2021/03/11 23:02
今日で10年が経ちました。
ご冥福をお祈りします。


10年目
5月1日に、イベントをやらせて頂きます。
「あの日から産まれたもの〜想いを風化させないために〜」


先月、再度地震がありました。
その時、皆さんも思い返したはずです


私達は当事者である事を


私達も当事者です
東北に限らず、日本に生きるという事は、こうした自然災害とも、共に生きてゆく事です


私達は忘れがちです。
それも、もちろん悪い事ではないでしょう


ただ、私は
そこに生きた人達と
そこで暮らしている人達と
そこから、人生の歩みを止めなかった人達と
そこから、何かを産み出した人達と
共に過ごす時間を、少し多く貰っています。


これは僕のエゴでしょう
それでも、なお
10年目、何が出来るかな?


どうしたら
もう少しでも、今を知ってもらう事が出来るだろう


どうしたら
あの日、止まった時計の針を見てもらえるだろう


どうしたら
あの日から、産まれたものがあると感じてもらえるだろう


判断は皆さんにお任せするしかありません


ただ、知っていただく機会は作りたいのです


大切な方を失われてなお
消防士をまっとうされた
佐藤誠悦さんの生き様を


流された木材から
ヴァイオリンを創り上げた
中澤宗幸さんの想いを


津波で流された木材から創られた
津波ヴァイオリンの音色を


私の中にも止まった時計の針がある


私は何が出来るだろう


私が貰ったものは人の縁だ
そこに生きる人の声を聞いた
そこに生きた人の声を聞いた


きっと、出会わなかった


それが出会ったんだ


僕は音を、伝えよう
僕は鼓動を、伝えよう


人の生き様が
誰かの生き様に紡がれるように


5月1日
お待ちしております。


和太鼓奏者
千代園剛