2023/01/01 11:23

あけましておめでとうございます。

白雪牧場オーナーの坂口 創作です。白雪牧場プロジェクトへの応援ありがとうございます。立山は冬となり、寒さが増して来ました。

馬も冬仕様の長い毛に

久しぶりの活動報告となりますが、年末年始の休みに2022年の歩みをダイジェストにまとめましたので、紹介させて頂きます。

1.ミツバチがやってきた〜「立山養蜂園」

2022年は、馬に加えて、ミツバチが牧場仲間入りをしました。白雪牧場のまわりには、耕作放棄地がまだまだ広がっています。その耕作放棄地を蜜源として再生して行う養蜂を、3月に開始しました。

巣箱がきました蜂に興味津々

養蜂を紹介する記事

はじめての取り組みでしたが、岐阜にいる全国的に著名な養蜂家の先生に師事。基本的な作業と技術を勉強しました。

蜂たちの頑張りで5月にははじめての採蜜。夏の間、沢山のハチミツを採ることができました。

元気なミツバチ

沢山蜜が採れました

近くの野山の花から集めたハチミツは、とてもすっきりとした味わい。「立山百花蜜」と名づけ、カナダ人デザイナー・ダイアンさんによるラベルをつけて、近くの方だけでなく、全国あちこちの方にお届けし、好評を頂いております。

ダイアンさんによるハチミツラベル

2. 子どもたちがやってきた〜「原っぱの学校」

2022年にはじめた取り組みとして、地域にある釜ヶ淵小学校と組んだ校外学習プログラム「原っぱの学校」があります。春夏秋冬の年4回、白雪牧場に小学校の生徒さんたちを招待。農村にある自然や恵みを知ってもらうことをコンセプトに、様々な体験をしました。

メニューとして、養蜂(はちみつ絞り)、馬のお世話、蜜源となる花畑づくり、七夕飾り、クリスマスツリー飾り、焚き火、焼き芋、餅つき、デッサンなど。こうした活動を通して、子供たちの経験の幅を楽しみながら広げました。

子供たちは毎回楽しみにやって来て、好奇心旺盛に焚き火のやり方から、馬のお世話までいろいろな事を吸収。大人になっても思い出に残る、原体験となればと思います。

養蜂体験の記事

ハチミツ絞りました

二人乗り

餅つき

3.人の輪をつくる 〜 立山農芸祭22  移住者交流会 牧場パーティー

2022年も沢山の方が白雪牧場に集まりました。

11月3日文化の日には、立山農芸祭22を開催。牧場の原っぱに、アーティスト4組、出店者15組が集まり、音楽、フード、クラフト作品を披露。陽気に誘われ集まってきた人々と、秋の豊かな時間を過ごしました。


また9月には、富山県の主催する移住者交流イベント「移住のその後」をホスト。全国各地からやってきた富山への移住者と交流をしました。

移住のその後

コロナが落ち着き、都会や海外など遠方からのゲストも訪ねてきました。石窯ピザやハチミツなどを楽しみながら、交流を深めています。

海外からのゲストと

4. 2023年の展望

2023年は、新たに白雪牧場の拡張工事を行います。実は、晩秋になると草が少なくなり、干草を馬たちには与えてました。馬たちの好物である青草をより長い期間与えられるよう、牧場から100メートルの場所に第二放牧場を作ります。

ところで、白雪牧場の放牧や養蜂の取り組みは、去年から始まった農林水産省による耕作放棄地再生プログラム「最適土地利用対策」に採択された先行事例となっております。

全国的に耕作放棄地は広がりつつある現状ですが、その中で地域の教育や文化にも繋がる白雪牧場の取り組みが注目されています。立山の片隅で行われている小さな取り組みですが、全国各地にある耕作放棄地を再生するひとつのアイデアとして、広く伝えて行けたらと思います。

「立山から耕作放棄地の再生モデルを」。このような思いを持って、本年も様々な仕掛けを行います。引き続きあたたかく応援頂けたら幸いです。

時事通信さんが定点観測の取材に来ています