2022/11/08 08:46
活動しながら 実践しながら 図書館と共に成長していく【スタッフメッセージ③】

サバイディー、おはようございます。クラウドファンディングも、あと残り1日を切りました!

スタッフメッセージの最終走者は、スアイです。図書館活動から事務や経理、なんでもこなす、ラオス事務所の若手ホープです。

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スパポン(スアイ)・ティッサニャー(勤続7年)

学校の図書室開設支援で、図書の登録と分類方法を説明するスアイ

サバイディー、日本の皆さん。皆さんのご支援で、私たちのALC図書館が継続できることを本当にありがたく思います。

私は、ラオスの北部フアパン県のサムヌア生まれです。地方から出てきた家族のこともあり、大学を卒業したら すぐに仕事をしたいと思っていました。でも思ったように就職ができず、3か月ほど中等学校のボランティア教員*をしていました。(*ボランティア教員:未資格の教員。教員の人手不足を補っていて、正規の教員同様、授業など指導も担当するが、お給料はほとんど支給されていない現状がある)

そんななか、中等学校の奨学金事業を担当していたALCのスタッフから、新規職員を募集していることを聞きました。「いつでも来てください」という暖かい言葉に、まだ先生の仕事を始めたばかりだし…と悩みましたが家族と相談して、1か月後に入職しました。その時はCV(履歴書)の書き方やEmailの出し方もよく知らないぐらいでした。

故郷のフアパン県での学校図書室開設で

ALCに入ってすぐに、図書室整備プロジェクトの出張があり、沢山の学校や村が対象になっていたので、自分も即戦力として活動を任されました。図書室の運営業務や本に親しむアクティビティなど、先輩スタッフのやり方を見ながら学んだり、ALCが作成した図書館活動の本をチェックしたり、と夢中で仕事を覚えていった感じです。

ALC図書館にやって来る子どもたちには、どういうふうに接したらよいのか、最初はよく分かりませんでした。平日は他の先輩スタッフがいてくれますが、土曜の開館日は持ち回りで担当するので、1人になります。当番の日は、どんなことをしようか、子どもたちはどんなことをしたいかな、どうしたら楽しいかな、と前もって考えるようになりました。子どもたちにとって、「親しみやすいようにする」ということをいつも心がけています。

土曜のお昼。子どもたちが持ち寄った袋麺で、スアイが煮込みラーメンに。

ここで仕事をしている間に、ALC図書館にある本はたくさん読みました。物語の本は、もうほとんど読んだと思います。ハンドブックの本も読みます。図書館活動をしていくうえで、たくさんの本を読んでおくのは必要だと思うし、なにより自分の知識が増えるのも嬉しいですし。ここに来てから、本を読むのがもっと好きになっていきました。仕事を通じて、私自身も 図書館に成長させてもらった感じがします

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先日の図書館応用研修で

自分で調べて考えて、自分の意見を持って、仕事にあたっていくスアイ。そんな彼女は、今やラオス事務所を支える欠かせない存在です。先週まで約1カ月間、5回にわたり中等学校の先生たちに図書館応用研修を実施した際にも、回を重ねるごとに説明やファシリテーションが上達していく彼女をみて、まだまだ成長していく頼もしさを感じました。

スタッフが図書館を通じて活動・実践していく中で成長し、それが図書館の成長にもつながり、図書館の成長がさらにスタッフを次のステップへと導いていく…そして図書館にやってくる子どもたち、地域の人たちと、一緒に図書館を育てていく…皆さまからの応援をいただいて、そんなともに成長していく図書館を目指せるのではないかと思っています。

ネクストゴールまで、あともう一歩!最後まで頑張りますので、どうか応援よろしくお願いします!!