2022/08/22 18:00
ホールドの種類や形

 ボルダリングジムに行くと、様々な色や形の石がたくさん壁に付いています。この、登る際に手がかりとなる突起物のことをホールドと呼びます。このホールドには実は呼び方があるんです!知っていると、ジムでの会話が弾むかもしれません。 ここでは、その種類や名前について少しだけ説明します。

ジャグ

 大きくて持ちやすく、指を深くかけて持てるホールドをジャグといいます。一番簡単につかんだり持ったりできるホールドなので、易しい課題に多いです。上の画像にあるホールドは、片手で持っていますが、大きいものだと両手で持てるようなものもあります。

クリンプ

 指先しか、かけることのできない浅いホールドをクリンプといいます。85°、90°のようなかぶっていない壁を面白くするなら、間違いなくクリンプが必要になります。はじめは持ちにくく、厳しく感じるクリンプですが、不思議とだんだん持てるようになってきます。ここまでくるとより、クライミングが楽しくなってきます。

スローパー

 スローパーというホールドは丸っこくてツルツルしたホールドのことをいいます。見た目は、大きくてどこを持つかわからないような形をしています。 スローパーが他のホールドと違うところは、指を曲げてホールドをつかんではいけないところです。基本的には、手のひら全体や指などで包み込む様に持ち、摩擦を効かせる必要があります。

ピンチ

 親指とその他4本の指ではさむ様に持つホールドのことをピンチといいます。形状が大きければ、そのぶん手を広げなければならず、指先や腕の力が必要となります。初心者におすすめの持ちやすい形である「ジャグ」が持てるようになったら、次は「ピンチ」が比較的持ちやすいホールドです。同じ「ピンチ」でも、持ちやすいものとそうでないものがあります。例えば薄いピンチは、指先で持たなくてはいけないので、難しくなります。また、幅が狭くても、広くても、力が入りにくくなり難しくなります。登る人にとって、ちょうど良い幅で、指が入り込む形状であれば、初心者でも簡単に持つ事が出来ます。

ポケット

 ホールドの中央付近に穴が開いたホールドをポケットといいます。このホールドは、穴の大きさ・深さなどによって、難易度が大きく変わってきます。 ポケットホールドでも、穴が大きくて指が4本入ったり、指が奥まで入る形状だと、ボルダリング初心者でも持てます。反対に、穴が小さくて指が入る本数が少なかったり、指の入りが浅いと難しくなります。指が1、2本しか入らないポケットホールドは同じ体重・力を、指4本にかけるのと、2本でかけるのでは、指への負担が違うので、ボルダリング初心者には難しいです。

初めて聞いたときに「クスッ」となったホールド名

実は、「ジャグホールド」と「クリンプホールド」には別の言い方があります。

クリンプではなく『カチ』

 ほとんどのクライマーがクリンプではなく「カチ」といいます。カチホールド、略して「カチ」は、「カチっと」持つ感じからカチという名前になったと言われています。 まさかの擬音語が由来!クライマーの中には、「あのホールドはガシッと持って、体をグワンって動かせば次に行ける!」というアドバイスをする方がいるので、きっと擬音語が好きな方が多いのかもしれませんね。

ジャグは「〇〇」!

 ここでクイズです!ジャグはなんというでしょう?これも擬音語から来ています。皆さんだった、このホールドを持った時にどんな音がすると思いますか?

 正解は…


 ガバでした!その名の通りガバっと持てるから、「ガバ」です!

「次はガバだから大丈夫!」と言われたら、持ちやすいホールドだな。と思っていただければいいかなと思います。
 ガバとカチはよく使われるホールドなので覚えておくといいかもしれません。

おわりに

 いかがだったでしょうか?実は、ホールドには、たくさん種類があり、色や形も違います。中には動物や達磨、ネギの形をしたホールドもあります!ホールドの名前を覚えるのではなく、ホールドの形や色を楽しんで登るときっとボルダリングがより楽しくなりますよ!