2022/05/05 08:40

(株)文化財マネージメントの宮本です。


本プロジェクトで対象としている不動明王三尊像の修復が完成しまして、昨日5月4日、約1年ぶりに大槌町に像が帰ってきました。
安置場所に設置するに先立って、不動明王三尊像の開眼供養がおこなわれました。
開眼供養は大念寺様のご厚意で同寺にておこなっていただき、関係者が参列しました。


開眼された後に須弥壇から下して、参列者に近くで見ていただき、岩手県立博物館・元学芸員で三日月神社文化財調査員である佐々木勝宏さんからは、像の歴史や修復内容についてのご説明がありました。


修復前は、左手先や剣が失われていました。
これを補うまではしない予定でしたが、調達金額が予定を超えて得られたこと、剣の刀身(上の部分)が新たに発見されたことなどから、左手先と剣の柄(下の部分)を新たに制作して補いました。


修復され、また開眼されたことにより、像はかつての力を取り戻したように感じました。

この後に安置場所に輸送して設置作業をおこないましたが、それはまだ次回お知らせします。