2013/04/01 22:08
キャンプファイアーで支援した下さった皆さんに心から感謝致します。

震災直後から、毎晩遅くまでテレビに張りつき、日本に関する記事はくまなく目を通してきました。今回の来日直前の3月11日には、フランスでも多くのメディアが震災2年目にあたり日本の特集を組み、それも見てきました。

でも、メディアを通して得た印象と、実際にこの目で現場を見た衝撃は別のものでした。
高く積まれた墓石、整然と並べられたバイクや車、まだ撤去されない瓦礫。
そして現場に残る津波のあと、こんなにも高い波を目の当たりにして、どれほどの恐怖に包まれ立ち尽くしたのか、想像が及びません。
また180名以上の学童が犠牲になった門脇小学校の校庭に立った時には、濁流と炎に包まれた子供たちの叫び声が聞こえてくるようでした。

私は思います、『音楽は傷を癒す包帯のようなもの』だと。
いずれ瓦礫は整理されるでしょう。けれども人生は整理できません。だからほんのささやかな行為であっても、音楽の力を信じて、コンサートを開くことで連帯という名の包帯を巻いきたいのです。涙ぐんでいらっしゃる方を見ましたが、涙を流すことも心を癒すひとつの術になるのではないでしょうか。

現地を訪れ、被災した方々とお目にかかり、励ましあい、手を握りあったこと、私はこの体験を一生忘れません。皆さん、ありがとう。

ジェーン・バーキン


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この度の本プロジェクトにご賛同、ご支援を賜りました皆様、本当にありがとうございました。
お陰様で無事に、ジェーンが東北・宮城の皆様を訪問し、短い時間ではありましたが多くの方々とふれあうことができました。
公演スタッフ一同より、改めまして御礼申し上げます。

今回の宮城への訪問体験、そして日本人ミュージシャンとともに1年半にわたり世界を巡ったコンサートツアー"VIA JAPAN"を経て、ジェーンは今後も多岐に渡る活動を続けてゆきます。
今後ともぜひ、ジェーン・バーキンの活動を、応援していただけますと幸いです。

ジェーン・バーキン公演スタッフ一同