2022/01/06 23:06

皆さん、明けましておめでとうございます!

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

いつも「牛の棲む森」プロジェクトを応援して下さり、有難うございます。

今日は、「牛の棲む森」プロジェクト、最初の作戦会議を開催しました。集まったのは、マルニ木工さんチーム、庭師の着能さんチーム、サゴタニ牧農チームです。

先ず、今日の感想を一言で表すと、「木の世界は奥が深く面白い!!」です。

プロジェクトメンバーである庭師・着能さんの木にまつわるお話が面白過ぎて、、、会議の半分くらいは着能さんの樹木講座でした(笑)

ピンクの服が着能さん。メンバー皆んなが話に引き込まれました!


「庭は庭師が剪定するが、自然の木々はお互いが風でぶつかり合うことで剪定し合っている」

「植えてから5年間が勝負。5年残れば、その土地の土に馴染んで一気に成長する。」

などなど、他にも沢山のことを教えて貰いましたが、一番印象的だったのが、「その土地の気候や土壌の性質にあった木を植える」です。広島の気候や土質に合う木を植える。それは苗木が以前あった場所の環境が、牧場の環境と近いか?と言い換えられます。そうすることで、木が安心して根付くそうです(一方で、木も訓練をさせれば気象条件が違っても、ちゃんと順応する強さを持っている様です)。

言われてみればその通りだなと思いましたが、こんなに身近にある木々について、ほとんど何も知らないな~ということに気付かされました。このプロジェクトを通して“木”について詳しくなる“気”がしてワクワクしています(つまらないダジャレですみません!)。

いつか、着能さんの樹木講座を皆さんにも聞いて貰いたいです。

現地視察中、冬の冷たい雨上がりの空にかかったダブルレインボー。今年は良い年になりそう!

さて、前置きが長くなりましたが、今日の会議では、“どんな森にしたいか?”

について確認をしました。

第一は、“牛が過ごしやすい森にしよう” です。夏の暑さも、冬の冷たい風も、この森に入れば防いでくれる。そんな場所にしていきたいです。普段は、人間中心に物事を考える機会が多いですが、この森は牛が一番です。

第二は、そうは言っても、“人にとっても心地よい森にしよう”です。植える樹木からなる木の実で美味しいケーキを作ったり、大きくなった木で子どもたちが木登りをしたり。そんな姿を想像しながら森の成長を見守る。そして、皆さんが近くで見守れるように、「牛の棲む森」には遊歩道を設けたいと思います。その遊歩道は老若男女、障害の有無に関わらずみんなが通れる道にしたい。そのための傾斜角度は緩やかにしたいし、道に敷くものは、牛にも優しいものにしたい(例えば竹チップ)。でも、あまりふかふかしたものだと車いすが通れない・・・など、考えるべきことは沢山あります。

そして第三は、“100年残る森にしよう”です。100年後に残る森は100年間愛される森です。そんな森は、牛だけでなく、人だけでなく、小動物にとっても、昆虫、微生物、あらゆる生き物にとって住みよい環境であるはずです。

育った木は椅子として次の100年を生き続ける。そして、その子孫は育つ場を譲って貰うことでまた大きくなり、次の世代を見守っていく。

そんな森に植えたい木の候補は、栗の木、ミズナラ、コナラ、クヌギ、ブナ、クルミの木、赤樫、欅、山桜、カエデ、カシューナッツなどなど。数十種類に及びました。

これから一ヶ月かけて樹木の選定と、配置計画を作ります。

次の会議は2月上旬。そのころにはより具体的な絵が見えていると思いますので楽しみにしていてくださいね。

それでは、本年もどうぞよろしくお願い致します!

「牛の棲む森」プロジェクトチーム一同