2018/02/03 10:05

Reジョブ大阪・代表理事の石原玉美です。みなさま、ご支援とメッセージ、本当にありがとうございます。たくさんの方が支援してくださって、とても、とても嬉しいです!

実はクラウドファンディングの規定により、クラファン終了まで皆様の本名が分からないのです。支援者名が本名でない場合「これ、あの人やろか」「このアイコンはあの人にちがいないわ」などと、理事の間でも想像で話しているのです。ですから、是非みなさん、リアルでもネット上でもいいので、「私、支援しましたよ!」と教えてください。直接お礼を言わせてください。そして多分、私たちの知人でない方も大勢支援してくださっていると思います。お礼を伝える術が、この活動報告とメッセージしかありませんが、どうかご容赦ください。

さて、クラウドファンディング開始から、2日目、東大阪の大阪商業大学で開かれた、「高次脳機能しょう害について」という講演会に参加してきました。今回の出版プロジェクトで支援する、著者の下川さんと一緒です。電動車いすの下川さんと駅で待ち合わせて、彼の案内のもと、2人で大学まで向かいました。下川さんに「クラウドファンディングが始まって、1日で30万円の支援が集まってますよ。」と報告すると、「石原さん、一緒に売っていきましょう!」とおっしゃいました。

会場に着くと、スタッフの方が講演会の準備をされていました。下川さんに紹介されて、この講演会の主催である「東大阪高次脳機能しょう害当事者会:え~わの会」の松永さんなどに、ご挨拶しました。そして、会場に、本のチラシを置かせてもらいました。

講演会は「なやクリニック」の納谷先生から、高次機能障害のレクチャーがありました。納谷先生は、ご自身の息子さんに高次機能障害があります。お話は、息子さんの写真を取り入れながら、進められました。現在は、ご自宅を改装し、高次機能障害の当事者の方が住める「グループホーム」に。その様子も紹介してくださいました。

Q&Aコーナーに入ると、当事者の方3人が壇上に上がり、自分が「高次脳機能障害」と診断されるまでを紹介。今は、どんな仕事に就いているのか、お話していました。3人の方の、障害の原因は、交通事故が2人、脳梗塞が1人の内訳でした。交通事故と脳梗塞。これは、普通に生活している私たちの誰もが障害者になる可能性があるということ。そして、この高次脳機能障害というのは、人によっても程度が違い、他の障害に比べ「見た目が普通」に見える場合が多いのです。中には高次脳機能障害であるかどうかの診断さえされず、そのまま仕事に復帰し、今まで通りの仕事ができないことに自信をなくし、うつ病になられてしまった方もいると、お話になっていました。幸運にも、その方は診断がつき、自信も回復。仕事の内容を限定してですが、元の職場に復帰しているそうです。「高次機能障害」と診断がつくことが本当に大切だと感じました。

Q&Aコーナーの最中、下川さんが「今、質問された方に、本の紹介をしたら、きっと買ってくれますよ」と。またまた、社長さんらしい発言です。早速、講演会終わりにクラウドファンディングのチラシを持って、本の紹介に行きました。皆さん、とっても熱心に聞いてくださいました。堺の患者会の方からは「このチラシ、明日コピーして、イベントで配りますね!」と優しいお言葉もいただきました。

なんて暖かいのでしょう!
この当事者会は、とても勉強にもなりましたし、宣伝にもなりました。みなさん、ありがとうございました!

 

画像:その日の夜、下川さんが西村に送ったメールです。まだまだひらがなかりですが、一文字一文字きちんと打っています。このような「相手に伝えたい」と思う気持ち、むしろ、逆に、私たちが学ぶべきなのではと、感じます。