2022/03/01 20:00

少しご無沙汰しております!図録担当のIです。

図録の入稿や印刷作業、その他発送のための準備に追われている間に、大変な世界情勢となりました。
戦地となっているウクライナには、現在32種類の絶滅危惧植物(VU(Vulnerable)「危急」〜CR(Critically Endangered「深刻な危機」)のランクで集計)があります。
※IUCN(国際自然保護連合)のレッドリスト一覧
https://www.iucnredlist.org/ja
上記URLの「高度な検索」から、Taxonomyを「Plantae」(ここで違うものにチェックを入れると菌類(Fungi)や動物(Animalia)など他の種類の絶滅危惧種も確認できます)、Red List Categoryの「VU」「EN」「CR」にチェックをオン、Land Regionsを「North Asia」の「Ukraine」に設定をすると検索結果を見ることができます。

また、あしもとにゆらぐの開催地である京都府立植物園のある京都市は、ウクライナのキーウと姉妹都市であり、宝ヶ池子供の楽園には、昨年12月には姉妹都市の提携50周年を記念したセイヨウトチノキの植樹が行われたばかりでした。
人道的な観点においても、植物を含む自然生態系の保護という観点においても、取り返しのつかない傷を与える戦闘行為が一刻も早く停止されること、また現地と侵攻に反対する全ての国の人々とその地に住むすべての生命の無事を祈るばかりです。



さて、今日は図録の進捗報告のお知らせです。
先週、図録作りはついに、図録の印刷作業に突入しました!
実際の印刷現場に立ち合いに行ってきましたのでそのレポートになります。
お邪魔したのは、印刷をお願いしているサンエムカラー株式会社さんの印刷場です!
△巨大な印刷機片面ずつ印刷ができるそうです。入ってすぐ、巨大な印刷機とインクの匂いがお出迎えしてくれました!
普段見ることのない機会や雰囲気に、立ち合いに参加した実行委員会メンバーは全員大盛り上がりです。
CMYK+特色の5色の印刷機がそれぞれ並び、この中を紙が一気に送られて一色一色の色が刷り重ねられてUVライトで速乾されて、どんどん積み上がっていきます。

△印刷機にセット済みのシアンの版△今からセットされるイエローの版

△印刷された紙の束つ、ついに図録が、紙(現実)に…!!!まだ本の形にはなっていませんが、もうこれだけでかなり、グッと来るものがあります…!

△特殊な光源のもとで正しい色味をチェックしながら、インクの量を調整してくださっているスタッフさん

△チェック中のMと社員さん

印刷機を動かして、刷れたら色味を確認して、こちらのコクピットみたいな画面でスタッフさんが細かいインクの量の調整=色味の調整をしてくださいました!
赤を入れた生原稿と睨めっこしながら、細かい調整をして下さいます。
チェックが終わったら実行委員会を代表して、MがOKサインを入れて、いよいよ本印刷です!


こうして、どんどんと本の元になるページが印刷されていきました。
すごい…!!
立ち合い中5分に1回くらいすごいしか言ってなかった気がするくらいすごい…!すごいぞ…!本(のページ)ができてる…!!!

全ての印刷作業に立ち会うことはできませんでしたが、とても満足のいく仕上がりになりそうです!!
全てが印刷できたら、製本作業を経て、本の形になります!
あとは手元に届く日をドキドキしながら待ち侘びる日々です…!

今後のスケジュールですが、
印刷立ち合いの際に、一部刷り直しをお願いした関係で、少し予定よりも図録の完成が遅れております。
3/7に我々の手元に完成品が到着予定なので、そこから、最後の仕上げである特装版のカバー掛けと特装版のケースの組み立てを実行委員会で行い、
皆様のお手元に発送できるのは、3/8(予定通り、3月初旬といえば初旬でしょうか…!)以降となりそうです。

いよいよご支援くださった皆様のお手元に図録をお届けできる日が現実に近づいてきて、実行委員会一同、楽しみな気持ちでいっぱいです。
図録の到着まで、引き続き、どうぞよろしくお願いいたします!