2018/03/10 21:06

こんにちは、仲倉です。
早速のご支援、本当にありがとうございます!

NO.73のパステル三毛さん。
仲倉はリターン(手術が終わって、元いた場所に戻す)担当でした。
やっと捕獲することのできた彼女。
出産前?もう出産しちゃった??ドキドキしながらの搬送でした。

大抵の子が一度捕まると捕獲器を警戒するようになり、二度と入らないんです・・・。
警戒心の強い子なら、尚更。
なので、捕獲器に入った子は病院へ搬送し、不妊手術を行います。

夕方、病院に引取りに行き、
「どう・・・でしたか・・・?」

結果は『堕胎』でした。

このTNRを始めてから、2匹目の堕胎です。
スタートしてから約3か月。
2匹で済んでいるのは、ある意味奇跡的だなと個人的には思っています。

しかし、これから先の時期は春出産に向けて、妊娠中のメス猫が増えてくることが予想されます。

TNRには必ずついてまわるこの問題・・・。
母猫にも、ダメにしてしまった子猫たちにも、ごめんなさいしかありません。

できることなら、産ませてあげたい。

しかし、
育児放棄の可能性。
母子感染の可能性。
親子を保護する場所の問題。
長期間で保護する場合、母猫は元の場所での縄張りを失うので、リターンすることができません。
子猫は譲渡先が決まっても、成猫の母猫は決まらない可能性が高く、保護主がキャパオーバーになる危険性も高くなります。

時間もお金も、労力も相当かかります。
しかも、一家族だけじゃない・・・。


私たちの都合でお腹の子をダメにしてしまって、ごめん。
これからは、自分のためだけに生きて、長生きしてね・・・。

もし、次があるなら、幸せに、寿命を全うできる何かに・・・。


パステル三毛さんは、しっかりした足取りで走って帰って行きました。
これからは発情のストレスや子育ての苦労から解放され、長生きしてくれる事を願います。

手術をしてくださる先生にとっても、気持ちのいい手術ではないでしょう。
「ごめんなさい」の気持ちを胸に、私たちは進んでいきます。

今を生きる子達の幸せを願って。
辛い思いをしながら死んでいく子が、少しでも減るように。