2022/08/27 23:15

2019年3月 

雨続きの寒い季節

高速道路沿いに軍鶏が捨てられてると情報頂いた

次の日早朝から捜索

目撃情報の区間何度も

高速にのった

なかなか見つけることができず

家の子達も心配なので

捜索時間決めていた

ついに最後の走行

祈る気持ちで探した

発見

持ってるねぇ 

高速道路なので発見と同時に止まることができず通過

1度この区間降りて

乗り直し

迎えに来たぜ!

もちろん危険も承知

事務所に行き 相談したが 『鶏なんてほっておけ』と言われる始末

交通をストップさせることになるので

捕獲はできないと言われた

そこでもプンプン怒って文句いったけど 時間もないし

あきらめて自分で捕まえることにした

とにもかくにも

瀕死の状態で

直ぐに捕まり

車の助手席に放り込んだ

足にはビニールテープが

身体は限界まで痩せ

羽が落ちていた

ダニとシラミで皮膚が動いてるように見えて恐ろしかった

連れ帰りすぐに昏睡状態に

なってしまった

当時いつもお世話になっていた病院がお休みだったため

急遽他を探した

応急処置しかできないけど、

かなり厳しい状態だと告げられ

連れ帰った


高速道路にぶん投げられたなんてあまりにも酷いと

元気になることを祈った

何度も山を越え

ご飯が食べられるまで回復した

カビが酷かったので

名前はカビマロと名付ける

その後カビも治り

美しい軍鶏になったが

大事な支援者さんの

髪の毛をむしるなど

やんちゃな人間嫌いを発揮

しかし

元気な期間は短かった

2021年8月には体調を崩し倒れ

あんなに噛んだり蹴ったりしてたのに

手からご飯をもらい


酸素を吸いながら過ごした

ちょうどその頃

私の父が死に

鶏が具合が悪いから 父の火葬に参加できないと言ったら

驚いて言葉を失っていた母

でも全然後悔してない

それから数日後、カビマロも旅立った

人間なんか糞だ!とでも言わんばかりに噛んだり蹴ったりしていたマロ

少しは気分が晴れただろうか

この世界では猪が誰かの畑の農作物を食べたとき

食べた猪かどうかもわからないのに

連帯責任とらされ殺されたりするよね

人間が軍鶏にした酷いことは 皆で責任とるべき

だから私は僕となり

生涯尽くします(笑)