2021/09/18 07:48

ワンちゃん達に先週訪れた大きな変化と言えば、いつのまにか通り過ぎた台風ではなくて、トレーナーさんが一人で葛城家の犬たちに会いにきてくれたことでした。

今日は、その日行くことができなかったチームのために、Sさんがくださった詳細レポートをもとに活動報告をさせていただきます。(お店の休日を使って片道1時間半の道のりを会いにきてくださったSさん、本当にどうもありがとうございます。)

まずは、先日避妊手術をうけたケイちゃん。

いつもはんなりと大人しいケイですが、この日は葛城さんの呼びかけに元気に反応していたとのことです。年齢は5歳。狂犬病ワクチン接種済みなのは嬉しい驚きです。一方で残念なニュースもあり、避妊手術前に行った血液検査でケイはフィラリア陽性だと判明しました。つまり、治療が必要です!!
もう一頭の山から去勢避妊手術のために連れてきたバター君もまた、フィラリア陽性でした。二頭とも山から連れてきて日が浅いので、残りの山の犬たちもまた、フィラリア陽性である可能性が現実味を帯びてきています。
綺麗な茶色い毛並みのバター君、5歳

一方、今週避妊去勢手術に連れて行った二頭の雌、DDとBBはともに6歳で、フィラリア検査の結果も陰性でした。
DDかBB、6歳。野性味の残る顔立ち、茶系グラデーションの味わいのある毛並み。たっぷり1時間半の滞在の間に、犬達は徐々にSさんに打ち解けてきたということです。人慣れプロジェクト自体は、時間をかければ確実に成功するのではないかという思いが強くなりました。

その一方で、フィラリア陽性だった犬達を今後どう治療していけばいいのかなど、新しい課題が浮き彫りになってきています。葛城さんの経済状況と36Kgの餌が4日でなくってしまうという61頭の犬たちの食事量、「これ以上増やさない」などの課題を考えますと、たとえクラファンを通してありがたくもいただけたご支援金をふまえても、フィラリアの治療費には手が回らないかもしれません。獣医さんからは「まずは餌と綺麗な水を。」というアドバイスをいただきました。

個人の保護活動の限界——

この現実を受け止めた上で、犬達の今後を考えなければいけないことがわかりました。今後チームとしては、里親探しを継続的に行いながら、全国の保護犬収容施設にかけ合い、犬達が今以上に幸せに暮らせる場所であることを確認した上で、譲渡の希望を伝え続けようと思っています。ご支援者の皆様のなかにもし、里親にご関心がある方、ご友人に保護犬の里親になることにご関心がある方がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡をよろしくお願いいたします。

2021年9月18日

Team Katsuragi