2021/06/14 23:00
70点取るより、40点のデザインで!

コワーキングスペースは様々なバックボーンの人が利用するため、ある程度、デザインの方向性に種類がありますし、私も作っているからこそ「できる限り無難で格好いい」という方向になるその思考は理解できます。

ですから、「テレワークブースがカラオケボックスやトイレ」的になるのは仕方ないんですよね、全面ガラスとか値段が高すぎて大企業さんかガリガリの補助金まみれでもないと何個も設置できません。

それにガラス張りのテレワークボックスって入りたいです?(笑)社内ならともかく

で、今回、何か反省があるとしたら、最初の基本デザインを考える時間を1年間くらい欲しかったな。ということぐらいです。正直、慌てて方向性と初期デザインを決めて、店舗デザイナーさんに入ってもらったので、かなりバタバタとしてしまった気がします。

一般的なオフィスやカフェ的な雰囲気の延長で70点取るより、あえて40点のデザインにしてほしいとデザイナーさんには無理を頼みました。

一周回った日本的なテイストを持つ海外のオフィスデザインで!

何億も予算があれば凝りに凝ったものができると思いますが、さすがにそれは無理な話ということで、なるべく日本国内に事例の少ない作法というか、私がヨーロッパや北米のスタートアップ系事務所スナップを参考に”面白い”と思った方向で行こうということになりました。

いわゆる”和風”ではなく、我々一般的な日本の庶民が目にする材料でありながら、あまり組み合わされず、かつ許容できるレベルのもの。

40点狙いなので、ノスタルジックだったりモダンだったり、人によって随分感じ方は変わるかな?とは思います。

共有作業スペースが見えてきた

入居者・利用者が存在することで価値がでる

都合の良い言い方をすれば、それぞれの特徴を持つ人がそのブースや席に座ることで、初めて絵になると言うか、その人の場所になるというか、そういう空間を目指しました。

具体的に何ってわけではありませんが、カフェでもオフィスでも、ラウンジでもカラオケボックス、福祉施設でもない、多分、コワーキングスペースに見えると思います。

コンセプトは不完全・未完成で

初回の打ち合わせでデザイナーさんには言われました。

「これ・・・かなり尖った感じになりますよ?私達は面白いと思いますけど(笑)」

「じゃ、コンセプトは不完全・未完成で!」

本当にこれで出来上がっているの?

これでいいの?

いや、これはこれでいいじゃない!

的な雰囲気で。

もちろん、利便性も!

とはいえ、別に適当に作っているわけではありません、電源の数や位置、照明、空調、換気などなど予算が許す範囲で、ご利用者が見えない範囲も工夫をしたり予算をかけています。

もちろんすべてに完璧には程遠いですけど、そこらへんはもう致し方ないということでご勘弁いただければなー。と甘えておきたいと思います。

やたら多い電源(笑)

ケーブルの種類に注文を付けたりと、細かいこともやってます!