2018/03/22 17:00

ご覧頂き、ありがとうございます。NPO法人ダイバーシティ工房 代表の不破です。

にじいろおうちえん立ち上げ日記、本日で最終回です。最終回では保育園に関わらず新しい場所を始める時に必ずやった方が良いことをお伝えしたいと思います。

(バックナンバー)
1.保育園を作ることをさらに後押しさせた若手女子職員の結婚 
2.物件探しのポイント4つ 
3.内覧に行く前に必ず確認すること 
4.内覧時にチェックすること3つ 
5.物件を最終決定・契約する前にするべきこと3つ 
6.設計会社・施工会社を決定する前にするべきこと3つ 
7.保育士(職員)を募集する際に準備すること 
8.今日は保育士を採用する際に気をつけるべきこと 前編後編

 

①団体の目指すビジョンと保育園がどう繋がっているのかを共有する

ダイバーシティ工房では保育園をつくることによって0歳〜20歳までの切れ目のない支援環境をつくれることになります。

そして子育て家庭が悩む時に1番接しやすい関係をつくれる保育園の事業は、は法人のビジョンである「全てのこども達が多様な価値観に出会い自立して生きていける社会」により近づけやすくなります。

こういった新規事業立ち上げの背景は保育園で働く職員だけでなく、違う事業に関わる職員にも理解してもらうことが大事です。

 

理解していると保護者や外部の人に、なぜ自分たちはこの法人やこの場所で働いているのかを理解してもらいやすくなり、また職員自身も自分でこの場所を選んだことを再認識しやすくなります。

だから、研修などでは必ず法人(団体)のビジョンと他の事業との関係性を伝えるようにします。自分がなぜここを選んだか、を常に意識できる職員はモチベーション高く働いてくれます。

 

②職員同士のチームビルディング

 

どんなに素晴らしいビジョンやミッション、理念を掲げている団体でも一緒に働いている人との関係性が悪いと、仕事の質が落ちてしまうばかりか、離職にもつながってしまいます。

それくらい職場の人間関係というのは大事なことなのです。

一緒に働く人とは仕事の話だけでなく、どんな家族構成で、どんなことに興味があって、どんなことを大事にして生活をしているのか、どんな環境で今後働いていきたいのか、などを共有する時間をつくることが大事です。

 

ダイバーシティ工房では創業当初から年に数回、合宿やロングミーティングや事業報告会の中で、働く人の価値観を共有する時間を創ってきました。

まとまった時間が取れない場合、1時間くらいのワークやプログラムを数回に分けて行ったり、歓送迎会、ランチの時間なども使ったりして、意識的に一緒に働く人たち同士で価値観を共有できる時間をつくることが大事です。

 

ダイバーシティ工房では、「幸せのセリ」や「ライフラインチャート」「自分×団体プレゼン」や「価値観のカード」などをつかって、ワークを行っています。

時間もかかり、日々の業務に追われているとなかなかこういった時間をつくることは後回しにしてしまいがちですが
「自分は何のためにここで働いているんだろう」「言いたいことが伝わらない」「何か相談しにくいな」「最近楽しくないな」
と思うことが続くと人はモチベーションが下がり、普段なら簡単にできるようなことも、できなくなってしまいます。

 

色んな人が働いていて、家族の構成やその日の体調や気分は毎日変わるものです。

だからこそ、自分自身が家族や親しい人の状況などを気軽に話せる関係があることが仕事のパフォーマンスにも繋がります。

意識的にそういった話をしやすい環境を団体として年間計画の毎月の計画に落とし込むことが重要です。

 

③保育理念が普段の行動や声がけにどう反映されるか考える場をつくる

 

日々こども達と接する中で、子どもへの声かけや、園内のルール作りなどは保育理念と繋がっていないと意味がありません。

また保育をする中で必ず行う、食事、排泄、睡眠、着脱などのやり方も、一挙一動を細かく規定する必要はありませんが、具体的な手順や声掛けの仕方、順番などのルールは、職員や子どもが多いほど整えておいた方が良いです。

経験がある人ほど、暗黙の了解で「こうやる」というやり方があるので、まずは経験者の中でこれまでの自分のやり方を共有し、そして「自分と他の人ではやり方に違いがある」という認識してもらうことが大事です。

 

ここで注意するのは、「このやり方に従ってください」と1つのやり方を押し付けるのではなく、それぞれのやり方や考え方の背景を聴き、自分達の保育園ではどのやり方がベストなのかを共通の理解のもと決定するというプロセスです。

そして、新しい人が入ってきた時や、違う考え方が出てきた時に、職員同士で違いを共有し、議論できる土壌を作っておくことが必要です。

 

大事なことは異なる意見が出てきた時に、理由を説明せずに「うちではこういうやり方なので」と一方的に伝えるのではなく、「このタイミングでこうやって話し合って決めている」という意思決定のプロセスを伝え、その意思決定の場には、雇用形態に関わらず参加できる、いうことが、結果的にこどもにとってより良い環境になると思います。

 

 

これで私の保育園立ち上げ日記は最後になりますが、実際に新しい場所を立ち上げる時には想定していない様々な課題に出会うと思います。

ここには書ききれなかったこともありますので、これから創業する!新しい事業を立ち上げる!という方はぜひこの機会に経営相談やイベントのサポートにお申し込みいただけると嬉しいです。

 

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