2023/05/24 19:45

(株)文化財マネージメントの宮本です。

ソプラノ歌手で、源宗寺保存修理事業広報大使を務めていただいている土田彩花さんからメッセージをいただきましたので、掲載します。


源宗寺保存修理事業広報大使の土田彩花です。
熊谷の文化財プロジェクトに向けて、現在、声楽の研鑽を積むイタリアからメッセージをお送りします。


「平戸の大仏」こと源宗寺の木彫大仏坐像は、その大きさや迫力もさることながら、地域の人々によって今日まで守られてきた、大切な宝物です。
本堂の改修は無事に終了し、保存修理委員会では、引き続き薬師如来坐像と観世音菩薩坐像の修復と復元に取り組んでまいります。


私と今回の大きなプロジェクトとの関わりは、約7年前に遡る、熊谷市下川上にある愛染堂・愛染明王の保存修理事業のPR大使を拝命して以降、出身地の熊谷市の文化財保護の取組みを積極的に発信してきたことにあります。
地元の人々の力で守られてきた文化財も、少子高齢化や地域コミュニティの変化、さらにはコロナ禍により、その継承が難しくなるなど岐路に立たされています。


平戸の大仏も例外ではなく、今後とも仏像を愛する皆様や、郷土の文化遺産を大切に思ってくださる皆様とともに、国や県や市の枠を超えて協力し合い、連携し合い、次世代へ引き継ぐことが大切と考えております。


皆様のご理解ご協力を宜しくお願い申し上げます。

 

源宗寺保存修理事業広報大使
土田彩花


土田彩花(つちだあやか)
ソプラノ歌手。埼玉県熊谷市出身、国立音楽大学附属高等学校、国立音楽大学音楽学部演奏学科声楽専修卒業。二期会オペラ研修所終了後、イタリア国立ピアチェンツァ音楽院大学院留学。ミス・ワールド・ジャパン2016ファイナリスト。熊谷市文化財保護事業PR大使。
https://www.youtube.com/@ayakatsuchida9456/about?app=desktop