2021/05/03 16:44

このプロジェクトも、あと36時間を残す所となりました。

 終了前に、このお知らせをアップする事が出来たのは嬉しい限りです。

先週、運河でトラップした時に、一匹だけなんとかトラップに入ってくれたのは、最近捨てられてしまった子猫でした。通常私達ボランティアは、トラップして避妊・去勢した後は、マイクロチップを入れてあげて元の場所に戻してあげる(Trap ,Neuter ,Return= TNR活動)ことが基本です。しかしこの子猫に関しては、モールの方から里親を探して、元の場所には戻してもらいたくないとの依頼があり、とても困ってしまいました。

 猫がずっと暮らせるおうちを探すのは、日本もそうだと思いますがアメリカも同じです。ただ単に、適当な方を探してオーナーさんになっていただく訳にはいきません。保護した後には、フォスターさんが、下記の三点を完全に行います。

①去勢・避妊を行いマイクロチップの証明書を保管します。

②保護した猫を家で預かり、その間にワクチン接種を行います。

③新しいオーナーさんにお引き合わせするため、血液検査(猫エイズと白血病にかかっていないか)を済ませます。

 ここまでがフォスターさんがやるべき事ですが、今はそのフォスターさんもなかなか見つからない事が多いんです。急いでオーナーさんを探さないといけないので、今回は私が初めてフォスターをやる事になりました。

最初は、怖がって怒っていたこの子猫ですが、意外な事に何度か触ってみようとすると大人しく抱かせてくれたんです。(やはり最近捨てられていたから、まだ人間を信頼していたのでしょうね) かわいそうな事に、夢中でご飯を食べてくれていても何度も何度も振り返り私がそこにいるのかを確認してからご飯を食べるんです。 きっとご飯を食べていた時に前のオーナーが、その場所を立ち去って子猫を捨てたのではないかと思いました。こんな小さい猫がそんな辛い体験をしたのかなと思うと、切なくなります。

 フェイスブックの猫好きな方のページでこの子猫を引き取って育ててくれる方が見つかり、血液検査の結果も◎(健康)となりました。そこで今日の午前中にカハラモール近くにお住まいの新しいオーナーさんのおうちまで子猫を連れて行きました。

 数日間預かった子猫ですが、その間にもお互いに慣れていき、毎晩温めたタオルで身体も拭いてあげてまるで自分の子供のように可愛くなっていましたので、やはり新しいオーナーさんにお願いするのは、悲しい気持ちになりますね。でも、一匹でも幸せになってもらうためには仕方がありません。

 新しいオーナーさんのおうちには先住の猫がいました。すこし心配していましたが、オーナーさんが送ってくれた写真を見る限りでは、先住猫は受け入れてくれているのかなと思います。

 この子猫の名前は、”Waffle=ワッフル”だそうです。上の写真は、出会って1時間程度のマッキー(先住猫)と子猫(ワッフル)です。


今回は、なんとかすぐに新しいオーナーさんが見つかりましたが、その過程でも他のボランティアさんのアドバイスや、情報交換、ボランティア団体の方にとても助けていただきました。もちろん皆様のご支援金で、ワクチン代、血液検査などの費用も出していただいて、本当にありがとうございました! Big Mahalo!!