2021/10/30 19:02

皆様こんにちは。GENESISプロダクトマネージャーの加瀬でございます。本日は、先日ご紹介をさせて頂きました、Moon Riverのレコーディング時風景の写真とともに、より具体的に音の立体感と空間についてお話をできればと思います。

ピアノに限らず、楽器や声のレコーディングをする際には、その楽音がもつ体格を如何にそのまま収録するかというところと、音の響きをどのようにコントロールし、最終的な音像を仕上げるかという2点が重要となります。前者については、楽器や声の発音の構造や仕組みを理解するところから組み上げていくものですが、後者については、楽曲の最終的なイメージに合わせて調整を加えるものであり、特にスタジオにて収録をする場合には、エフェクターを後付けする形にて完成させることが殆どですが、ここで必要となるのが、エンジニア自身の音楽的な感性です。

この一つ一つの感性の研ぎ澄ましというものを、エンジニアとプロデューサー、またその楽曲に携わるチームで共有している必要があり、私自身も様々な経験からこれらを培って参りました。音楽作品に求められる空間表現というものを理解していることで、その感覚をInfinityというヘッドホンに共有し、リンクさせることが可能となります。音楽的な芸術性を重視するGENESISには、この感性が必要不可欠であると思っております。