2023/05/29 19:17

前回戦時中、ミッションを正確に遂行するのに必要であった時計、自らの命を守る時計は、正確性を求められました事を記させていただきました。
同時にその正確性を、過酷な戦場で維持する為の丈夫さも求めらるようになりました。ミルスペック(MIL-Specs)はアメリカ国防総省が制定する軍用品の調達規格の総称、とりわけ米装備品の耐久性能に関する規格の通称です。これはいわゆる『タフさ』の基準です。各軍にもこれに似た基準が設けられています。「防水」「耐磁」「耐衝撃」を測るものです。
戦争は時計機能の”正確性”を維持する ”耐久性”を飛躍的に向上させました。これらは現代に於いても、製作者側・使用者側に於いて腕時計に求めるものです。パネライはイタリア海軍からの要請で「ダイバーズウオッチ」を開発し水中での耐久性を現実にしました。また、パイロットが飛行中に平均速度や消費燃料などを計算する「クロノマット」もブライトリングにより開発されました。「Buships」も水中爆破という特殊任務の為に製作されました。まさに時間の把握が命に関わる状況下でした。
また、戦争に於いてはミッション遂行中の為(飛行機や車両を操縦しながら等)瞬時に時間を把握しなければなりませんでした。正確性、耐久性を向上した事に加え、戦争はデザインの明示性(視認性)のニーズが高めました。これが、シンプル且つ、機能美に優れたデザインを育む事になったのです。ある意味ミリタリーデザインは”究極の機能美”と言えるかもしれません。
正確性、耐久性、機能美デザインを兼ね備えているミリタリーウオッチであれば、戦後に於いても長年愛さ続けているのも理解できます。
Bushipsもその時計の一つである事は間違いはありません。
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