2022/01/31 12:26

こんにちは、森山です。

いよいよ最終日となりました。


最後に、クラウドファンディングの文章では書ききれなかった思いや、やってみて改めて自覚したことについて、


そもそも今までどんなこと言ってきたんだっけ

おかげさまで、土地柄いろんな方にインタビューしてもらったり、記事にしてもらったりしています。そういった過去の記事から自分の発言を拾ってみました。

俺でもできるんじゃないか、という機運をこの街に。南相馬市小高のITエンジニア森山貴士さん|裏庭

きっかけは、この投稿をこの裏庭を運営している白河の青砥くんがポストしてくれたことなんですが。


HOOK : 小高で「みんなが挑戦できる」まちづくりを


福島県南相馬市の調査結果 | 東北リーダー社会ネットワーク調査


他にもいろいろありますが、こんなことを言ってきたみたいです。


誰かのものじゃない、一人一人のためのまちづくり

すこしずつ表現する言葉は変わっていますが、要約すると私がずっと目指しているのは「誰かのためじゃない、一人一人のためのまちづくり」と言えるのじゃないかと思っています。

取り組む人も、それを受け取る人も、できるだけ取りこぼさない。「自分はこのまちに関わっているんだ。一員なんだ」という気持ちを感じられる地域。誰かの人生の端役ではなく、自分の人生だと思える地域。そういう地域が一番楽しいし豊かなのじゃないか、というメッセージは一貫してきたんじゃないかなと思っています。


そのために「みんなでやれることを増やそう」

だからこそ、オムスビはずっと一貫して「地域の中でやれることを増やす」というコンセプトを貫いてきました。

自分たち自身が力の無さに打ちひしがれた頃から、まずは自分たちのやれることを少しずつ増やしてみようと。「自分もやってみたい」という人がいたら、声をかけて一緒にやってみようと。なるべくいろんな人を巻き込みながら、「俺でもできる」ムーブメントをつくってみようよと。

まるでRPGでレベルをあげたり、力のあるキャラや強力な魔法を使えるキャラのようないろんな違った能力をもった人たちを集めるかのように、自分たちを核にしてできることを増やそうと、そんな思いでやってきました。


"みんなでやる"から、"地域に還元できる"へ

このあたりは本文でも書きましたが、そうやって何年も続けてきて、ようやく自分たちもなにかようやく地域の人達に喜んでもらえるようなもので、そして持続可能な事業をつくっていけるのではないかという感触をつかんできたのです。僕らがこれまで受け取ってきたものを、なにか地域に形に残せるのではないかと思うような感触。それがこのプロジェクトです。

ずっと私たちはクラウドファンディングというものをやってこなかったんですが、それは「いただいた支援を価値をして還元できる自信がなかった」からにほかならないです。

今も100%できるのかって言われたら不安がありますが、それをやっていこうというだけの覚悟と、仲間たちの応援の声を感じられるようになりました。


光の当たらないところへも光をあてよう

この地域は、どうしても光の当たる部分と当たらない部分の陰影が強く、本当は光が当たる分だけ少しずつ良くなっているはずなのですが、「自分は無視されている。どうでもいいと思われている」「行政は自分の話はちっとも聞いてくれない」と逆に不幸で呪わしい気持ちになりやすい地域だと思っています。

僕らに光が当てられているときにも、きっとどこかで「アイツばっかり取材されて、どうしてうちには来ないんだ」とドロドロした気持ちになってしまうような人もいるでしょう。これだけいろんなところから取材を受け、ご支援いただけている自分ですら、そのように思うのです。


綺麗事をいうかもしれないけど、私はやっぱりそうした気持ちになる地域って、あんまり健全じゃないと思うんです。どれだけ物質的に豊かになったとしても、誰かの手によってつくられた責任も愛着もないものに囲まれた人生が本当に幸せなのかというとそうではない。だからこそ、全員にはとてもとても届かないけれど、一人でも多くの人に「自分のためのまちづくり」と感じてもらえるようにしたいなと思うんです。


だから、みんなでやる。クラウドファンディングで声をかける

今回クラウドファンディングをはじめたことで、390名もの方にご支援頂いています。

CAMPFIREの仕様上「支援者様」ですが、僕は支援してくれたみなさんのことを「同じ志にむかって進むパートナー」だと考えています。

これだけ多くの人が参加してくれるとは正直思っていなかった。会ったきり疎遠になった人も、会ったことない人も、もしかしたら不義理をしてしまったかも、と思っていた人も、こんなにたくさんの人達が「応援しています!!」と言ってくれました。

クラウドファンディングはこういう力の総結集なのだと感じています。この力をただのお金のやり取りではなく今後の地域の資源としてうまく活用できるかは、私たちの力にかかっているのだと思うのと、背筋が伸びる思いです。


今回で終わらさない。みなさんも絡みにきて

僕らは、今回のクラウドファンディングでできた縁をできる限りつないでいきたいと思っています。そのために、今後もワークショップやったりいろんな呼びかけをしたりさせていただくつもりです。

しかしながら、力及ばす「あいつクラウドファンディングでお金集めたっきり、挨拶も来ねーな」と不義理に感じるようなことになってしまうこともあると思います。

そんなときは普通にメッセージください。「自分もちゃんとまぜろ」と。

だって僕たちの関係は、支援者と非支援者ではない。パートナーとしてお付き合いしたいと思っているので。不備があったら「不備があるよ」とできるだけ優しく教えて下さい。強く言われると落ち込んじゃうので(笑


みんなでつくろう、まちのムーブメント!!

あと12時間です、よろしくお願いいたします。