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こんにちは、OTAブックアートのスタッフKです!
2018年11月18日、「ヨンネ手製本講座 at OTA ブックアート」
和本編・洋本編の第6回を実施しました。

講師として植村愛音さんをお迎えして、毎回異なる課題に挑戦し
代表的な製本の方法を習得してきたこのワークショップも、いよいよ最終回!

午前の和本クラスでは「四つ目綴じ」を、
午後の洋本クラスでは「本かがり丸背 コーネル装」を仕上げました。


【和本編】

和本クラス、最終回のテーマは「四つ目綴じ」です。

いわゆる「和本」と言えば、この綴じ方をイメージする方も多いでしょう。
四つ目綴じは、あらゆる綴じの基本になる製本方法です。

四つ目綴じをマスターすれば、糸を通す穴の位置を変えることで、
亀甲綴じ、麻の葉綴じ、康煕(こうき)綴じなど、
綴じ方を発展させて、背の部分に様々な模様をつくることができます。



表紙として使用するのは、第4回の際に「裏打ち」していた布。
参加者がそれぞれ使いたい布を持って来て、
製本で使えるように、裏に紙を貼って仕上げたものです。



まずは、本文となる和紙を切って折って…シンプルですが大切な作業です。
第1回から毎回、繰り返し手に覚えさせて来た作業なので、
参加者のみなさんも、初回に比べて上達を感じている様子。

紙を折る際に使用するヘラにも話題が及ぶなど、
基礎作業は習得している前提で、踏み込んだ話もすることが出来ました!



冒頭でも触れたように、この四つ目綴じは
糸を通す穴の位置を変えることで、
背の模様が異なる様々な綴じ方に、応用・発展させることが出来ます。

それを知った参加者は「チャレンジしたい!」と満場一致!
四つ目綴じから「康煕綴じ」に課題を急遽変更することになりました。

まずは、先ほど切りそろえた和紙をまとめ、
目打ちを使って穴をあけて、こよりで本文をまとめます。
こよりを作る工程も、これまでのワークショップで経験済みなのでスムーズです。



続いて、角布(かどぎれ)の布と、綴じるための糸を選びます。
表紙や見返しと並べて照らし合わせながら、仕上がりイメージして
配色を考えるのも毎回のワークショップの醍醐味なのです。

布を選んだらカットして、本文に取り付けます。
この角布には、見た目の美しさだけでなく、
ぶつかりやすい本の角を守る役割もあります。

製本の作業は工程が多いですが、一つひとつの意味を考えながら取り組むと、
記憶にも残りやすくなりますね!



中身が完成したら、表紙づくりです。
裏打ちした布を本文のサイズにあわせてカット。
表紙と本文をまとめて、「康煕綴じ」の位置に穴をあけます。

選んだ布によっては、布の柄の重要な部分が切れてしまわないように
慎重に寸法を取る必要がありました。



最後はみんなが楽しみにしていた、糸で綴じる作業です。
康凞綴じは、シンプルな四つ目閉じと比べて
角の部分の綴じ数が多く、より装飾的な仕上がりになります。

1針通すごとに模様が完成に近づいていくので、
作業が進む喜びも大きく、針を持つ手もどんどん動きます。



これまでは表紙も本文も無地の本を作ってきましたが、
今回のように絵柄などの要素が加わることで、
製作時に考慮すべき点が増えるということも体感しました。

全6回の講座で習ってきた基礎を、これから応用していくにあたって
良い経験となったのではないでしょうか。

和本編、最後の作品はどれも参加者のオリジナリティが強く
集大成と言える本を仕上げることが出来ました!


【洋本編】
午後の洋本クラスでは、「本かがり丸背 コーネル装」を制作。
コーネル装とは、本の背と角の部分を補強する綴じ方です。

前回のワークショップで、本文の背に丸みをつけ、
寒冷紗を貼るところまでは作業を進めていたので、その続きからスタートします!



まずはじめに、事前に選んでおいた表紙の紙・布の色にあわせて
花布(はなぎれ)を選び、本の背に取り付けます。

表紙、裏表紙、ハードカバーの四隅に見える三角形、背、見返し、花布…と、
コーネル装はパーツも多く、色の組み合わせを考えるのも楽しいですね!



本文の背にクータを取り付けたら、いよいよハードカバーづくりに突入!
これまで制作してきた中では、最も複雑な構造から成るカバーなので、
寸法を測るのも、カットするのも、パーツを貼り合わせるのも、
とにかく慎重に進めていきます。



ハードカバーの四隅に、三角形の布を貼り付けると、
一気にコーネル装らしい姿が見えて来ました。
そしてこの日一番の難関は、表紙と裏表紙の紙を貼り付ける作業です。

背や四隅の三角形の布に対し、ほんの数ミリだけ被さるように、
美しいバランスで紙を貼るのは至難の技。
先生の力を借りながら、なんとか形にすることに成功!



ここまできたら、あとは本文と表紙を合体させるのみ。
丸背の本文にハードカバーの背がフィットするよう調整しながら取り付け、
しっかりとプレスしたら完成です!



製本初挑戦という方もいらっしゃる中、
様々な綴じ方に挑戦して基礎力を積み重ねて来た、全6回のヨンネ手製本講座。
最終回では、これまで習ったことをふんだんに活かした
立派な作品を仕上げることが出来ました!

ご参加いただいた皆様、講師を務めていただいた植村愛音さん、
そして、用紙のご協力をいただいた株式会社竹尾の皆様、
ありがとうございました。



▼参加者の声▼

・独学では分からなかったことも多く、参加してよかったと実感しました!

・参加前は最後まできちんと通えるか心配でしたが、始まってみると月2回のペースがとても心地よく、続けやすかったです。あっという間の6回でした。

・製本に使う道具も、アトリエで直接購入できたのが嬉しかったです。

・少人数だったこともあり無理のないペースで、しっかり理解しながら習得することが出来ました。

・毎回立派な成果物を持ち帰ることができ、達成感が大きかったです。表紙の紙や布など、たくさんの素材の中から好きなものを選べるのも、いつも楽しみでした。

・まったくの初心者でしたが、製本を楽しいと感じることができたのは、OTAブックアートさんのアットホームな雰囲気の力も大きかったと思います。またワークショップがあれば参加したいです!

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