2022/04/06 19:00

みなさん、こんにちは。
少しご報告が遅くなりましたが、本日は本醸造ビールのレシピと現在の進捗をご報告します。


▼現在醸造中の本醸造ビールのレシピ

モルト:Maris Otter / Crystal Maple
ホップ:Cascade / Mosaic

アルコール度数:7.0%
スタイル:IPA


苦味を強く、アルコール高めに。そしてドライホップによるフルーティな香りをもつクラフトビールを目指して造っています。将来的には歌見で育てているカスケード(ホップの種類)を使ったIPAにする予定です!


ここまでの進捗

現在、全部で大きく分けて6段階の内の4つ目、【①糖化→②麦汁ろ過→③煮沸→④発酵】まで進んでいます。

それぞれの過程でどのような作業をして、その作業が美味しいビール造りのためにどのような働きをしているのかをまとめました。


①糖化(マッシング)


仕込みでまず最初に行うのは「糖化」です。乾燥した大麦麦芽と温水を混ぜ合わせ、粘着性のある物質をつくります。

大麦麦芽の粒は、最初に砕いておくことで温水がその中心に染み込んでいき、そこに含まれるデンプンがむき出しになり、そのデンプンに空気中の酸素が触れて糖になります。


②麦汁ろ過

糖化が完了したら、次はこの粉から固形物を取り除く作業「ろ過」に移ります。上から多くの水を麦芽に掛け、層の中に浸透させ、水が上から下に通っていくに従って、甘い糖が運ばれるようにしています。

最初に出てくる麦汁にはわずかな穀物の皮や不純物が含まれていますので、何度かろ過を繰り返し、その不純物を取り除きます。


③煮沸

ここでは麦汁を一定の糖分になるまで長時間煮沸します。この工程は、麦汁を殺菌する効果もあります。

そして次に、ホップを煮沸中の麦汁の中に入れます。熱はホップの内部構造を再構築し、香りと舌の味覚を感じるセンサーを刺激するものに変化します。

ホップは、煮沸の早い段階で投入すると苦味が比較的強くなり、後の段階で入れると上立ち香と口に含んでからの味わいがより強くなります。


④発酵

Twitter|本醸造の様子3日目〜発酵〜

麦汁はその後冷却され、次は発酵タンクに移されます。そこに酵母を投入し発酵できるようにすると、酵母は麦汁に含まれている糖を分解し、アルコールと二酸化炭素に変換します。

ここで重要となる酵母は、種類がなんと数百もあります。その一つ一つにそれぞれの特徴があり、酵母がビールに与える影響も種類によって大きく異なります。ですので、使う酵母によって出来上がりのビールががらっと変わり、それぞれ素敵な香りと味わいをもたらします。

Twitter|現時点のビール様子


オーナーから一言

初めての仕込みは大きなトラブルなく終わりました!

発酵も順調に終わり、今週末にはCascadeとMosaicをドライホップ。ここから熟成させて、仕上げて行きます。来週はカーボネーション(二酸化炭素充填)をする予定です。


これからについて

このように、現時点では上記の4つの過程が完了しました。この記事がみなさんに読まれる頃には、5つ目の過程「熟成」に進んでいます。

今のところ順調に進んでいますので、4月末には出来上がり、みなさんの元にお届けできそうです。次の活動報告ではビールの仕上げにあたる熟成のお話と、缶のラベルのお話などができるかと思いますので、楽しみにお待ちください!