2022/05/13 19:39

おばんです!
いつもご支援ありがとうございます。大蛇堂です。

フィールドワークの活動報告、2回目です。
(1回目は龍神親子でした)


資料で読むだけでなく、現地にいくことによって感じるものもあるので、できるかぎり訪れるようにしています。

なんといいますか、空気を感じることができる気がして、描く際の妖怪の印象に影響してきます。


今回は前回と同じ富士川町の上高下にあ『馬頭観音』です。
山の上にあるので、車をひたすらのぼらせてたどり着きました。


立派な建造物です。
この神社にまつわる『上高下の馬頭天神」というお話があります。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜【上高下の馬頭天神】
山梨県富士川町上高下に伝わる。
昔、上高下の某で飼っていた馬が毎夜抜け出し作物を荒らしたため奥山の大木の根元に「暫く、わりゃここにおとなしくしていろ」とつないできた。
そのうち2、3年の月日がながれ余りにも長くつなぎすぎたと行ってみると馬は白骨と化しながらもなおつながれたまま立っていた。思わず馬の名をよぶと白骨の馬は崩れ散ってしまった。
のちに馬の飼い主の家で不幸が続き、祟りであろうと屋敷神として祭り牛馬の神としたのが「馬頭天神」であるという。
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タイトルは『上高下の馬頭天神』ですが、祀られる前の『白骨の馬』の表記をとって妖怪として描きました。





この神社から道を挟んで反対側は、ものすごくよい眺めです。


山上から富士山を望むことができます。




関東の富士見100景にも選ばれています。


白骨の馬も富士山をみているうちに知らず知らず、立ったまま骨と化してしまったのでしょうか。富士をみながらそんなことを考えてしまいました。


最後まで読んでいただきありがとうございます。
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