そして私の10年。

東日本大震災。
未曽有の被害。

私自身は、津波被害を受けたわけではありません。
それでも自営の仕事がすべてキャンセルとなりました。

福島県浪江町で協働のまちづくりの実現のために住民のみなさんと意見を出し合って
方向性が決まりつつある時でした。
「無念です。先生お元気で」という短いメールが入りました。
その時、事の重大さに気づき、恐怖に震えました。

全国のまちづくり仲間が、私は津波にのまれた・・・と思った、と言います。
数日経って、Twitterで発信したとき、友人たちが「生きていたか!」と喜んでくれました。
その一方で、私が兄のように慕っていた友人や、師匠のような彼や、
一緒にお祭りを作ったお爺ちゃんや、多くの頼りにしていた人たちを亡くしました。
ご家族を亡くされた方々の悲しみを思うと、私の悲しみには蓋をするしかないのですが、
それでも、フッとしたとき、友人の気配や匂いを感じ
涙ぐむことも、、、いまもなお、、、あります。

震災の前には思ってもいない人生を、今歩んでいます。
震災前は協働のまちづくり・コミュニティガバナンスの実現をサポートするNPO活動をしていましたが、今は復興支援、女性支援・・・に特化したNPO活動をメインにしています。

今回のリターン商品は、「編んだもんだら」関連商品をご用意しています。
「編んだもんだら」は、私が震災後歩んできた証です。

今日の事務所は編んだもんだらDAYとなりました。

北海道の自然保護団体さまのオリジナル編んだもんだらのご注文をいただき、
今日はそのデザインの打ち合わせです。
札幌から発注者さまが来てくれました。
いままでも、いくつかのオリジナル商品を作っていて、発注者さまとも何度か会っているので
お母ちゃん達も楽しみにしていました。
自然保護団体さまのニュースレーターをお土産にいただき、みんなで見ているところです。

そうしていると、偶然にも静岡の支援者さまから電話があって
「これから、静岡で編んだもんだらを扱ってくださっているお店のYouTubeに出演するから見て!」と。
お母ちゃん達と、みました!

静岡の支援者さまは、「編んだもんだら」のロゴを作るときに初期費用を出してくださったり、経営しているショップで編んだもんだらを販売してくださっています。(今回のクラファンにもご支援いただいております!)
なによりも、大奥様プロデュースで「布絵本」を2年かけて作ったこともあります。

ちょうどクラウドファンディングの方法が分からない~と、いらした方にも布絵本を見ていただきました。

気負わずに、身の丈のあったことを、自分が出来ることを主体的に取り組もう・・・
というのが、私が目指す復興の姿です。

それは、きっと、自分たちの暮らしを「曲げなかった」直志さん、剛さんの生き様にも重なるのではないかな、、、と、思っています。

いろんな人たちが、それぞれの立場で、毎日を精いっぱい、楽しく、生きている。

あの日。
瓦礫と化した東北の沿岸地域の町々。
今なお、これが復興なのか?と、憤りを感じることも、正直ある。
それでも、生きる。そこに愛があるから、がんばれる。
そんなことを、今日の午後、盛りだくさんの楽しい時を過ごしながら思いました。

約1か月。
みなさま、応援ありがとうございました。

3月に、上映会・トークでまた思いを重ねましょう。