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生産不足の手漉き和紙原料ねり(トロロアオイ)を家庭で育て、世界へ!第3ステージ

日本の和紙の最大の特徴である薄くて強い紙にできるのは原料の”ねり(トロロアオイ)“が不可欠。この”ねり”が生産不足になっており、数年後には作れなくなるところまで。農家さん、職人さんと繋がり、”ねり“をみんなで育てる参加型の「わしのねり」プロジェクト第3ステージ。和紙商品・食品を!世界へ!次世代へ!

現在の支援総額

840,900

100%

目標金額は840,000円

支援者数

70

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2023/03/07に募集を開始し、 70人の支援により 840,900円の資金を集め、 2023/04/30に募集を終了しました

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現在の支援総額

840,900

100%達成

終了

目標金額840,000

支援者数70

このプロジェクトは、2023/03/07に募集を開始し、 70人の支援により 840,900円の資金を集め、 2023/04/30に募集を終了しました

日本の和紙の最大の特徴である薄くて強い紙にできるのは原料の”ねり(トロロアオイ)“が不可欠。この”ねり”が生産不足になっており、数年後には作れなくなるところまで。農家さん、職人さんと繋がり、”ねり“をみんなで育てる参加型の「わしのねり」プロジェクト第3ステージ。和紙商品・食品を!世界へ!次世代へ!

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生産不足の手漉き和紙の原料“ねり”をみんなで育てて!
和紙職人の生まれ故郷「小川町」から和紙を世界へ

このページをご覧いただきありがとうございます!

プロジェクトの番頭を務めております、企画屋かざあなの川口です。


私たちは、世界無形文化遺産に登録されている細川紙をつくる和紙の里、埼玉県比企郡小川町の和紙を使って商品を制作し、パリをメインに販売したり、アーティストに和紙を使っていただいたりしています。

 世界的にも需要があるにも関わらず、生産不足となっている手漉き和紙に不可欠な原料“ねり”をみんなで育て、小川町の和紙職人さんと一緒に小川町和紙体験学習センターを活用して、和紙をもっと多くの人に広めたいと考え、2021年から「わしのねり」プロジェクトを進めています。

ご支援いただいた資金は、みんなでねり(トロロアオイ)を育てる『わしのねり』プロジェクトでの新商品開発費用、ご支援いただいた方と農家さん、職人さんがつながるための返礼品や運営費として活用いたします。


企画屋かざあなは伝統工芸や和文化を学び、海外や次世代に対して普及活動をしています。

私は自身でさまざまなノートを作ってきたなかで和紙に出会い、和紙に書き留めることで感性が豊かになる感覚を伝えたく、字が綺麗に浮いて見え、欧州ではチェック柄として馴染みのある市松罫の和紙ノートを開発し、パリで販売をはじめました。

ノートを欧州で販売するなかで、自然から作られた日本の伝統工芸に対し、海外の方の方が価値を認めていることに気づかされ、和紙の原料をたどることになりました。

そこで知ったのが、トロロアオイの生産不足による手漉き和紙存続の危機。

一昨年より「わしのねり」プロジェクトを立ち上げ、今までに全国141名の方とトロロアオイの栽培をはじめ、約100kgを出荷することができました。

埼玉県小川町のトロロアオイ生産組合の農家さんには、家庭で栽培できたことに驚かれました。

活動していくなかで、生産量だけではなく、「農家さんからの購入価格」「科学的なものに代替えされての代償」などさまざまな問題が見えてきました。

この問題をひとつひとつ丁寧に解決していかないと、生産量を増やしても目先の問題を回避しただけになってしまいます。

トロロアオイの生産は本当に難しいですが、和紙を後世に残せたらと活動しています。


薄くて丈夫で保存性が高いことで世界的に知られている日本の和紙ですが、この薄くて丈夫な和紙を作るには、原料となる『ねり(トロロアオイ)』が必要不可欠です。


この『ねり(トロロアオイ)』の生産が全国的に不足しており、代替で化学のりを使わざるをえないところも。


手漉き和紙は、水のなかに楮などの植物の繊維を拡散させ、漉くことで繊維同士を絡ませて紙にしていきます。

しかし、水よりも重い繊維は、水だけで漉くと水中で拡散させてもすぐに沈殿してしまいます。

水が抜ける速度が早すぎるため繊維が均等になりません。

そこで『ねり』を使います。

『ねり』を使うと水中で繊維をコーティングし、均等に分散して浮遊させます。

『ねり』の助けによって簀(す)の上に繊維を長く留め、漉桁(すきげた)を揺することで繊維をより一層絡ませることができ、世界でも評価される薄く強い紙ができあがるのです。


この重要な役割を担う『ねり(トロロアオイ)』は、全国的に生産者が減少し高齢化しており、生産量が年々減少しています。

これにより、安定的に使用できる化学のり※をしかたなく採用している職人さんも出てきています。

※化学のりを使用することによる自然素材と人工物を混ぜた際の弊害は、業界関係者で話が出てきており、本プロジェクトでも検証をはじめているところです。


2021年より始動したプロジェクト「わしのねり」。

立ち上げから2年になり、北は北海道、南は宮古島まで、毎年約70名の方にプロジェクトにご参加いただき、トロロアオイを育てていただきました。

家庭での栽培については、まだまだ手探りなことが多く、

また農業で有名な小川町の農家さんでもしっかり育てるのは大変な植物ですが、2年目を終え、ある程度マニュアル化できてきました。

1年目は24名の方が、2年目は34名の方が根を育てるまでに行き着き出荷いただきました。

出荷にはA・B・規格外とあり、だんだんA・Bランクの良質なトロロアオイを出荷できるようになってきました。

事務局のプランターで育てたトロロアオイの根(左Bランク・右Aランク)

種は毎年良質な根を育てているトロロアオイ生産組合の方から、分けていただいています。 (家庭菜園用とは種が異なるそうです)

この種を各家庭で育て、その根の部分を送っていただくことで、トロロアオイ農家さんに寄贈し、手漉き和紙制作現場に回していただくような仕組みになっています。

一般家庭と職人さん、農家さんがひとつの環になってつながる取り組みです。


育てていただいた方に和紙を使っていただきたく、返礼品として育てたトロロアオイで漉いたユネスコ登録の細川紙一筆箋や食品などをお送りさせていただくとともに、A・Bランクに入った方には、細川紙での感謝状をお送りさせていただいています。

つくったトロロアオイをお渡しし、参加者へ細川紙で感謝状と一筆箋、和紙の需要拡大活用ということで包装紙を作っていただきました。

※栽培途中でうまくいかなくなったとしても、参加者の方には、プロジェクトでできたトロロアオイを使って漉いた、一筆箋やしおりに使える和紙をお送りさせていただきます。


種蒔きは梅雨前(5月中旬〜下旬)。夏に花が咲き、秋頃(11月上旬)に収穫できます。

栽培するにあたり、虫の付きにくい家の中で育てるには深い鉢が必要になります。庭では、土を柔らかくした状態にする必要があります。場所は温暖なところであれば大丈夫ですが、栽培中には状況等を情報共有したり、農家さんから話を聞いたりして、みなさんと一緒に育てていきます。

収穫・郵送いただいた『ねり』はトロロアオイの農家さんの組合に寄贈し、生産者と消費者がつながれる品評会や実際に小川町に来ていただいての収穫体験や手漉き体験も開催しています。

参加メンバーと農家さんの交流



2022年は、わしのねりメンバーで34名の方が最後まで根を育てることができ、トータル約50kgを出荷することができました。A・Bランクを多く出荷できるようになりましたが、出荷量はわずかに増加という結果でした。

トロロアオイは連作が難しい植物です。昨年できたとしても今年は病気になりやすいということもあり、最後まで根を育てきれるように安定生育に向けてメンバーで情報共有し、マニュアルをバージョンアップしていきます。

トロロアオイの根は和紙の原料に使われていますが、古くから漢方に使用されたり、東日本大震災以前には、かまぼこや蕎麦のつなぎにも使われていた食品です。花は一日花のため、一般にはあまり流通しませんが、高級料亭で出されるようなこともあります。

現在では、トロロアオイは根だけが使われ、根のみの買取価格であることから、生産コストがまったく見合わず農家さんはボランティア状態になってしまっています。以前のように根以外の葉や茎を活用※することで、農家さんの買取価格をあげてトロロアオイ農業の支援につなげることを考えています。
※過去にどのように食品に使われていたか、震災により廃業してしまったため、わからない状況で色々な方に話を聞いたりと模索しています。

2022年の取り組みで乾燥・粉末化まで進めることができ、和ビーガン料理人本道佳子先生に見ていただき、食材としての可能性を引き出していただきました。

今回のプロジェクトでは、よりトロロアオイのトロトロ成分がより活き、効率化できる精製方法を試すほか、商品化し流通に乗せたいと考えています。



昨年は、日本橋高島屋S.C.でラッピングサービスをしている「つつみ屋工房」さんに包装紙として、私たちが作ったトロロアオイで漉いていただいた細川紙を提供することができました。メンバーの中にはさまざまなアーティスト活動をしている方もいます。継続的に一般生活で使っていただけるよう、小川町の職人さんとともに、企業に商品提供をします。

また、和紙の活用では、長野県にある小諸市にて寺社と連携し、寺社でトロロアオイを育てていただき、そのトロロアオイで御朱印や御札をつくる取り組みもはじめていきます。


トロロアオイは生物のため、長期保存ができず化学のりを使用してしまうケースがあります。普通の乾燥や冷蔵では、手漉きをするには粘り気が落ちてしまいます。

そこで、長野県小諸市にある氷風穴保存会の皆様のご協力で、長期保存できるか実験を開始しています。

氷風穴は、年間平均室温5度と低温のうえ、湿度が100%近くであるにも関わらず、風通しが良いことからりんごなども秋から春まで保存できるような風穴です。乾燥を防ぎ、凍らせず低温で長く保たせることができれば、春先もしかしたら秋口までトロロアオイで手漉きができるようになります。

この保存方法を検証するとともに、化学のりによる弊害についても検証していきたいと考えています。



目標金額:840,000円

 ・「わしのねり」プロジェクト運営費 207,200円
  ※家庭菜園用トロロアオイの育て方マニュアル作成・印刷・配布作業
  ※トロロアオイ成長定点撮影記録
  ※収穫体験・情報交流会・品評会開催、SNS管理
    ※和紙体験学習センター使用料
  ※新商品開発費(リターン品)
・CAMPFIREへの手数料(17%) 142,800円
・支援者様へのリターン費 490,000円
  ※トロロアオイの種・育て方マニュアル以外にかかる費用


2023年3月〜4月 わしのねり参加者募集・クラウドファンディング
2023年3月〜4月  わしのねり三期開始記念説明会開催
2023年5月上旬    種、マニュアル発送
2023年5月中旬    育て方説明会・農家さん訪問・ライブ配信 
2023年5月下旬   種植え
          希望者で農業体験会開催
〜         情報共有・ 月1寄合(リアル&ZOOM)
2023年8月予定    希望者でトロロアオイ畑お手伝い会
2023年10月下旬   収穫体験イベント開催
2023年11月上旬  トロロアオイ収穫・品評会・出荷
          紙漉き和紙職人さんにお渡し
2023年11月中旬  トロロアオイ乾燥・粉末化
2023年12月頃  トロロアオイ加工食品配布・レシピコンテスト
2024年2月     わしのいえイベント開催


感性を育てる和紙商品!

和紙は、薄く丈夫で軽く保存性が高い紙として世界的にも評価を得ており、知名度もあります。 とくに薄くて丈夫かつ柔軟で保存性が高いという特性を活かし、絵画をはじめとする文化財の修復にも使われています。 和紙の手触りは、現代一般的になっている洋紙とは異なり、温かみがありふわっとした質感をもっています。 わたしは企画を考える際に、和紙にガリガリ書くことで感性が刺激され企画が膨らみます。 日記を書く際も記憶に刺激を与えてくれるのではないでしょうか。 手紙を和紙に書くと自身の気持ちも、相手への伝わり方も変わってきます。

自然の恵みから職人さんの技と感性で極められて作られた道具を使うことで感性が磨かれます。 これは日本人ならではの自然をとりこむ同化感覚から育まれる「道」や「和」「間」に通じるものです。

トロロアオイ乾燥粉末!

世界ビーガン選手権にて外国人初の2位となり、NPO法人「国境なき料理団」理事、和ビーガン シェフとしてご活躍され、日本初のビーガン大会を主催されている本道佳子さん。2023年2月25日に寄合でトロロアオイの乾燥粉末を様々な料理に使用していただきました。
小川町は有機の里とも言われ、有機農業が盛んです。そんな有機農業で育てられた野菜を美味しく食べられるよう、今回栽培したトロロアオイの乾燥粉末を使ってみてください!

小川町農産物定期便

トロロアオイを育てている埼玉県小川町は1970年代から化学肥料や農薬に依存せず、自然の力を借りる循環型の農業にいち早く取り組んできたことで有名です。
農家さんとつながるプロジェクトとして、定期的に季節の野菜をいただくことで、農家さんとの良い関係が築けるとともに、元気な野菜をいただくことで健康な食生活を送ることができます。
私も定期的にいただいていますが、元気な野菜は本当にパワーをもらえます。
ぜひ、小川町の農家さんとつながってください!

生産者:送り主:株式会社 風の丘ファーム 埼玉県比企郡小川町上横田609-1
産地:埼玉県比企郡小川町
商品名:旬の野菜定期便(季節の野菜8〜9品目)
※実際にお届けするリターンとパッケージ等のデザインが異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。


全国の和紙に触れることができる『和紙探訪記』

私たちが見てきた産地の特徴とともに、その和紙に実際に触れることができる1冊の本を制作したいと考えています。
全国の全産地を1冊にまとめることは難しいかもしれませんが、小川町の細川紙をはじめとするユネスコ登録されている和紙や経済産業省が認めている伝統的工芸品に選ばれている和紙などをセレクトし、読みながら触れられる冊子を制作いたします。
もちろん細川紙は私たちがつくったトロロアオイから制作したページにします。
数多くは作れませんが、世界にひとつしかない和紙の本になります。



最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

本プロジェクトに関し、わしのねり参加メンバー、トロロアオイ生産組合、紙漉き職人さん、小川町役場、小川町の農家さん、小川町の飲食店さん、水上製本所、氷風穴保存会さん、企画屋かざあなオンラインサロンメンバーをはじめ、たくさんの方々に支えていただき、2021、2022年とプロジェクトを運営することができました。

2022年、NHKの番組や新聞をはじめ、さまざまなメディアにも取りあげていただきました。

本プロジェクトは生産するぞ!という使命感もありますが、参加者のみなさまに楽しく育てていただき、農家さんと職人さんとつながる楽しさを感じていただけたら幸いです。

参加いただいている方からは、トロロアオイを育てることを楽しめたという嬉しい話をいただきました。参加される方がいると、農家さんも職人さんも張り合いが出るのか、本プロジェクトの進捗を楽しみにされており、参加者との交流を楽しみにしています。

今回の「わしのねり」は3年目となり、農家さん、紙漉き職人さん、消費者がつながる伝統工芸のこれからのモデルとなり、自然をとりこむ同化感覚を持つ日本だからできる持続可能な社会に向けて、新しい循環の仕組みづくりに向けて確実に歩んでいると実感しています。 ぜひ、一緒に楽しんで「ねり(トロロアオイ)」を育ててみませんか。和紙に触れてみませんか。

ご参加・ご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。


<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

最新の活動報告

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  • 2024年度参加者募集、残り6日!

    2024/04/30 10:00

    こちらの活動報告は支援者限定の公開です。

  • 2021年に始動したわしのねりプロジェクトも3年が経ち、4年目を迎えます。これまでに約200名の方々が参加され、この農家さん、職人さん、一般の方の環は広がってきています。2023年は色々とありがとうございました。わしのねりの根幹になりますトロロアオイを育てて農家さん、職人さんに届けることにより、信頼関係が構築され、壁のない関係から様々な課題が見え、解決に向けて歩むことができていることを実感しています。本説明会は、今回から参加される方、参加を検討されている方に向けて、トロロアオイの重要性と活動の軌跡、そしてこれからを番頭である川口よりお話させていただきました。みなさんにとっては、復習もしくはダイジェスト版といった感じになりますが、今後の取り組みについてもお話させていただいてますので、ひご視聴いただき、情報共有させていただけたらと思います。どうぞ宜しくお願いします。 もっと見る

  • 3月27日に開催された小川町トロロアオイ生産組合の今年の栽培説明会に参加してきました。和紙産地から、和紙の需要が落ちているということは聞いていたものの、実際にトロロアオイの本年の注文数が減少していました。トロロアオイは生産数予想をしていても、実際に収穫に出せるのが2/3しかうまく育たなかったりするのでなかなか難しいところです。また、注文数が減少しているなかで、生産農家さんも無理してまで作るべきかねという話なんかも出てしまい、本説明会への参加生産農家さんも減ってしまい5名の参加でした。黒沢会長の場を悪くしないよう笑いながら、困ったと言ってましたが、会長の想いである食品化による農家さんが育てやすい環境づくりと日本が誇れる和紙への想いを実現するべく、昨年全国の産地を回ってきての可能性をお話しさせていただきました。農家さんと職人さんの両輪がうまく噛み合って動かないと前に進みません。トロロアオイのように、本プロジェクトがつなぎになって回していこうと覚悟を提案させていただきました!トロロアオイを作っている農家さんは、生計的には割の合わないのをボランティア感覚で作っていただいている中で、不安なく育てていただけるよう頑張っていきたいと思います。わしのねりプロジェクト4年目、正念場です。第4ステージ参加者募集中ですので、引き続き宜しくお願いします。https://camp-fire.jp/projects/view/678110?list=watched黒沢会長とぱしゃり! もっと見る

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