2021/08/19 20:51

こんばんは!中川食肉の中川大輔です。

今回の活動報告は、「食育」の活動をご紹介すると共に、その原点である「生き物の命に感謝する事」についてお話しさせて下さい。

弊社、中川食肉では畜産家の皆さまが大切に育てた牛や豚、鳥などのお肉を加工して販売することを生業とさせていただいております。生き物のお肉を取り扱うということは、その生き物たちの「命」を取り扱っていることだと考えております。

ここでお話する「命」とは、いま生きている私たちの命のために、食べ物として「いただく」家畜たちの「命」のお話です。

中川食肉株式会社内にある畜霊塔

命に感謝する「畜霊祭」

一般的に屠畜場には「畜霊塔」という、家畜の霊を祀るための慰霊碑があります。

先日の活動報告、「中川食肉の自己紹介」でも紹介したように、弊社は全国唯一の個人屠畜場(とちくじょう)を昭和初期から平成15年の屠畜場法改正まで長年に渡り営んでおりました。

屠畜場をしていた同じ土地で、現在は食肉卸業を営んでおりますので「畜霊塔」がそのまま残っています。本来であれば、現在は屠畜の業務を行っていないので、「畜霊塔」で供養する必要性はありません。

しかし弊社では、年に2回、春と秋のお彼岸に、お寺のご住職にお越しいただき「畜霊祭」を行なっております。ご住職にお経を上げてもらいながら、全従業員でお線香を上げ家畜の御霊を供養しています。

また弊社の代表は毎月1日と15日には「畜霊塔」のお水、お酒、榊、お花の入れ替えを欠かさずに行いお線香を上げて供養してます。

なぜ、現在も「畜霊祭」や毎月の供養を変わらずに続けているのか?

それは先代からの教えが、現在も大切に引き継がれているからです。


法人設立者で二代目、中川光吉と妻のテツ。
先代からの教え

「家畜の命を頂いて商いをさせていただいているという事を尊く思いなさい。」

これは先代から引き継がれてきた教えです。そして現在の弊社の理念はこの教えに則っています。現在、屠畜の業務を行っていないとしても、弊社は「生き物の命をいただき」その命を皆さまにご提供することを「商い」とさせていただいております。

生き物の命に近い場所にいる弊社だからこそ、いただく命に感謝をしていきたいと思っているのです。

今回のクラウドファンディングの原動力になっている「食べ物を絶対に無駄にしない」と言う想いは、弊社の理念、さらに原点を辿ると先代からの教えに自然と繋がっているのだと思います。


中川食肉代表の中川康一 (父) とその孫(中川大輔の息子)

「米粒ひとつ残さない」

私も子供の頃から、両親に「手を付けたものは絶対に米粒一つ残してはダメだ」と厳しく教えられました。当時の私は、真意がよく分からず「なんで?」と聞いたことがありました。「その米粒一粒を作るのにも、お百姓さんは大変な思いをして毎日働いている。」と両親は私に教えてくれました。

両親が伝えたかった本質的なこと、人への感謝や生き物(食べ物)に感謝すること、を当時の私は理解できていなかったかもしれません。

しかし子供の頃から、そういった「教え」を聞かされてきたからこそ、なぜ食べ物を粗末にしてはいけないのか?生き物(食べ物)に感謝しなければいけないのか?大人になったいま、わかる様になったのだと思います。

両親からの「教え」にとても感謝し、今では私の子供に、この「教え」を伝え始めています。私の4歳の息子も、まだ全くピンと来ていませんが、将来、息子が大人になった時に、生き物(食べ物)に感謝して貰えるように、この大切な「教え」を伝え続けて、継承していこうと思っています。


地元のスーパーや道の駅などで食育活動の一環として行なっている仔牛との触れ合いイベント風景

食育の取り組み

弊社では「生き物の命に感謝をする」ことを大切にしています。その想いから食育に関わる活動を積極的に行っていきたいと考えています。

実際に相州牛が販売されている地元のスーパーに、仔牛を連れていき子供達と家畜を触れ合う機会を作り、親御さんたちには、大事に育てられた牛を頂くこと(命をいただく大切さ)をお話させていただくイベントを実施しています。

仔牛はとても可愛いので「こんな可愛い仔がいつか食べられちゃうなんて可哀想だわ〜」などと言われてしまうこともありますが、私たちが普段いただいている命と向き合うその瞬間や気持ちこそまさに、私たちが皆さまへ伝えたいと思っている事なのです。

中川食肉ではこれからも、先代の「教え」に基づき、「生き物の命に感謝」を続け、次の時代にしっかりと継承していきたいと考えています。

また積極的に「食育」へ取り組み、弊社だからこそ伝えられる「生き物の命に感謝すること」を伝えていきたいと思っております。

お読みいただき誠にありがとうございました。


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