2013/02/03 16:19
「大ピンチです」
チーフマネージャー神夏磯(かみがぞ)君から電話がありました。

いわゆる「個展」であれば問題はなかったのですが、今回は絵本の原画の展示はもちろん、絵本を販売することを目的の一つとしております。というより、支援額が当初の予定より多く集まったので、「絵本を販売する」という可能性が生まれたのです。正直に言わせていただきますと、目標金額¥1500000では、個展はギリギリ開催できても、「絵本の販売」はかなり厳しかったと思います。
これもひとえに皆様方のご支援のおかげです。本当にありがとうございます。

しかし、「大ピンチ」とは何ぞや?

絵本を販売が本決定して喜びもつかの間、ここで、ひっかかってきたのが『関税』の問題です。
海の向こうでモノを販売する際に支払わなければならない関税。なんと、この関税、販売する商品の20%になるといいます。しかも、売れ残って、持って帰る時にも、また商品の20%を支払わなければなりません。20%‥これは恐ろしすぎる数字です。

いわゆる「個展」とは違い、僕は原画自体を絶対に販売いたしません。つまり、原画の配送料は「行き」はもちろん、「帰り」も当然同じ額が必要となってきます。原画は全て持って帰ってこなければならないのです。

それとは別に、『オルゴールワールド』(¥1600)+『Zip&Candy』(¥1500)+『Dr.インクの星空キネマ』(¥2500)を向こうに持っていきます。冊数はまだ決まってはおりませんが、買いたい人がいるのに売るものがない状態は作ってはいけないと思うので、あえて「売れ残る」ぐらいの冊数を持っていく予定です。つまり、“かなり”持って行きます。そこに『関税』の20%がかかってくるということです。

普通、こういった場合は向こうで販売する商品の値段を+20%にして『関税』分を賄うらしいのですが、「日本と同じ価格で提供したい」というチーフマネージャー神夏磯君の強い意向。それには僕も賛成です。
となると、『関税』分は今回の企画の運営費用から支払うことになります。

それを受けての神夏磯君の「大ピンチです。費用がまだ足りません」発言。
「神夏磯君よ、ぶっちゃけいくら足りないの?」

「100万です。関税コワイ‥」

ああ、ズッコケたさ。
支援額に関しては順調だと信じていたからね。
ただ、こんなことぐらいで白旗をあげる私ではございません。必ず手を打ちます。
ピンチになると燃えちゃう性分なんです。

皆様、引き続きご支援賜りますようお願い申し上げます。
1円たりとも無駄にはいたしません。そして企画終了後には支援額の使い道を1円単位で必ずご報告することをお約束します。

いい勉強になりました。
関税は恐いぜ!!


西野亮廣