2021/07/31 11:00

■連載「ひとりあそびの(おとなの)教科書」の収録のために、都内某所でウニモグを走らせてきました

宇野です。ちょっと編集作業が佳境になってきて、この進捗報告を書く時間もなかなか取れないのですが、なんとかやっています。ワクチンも無事二回目を接種して、特に副反応らしい副反応もでることもなく、当日も翌日も普通に仕事をしていました。正直言うと、ちょっと拍子抜けで、高熱が出て他にものが食べられないときのために買っておいたハーゲンダッツのアイスクリームが2個、冷蔵庫に眠ったままになっています。

さて、昨日は都内某所にこの『モノノメ』創刊号の最後から2番めの収録に出かけてきました。目的地は湾岸の、とある緑地です。その目的はひとつ。あるトラックのラジコンを走らせることです。この記事は雑誌の巻末に載せようと思っている僕の連載エッセイで、「ひとりあそびの(おとなの)教科書」という通しタイトルを考えています。実は僕は去年から、中高生向けの新書を書いていて、いろいろあってもうとっくに出ているはずのものが出ていないのだけれど、その新書のタイトルが『ひとりあそびの教科書』と言います。これは、僕が「みんな」でワイワイ遊ぶのではなくて、「ひとり」で遊ぶからこそ見えてくる世界の豊かさを伝えたくて書いた本なのだけれど、この本のメッセージは大人にも有効だと思って、その大人版を『モノノメ』で書いていこうかなと考えた次第です。

僕は「大人の遊び=飲み会」になっているのがものすごく嫌で、飲み会も飲み会が好きな人も苦手で、特に出版業界の一部ーー思想とか批評家あの界隈ーーは業界のボスに忖度して取り巻きがボスの敵の悪口を言って盛り上がる醜悪な文化がはびこっているところがあって、そして僕自身もそういったものときっぱり手を切ることでとても広い世界に出られたし、人間関係にも恵まれたという実感があります。

ちょっと話がそれましたけれど、僕はずっと前から「大人の遊び」=「飲み会」という等式に違和感があって、そこで大人の、それも「ひとり」の遊びの世界をどんどん開拓していこうと考えていました。それでラジコンのトラックなのか……と思う人も多いと思います。しかし、だまされたと思って読んでみてください。

ちなみに僕らはラジコンには実はそれほど詳しくないし、実はまともにさわった経験も数えるほどです。そんな僕がどんな動機でラジコンで遊ぼうと考えて、そして実際に手にして、組み立てて、走らせにいって何を感じ、考えたのかをエッセイにまとめようと思っています。そこから、僕の考えるひとりあそびの時間のよさとは何かを、感じ取ってもらえたらと思います。

ちなみにウニモグはメルセデス・ベンツの発売しているトラックの名前です。なぜ、サンダードラゴンでもホーネットでもなくウニモグなのか、も書いておくので、それもお楽しみに。

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