2021/07/28 13:50

こんにちは。たくさんの応援ありがとうございます。

及富の菊地です。

いただいたコメントの中で、昔に買った南部鉄器ももしかして偽物だったのかも?

というお声がありました。

私の方で把握している現状について今日は共有いたします。

まず、ここまで模倣品が派手に国際的に流通するようになったのはここ10年です。

日本国内にまでそれが及んだのは5年ほどと認識しております。

販売されている場所は主にオンラインショップが中心です。

そのため、昔お土産に買ったことがある、岩手に来て購入したなどという場合は、模倣品を知らずに買われた可能性はほぼゼロです。

小売店で販売されているケースですと、京都などの大きな観光地で模倣品を購入されたケースがあり、お客様からご相談をいただいたことがあります。

日本のお土産ものとして、訪日観光客に選ばれるお土産ものNo.1として紹介されるなど、華々しくテレビや各メディアで紹介される裏で、模倣品が流通をはじめたということです。

模倣品と正規品を見分けるポイントについて紹介します。

・検査証の有無 南部鉄器の組合が発行しているものが、封入されているかどうか

・生産地が岩手県であること

・メーカー名をネット検索をし実在する工房かどうかを調べる

・価格が異様に安いものは要注意です。

価格の目安として1Lサイズであれば普及品であれば1-3万円程度、伝統工芸士の個人作品の場合は3-20万円程度とおおよその相場があります。

そのため、オンラインショッピングモールにて5000円前後で販売されていたりするケースは警戒してください。

いずれも急激に国内にまで及んでいる現状ですが、海外のamazonでは日本製を発見する方が難しいです。

コロナ禍において、情報の取捨選択がより複雑化し、悪質な誤情報もあっという間に拡散していく現代でありますが、ぜひ、どこの誰がどんな思いで制作しているのだろうか?

という背景にも興味を持っていただければ、それがゆくゆく日本文化の継承を育むことにつながると私は考えています。

引き続き応援よろしくお願いします!!