2022/10/06 20:43

6月19日(日)の夕方、日野市内某所で衰弱してぐったりし動けなくなっている猫がいると連絡がありました。

現場に向かうと電話を下さった保護主さんが抱いて連れてきてくれました。他の保護団体に電話をしましたが繋がらず、ラブハピに連絡を下さったそうです。

その保護主さんは、半年以上前から餌をあげ地域猫として面倒を見て下さっていたそうで、首輪もつけてくれていました。寒い日には家の中にも入れてくれていましたが、猫の元気がなくなってしまいどうしたら良いかわからず連絡をくれたそうです。

耳カットもされていて地域猫として頑張って生きてきましたが、高齢になり動けなくなってしまったようです。

とりあえず、カフェに連れて帰り動物病院へ行きました。ガリガリでノミがたくさんたかっています。検査をしてもらったら白血病は陰性でしたが、エイズ陽性でした。貧血がひどいのでエイズを発症しているのかもしれないといわれました。

カフェに戻り、ノミ取りの薬をつけてあげました。そのノミのせいで貧血を起こしていました。ノミもバカにできず、血を吸われ貧血を起こし命が危なくなることもあります。保護した猫もたくさんのノミに血を吸われ辛く苦しい思いをしていたと思われます。痒かったね、しんどかったね。そして脱水もあり補液もしてあげました。

翌日の月曜日はほぼ横たわっていて目にも力がありませんでした。排泄も垂れ流し状態です。

火曜日、トイレで自力で排泄をしていました。

ウェットフードをあげるとバクバクと食べました。食べる力がでてきたことが嬉しかったです。このまま体力がついてくれたらと願うばかりです。

水曜日、かなり目力が出てきて、上半身を持ちあげるようになりました。シャンプータオルで拭いてあげ、ブラシをかけてあげると気持ちよさそうにしていました。

保護場所の近くの広場の名称から、観(かん)くんと名付けました。

その後しばらくカフェのケージの中で過ごしていました。

最初の血液検査の時には、特に腎臓は悪くないと言われていましたが、おしっこの量が多い事に気がつきました。多飲多尿の症状、嘔吐下痢で食欲がなくなったため7月2日に動物病院で受診しました。

腎臓の値は問題ないが、血糖値が500以上とかなりの高血糖だったため、そのまま入院となりました。

翌朝、動物病院で様子を聞いたところ嘔吐下痢は治まり、食欲も戻ったのですが、尿が自分では出せない、また膵炎もあったためしばらく入院継続となりました。入院期間は7月2日から11日までです。

ちなみにグルコースはその時点の血糖値、フルクトサミンは2〜3週間の血糖値の平均を表しています。

血糖値が安定したので退院しましたが、それから毎日朝晩のインシュリン注射が始まりました。退院時は朝晩3単位ずつでした。

注射の様子とインシュリンと注射針です。インシュリン1バイアルが8800円、注射針が1本55円です。1日2回なので毎日針で110円かかります。

使用単位にもよりますが、1バイアル約2ヶ月は持ちました。

7月30日にまた食欲がなくなり受診し、その後インシュリンの単位を変えています。

今もまだ血糖値が高い状態で、朝晩3.5単位ずつ注射しています。最終的に4単位ずつになるかなと言われています。

2週間に一度の通院をしています。

この状態が3ヶ月続いています。

毎日のインシュリンの注射には、ボランティアさんが朝晩の2回来てお世話をしてくれています。本当に大変だと思いますが、観くんのために毎日欠かさず来てくれています。

糖尿病用の療養食はあまり美味しくないのか、あまり食べてくれません。観くんは横たわりながらも時々体を起こして見つめてきてくれます。

今後も治療は続きますが、まだまだ長生きして欲しいと願っています

YouTubeにもアップされています。

https://youtu.be/ky-gDhWFvHc