2021/04/21 15:00

NPO法人多世代交流館になニーナ 代表理事の馬場裕子さんから応援メッセージをいただきました。中越地震から続いている交流について、その様子を綴ってくださっています。

ありがとうございます。

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多菜田のなつこさんは当法人が市民活動としてスタートした時の初代理事のおひとりです。
になニーナの名前の由来にもなっている『煮菜』はもちろん、山古志の冬の味『こしょに』や『こんにゃく』『うち豆』など、様々な郷土の食・山古志の食を私たち子育て世代に気さくに伝え続けてこられました。「今の若い人にも伝えていかないとね」なつこさんの想いが伝わるのか、野菜が苦手、家では食べないといわれる子どもたちも、なつこさん実演の料理はパクパクと!こんにゃくつくりでは、『温水もビニール手袋もなかった時代、母親は手を真っ赤にしながら作ってくれてね。今思うとすごいことなんだよね。』など、一昔前の暮らしの話から、今の当たり前や豊かさへと伝承と先人への感謝の想いも伝えてくれました。    

2015年になニーナの企画で中越地震の経験から多菜田を始める想いをなつこさんに話していただきました。全村避難という甚大な被害を受け、そこから復興へと向かう長い道のりの中、地域の人とのつながり、全国の人とのつながり、生きてきた山、これからも生きていく山古志とのつながり。沢山のつながりの強さと温かさ、そして大きな感謝がひしひしと伝わり、今思い出してもなつこさんの強くやさしい心意気が思い出され、涙につながります。 『山のかあちゃんだからできること』『山のかあちゃんが元気でなくちゃ!』と山のかあちゃんのつくる多菜田の料理は、家庭の味のひと味上を行く山の御馳走の味。「だれだれさんの畑んのだから美味しいって」「朝早く山行って採ってきたから」~料理の美味しさに加え、山古志の暮らしや山古志の人のつながりの話もごちそうのひとつです。  

なつこさんから何度となく聞いた話。<雪深い冬の厳しさがあるから、春の芽吹きが幸せで嬉しくてね> 今は苦境の多菜田ですが、山のかあちゃんの復興からの生き方に励まされた全国の皆さんとのつながりと、地元の私たちとのつながりから、多菜田に春のような豊かさが芽吹き、これからも山のかあちゃんの元気と美味しいが多くの人の生きる力につながりますよう、クラファンを心から応援しています!!!皆様の応援もよろしくお願いいたします。

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