2018/03/22 13:36

こんにちは! ダイバーシティ工房の金内です。活動報告をご覧いただき、ありがとうございます。

 

代表不破の夫でもある私が育児と仕事について考えること、思うことを書きたいと思います。

お読みいただき、子育てをしながら生活することについて、一緒に考えていただけたら嬉しいです。 

 

 

▼育休取得までの道のり

私は公立学校の教員として働いていました。そして、2人目のこどもが生まれるとき、育休を取得しました。

 

きっかけとしては、教員としての先輩でもある尊敬している方が、育休取得経験者で、その方から勧めてもらったということがあります。

また、2人目の子どもを持つならば、子育てに今まで以上に参加すること、そのために育休を取ることを妻と事前に話していました。

なにより、私にとって、子どもが中心にある生活、育児を純粋に職場などの周囲の人々から応援されることが、理想の暮らし方でした。

 

育休取得について、まず校長に相談したところ、快く受け容れてくれました。

収入面については、給与の代わりの手当も支給されます。

家族の理解と応援もありました。

 

こうして、幸い大きな問題もなく、育休取得を選ぶことができましたが、それでも同僚へ説明するとき、生徒や保護者へ説明するときは、申し訳ない、どう思われるかな、とどうしても、気にしてしまうことがありました。本当にこの選択があっていたのか、不安もあったのだと思います。

 

▼育休生活で得たかけがえのない時間

 

いざ、育休を取ってみると、最初は慣れない育児と家事と一日中向き合うことになり、仕事より大変に感じられました。職場でバリバリ働いている同僚を想像し、焦りも感じました。

 

しかし、育休取得後1ヶ月でそんな不安はなくなりました。仕事はいつでもできる。子育てはこの時期しかできない。仕事よりも貴重でかけがえのないことをしているという自信が出てきました。

 

現在、妻が代表をつとめる法人へ教員としての経験を活かし転職。発達支援事業部で働いています。

 

転職する前は妻が経営する職場でうまくやっていけるかは不安でしたが、育児を通して時間の使い方をより強く意識することになり、仕事の効率は上がったと感じています。また、子育ての大変さ、母親が抱く悩みが今までよりも理解しやすくなりました。子どもは大人が思うようにならないことも実感を持って知り、今の仕事に活かすことができています。

 

また、育休取得をきっかけとして、転職前にぼんやりと思い描いていた子育て中心の生活をおくることができています。家族で一緒に食卓を囲む時間や機会が圧倒的に増えました。妻との対話も増えました。子どもの病気、妻の病気など突発的に起こることにも対応できるようになり、生活と気持ちに余裕ができ、何よりこの選択をした自分自身に自信を持てるようになりました。

 

▼保育園落ちた、から、理想を実現できる社会への思い

 

そして1年前、息子が保育園に落ちたとき、本当に驚きました。

 

「やばい。今後どうしていこう。また保活(ほかつ)しなきゃいけないのか。」

「共働きで落ちるって、そもそも誰が入れるんだよ?」

 

年度末や退職に伴う忙しさの中での出来事だったことに加えて、妻も認可外保育園に息子を預けて仕事復帰したばかりだったので夫婦共に日常生活を送るにも必死な中でのできごとでした。そんな中での上の子と同じ保育園に入れない通知には、憤りや不安などいろんな感情がありました。

 

子どもを持つまでは実感していませんでしたが、日本は子育てをする上でたくさんのハードルがあると思います。

 

子育てがしづらく、子どもを産みたくない人がいても不思議ではないと思います。

 

ある同僚の男性教員から、「率先して育休をとる姿、かっこよいです」と言われたことがありました。その言葉はありがたかったのですが、男性が育休を取ることが、すごいこと、特別なことではなく、ごく自然で当然な姿になるといいのにとも思いました。

 

妻は認可保育園に落ちたをきっかけに保育園を立ち上げました。妻の実行力にはいつも驚かされています。「にじいろおうちえん」のずっとつながれる保育園、という理念は、家族のあり方、子育ての多様性を応援し、それぞれが理想の働き方・暮らし方を実現できる社会づくりに貢献できるものだと思っています。

 

自分は育休や転職を通して、子育てに関われる時間を増やしていきました。

男性の育休取得率はまだまだ低いし、子どもが産まれたことで退職したり転職するのはいつも女性です。でも自分の望む暮らしやより良い社会に少しでもしたかったら、まず自分の働き方や考え方、時間の使い方を変えていく必要があると実感しています。

 

自分は育休取得することを応援してくれる教員の先輩がいたから一歩踏み出すことができました。だからもしサラリーマンや教員で育休を取得したいけど悩んでいる男性がいたら、相談にのったり話をできたらと思っています。

 

ぜひ、ご興味がある方がいましたらダイバーシティ工房のHPやFacebookから「金内稔」を検索してごご連絡ください。

 

クラウドファンディングも本日最終日です。まさか息子が保育園に入れなかったことで、保育園をつくることになるとは思っていませんでしたが、他の子どもたちが保育園に入って同じ市川市に住む子育て家庭が今までより安心して子育てができるなら、私も嬉しいです。

 

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