2021/11/24 19:34

こんにちは。プロジェクトオーナーの小林駿です。

残り6日、よろしくお願い致します。

さて、今日は前日お伝えした通り、大学で出会った友人とのウマ娘関連のお話をしていきたいと思います。

昨今話題のアプリ「ウマ娘」

その先駆けとなったのが、2018年に放映された第1シーズンの事でした。しかし、今ほどの超絶人気はなく、私の大学でも見ている人は周りにはいませんでした。話を振っても「?」と言う顔をされるほど…

ところが今年、ゲームが実装されて第2期がスタートすると同時に爆発的に人気が急上昇。今まで競馬に全く興味がなかったような人たちもダウンロードしてプレイするまでとなり、事実私の友人たちもこぞってプレイ。

アニメの1期こそ見ていながら、最初の方は敬遠していた私も、キャラクターの魅力に惹かれてプレイしてみると、そのバックストーリーの豊富さ(史実ネタを分かっているとニヤつくほど)と、レースで勝たせる嬉しさを見事に融合させたような最高の出来と言っていいものが待っていました。(サイレンススズカが天皇賞秋を勝った時は誇張なしで泣きました)

そして、当然競馬に目が向く人も増えてきます。

勿論、ウマ娘というコンテンツが好きなだけで依然競走馬たちには目が向かない人もいますが、馬と言う生き物に興味を持ってくれた人も少なからずいます。

キャラクター化された彼らは今どうしているのか、実際にこのレースは存在するのか、競馬とはそもそも何なのか…

大学でそこそこ「馬好き」として(競馬に狂っているというので有名だったのでそれがあるかとは思いますが笑)有名だった私にいろいろな事を聞いてくれる友人も数多くいました。

そんな中、今まで競馬に興味はなくとも、親戚に牧場関係者の方がおり、ウマ娘を通じて競馬に興味を持ったという友人と話す機会がありました。

そこで出た話題、ナイスネイチャから始まり、メジロマックイーンの実際のレース映像を見た中で彼がほれ込んだというダイユウサクの話をしたり、スペシャルウィークを中心とした98世代の熱いレースを見たりして大いに盛り上がった後、話題はオグリキャップの笠松に移り、そして…

「ハルウララって、本当にあんな負けたの?」

そんな話題に移っていきました。

高知で連敗を繰り返し、競走馬人生では一度も勝てないままに競走生涯を終えたハルウララ。その連敗ぶりから「当たらない=交通安全」として馬券がお守りとなることも。

当時、大量に地方競馬が存続の危機に立たされ、消えて行った時代。高知競馬も例外なく厳しい時代だったのは間違いなく、彼女の存在が救いになったのもまた同様でしょう。

そんな話を粛々と続け、たわいない話で終わるかなと思っていました。

ところが

ここで出た言葉が、過去の自分を映し出すことになります。

「競走馬って基本的に生き残れるもんなんやな。」

ウマ娘内でも育成失敗時はゲームオーバーで終了

その友達と一緒にやったウイニングポストでも繁殖入りできない牡馬は「乗馬」と記され「繁殖入りできませんでした、この馬とはこれでお別れですね」と言われるだけ(稀に本馬場入場のシーンで過去に自分が所有していた馬が誘導馬を務めているシーンを目にすることはありますが)

「その後」について、明確に触れられているものはほとんどありません。

だからこそ、彼も引退競走馬の事実を知ることはありませんでした。

事実を教えると同時に、「やっぱり普通はそう思ってしまうよな…」と、何ともやりきれない感情になりました。

そしてこのような話は、この1回で終わりません。

この友人以外にも数多くの人達から

「スペシャルウィークとかシンボリルドルフが種牡馬入りっしてるのは分かったけど、繁殖入りしてない馬いるよね?」

「春から競馬見始めたんだけど、応援していた馬がサイトを見たら抹消って書いてあって…あれってどういうことなの?」

「競走馬って走ってて楽しいと思うの?」

注目を集めた分、競馬の厳しい現実にも目は向いてきます。

今まで全く触れてこなかった若い人たちが注目をしてくれている反面、引退競走馬の現実はなかなか厳しいものであるという事を再認識させられ、伝えるのが辛いこともありました。

ですが、これは知っておかなければならない事。

知ってくれることで、支援の輪は広がっていくことと思います。

だからこそ自分は、伝えました。「G1や重賞に出ていても繁殖入りできない馬達はいるよ」

「抹消されたなら、もしかしたらもうこの世にはいないのかもしれない。」

「そういう馬達を少しでも救うために、引退馬支援があるよ」と。

ウマ娘内でも、プレーヤーの課金額を引退競走馬の支援額に回してくれているというお話を耳にしました。

そんな活動とお話を通して、少しでも引退馬の実情と、彼らの考えを知っていってくれたらと思っています。

それでは皆様、また明日!