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『ゲッベルスと私』の「ホロコースト証言シリーズ」3部作を社会に残したい

岩波ホールで上映していた『ゲッベルスと私』と『ユダヤ人の私』に続く『メンゲレと私』の公開に合わせて、ホロコースト生存者のダニエル(91)をテルアビブから招き、シリーズ3 部作の劇場公開を完結させたい。そしてBlu-ray ボックスを製作して第二次世界大戦の記憶を日本の社会に残したい。

現在の支援総額

3,674,964

61%

目標金額は6,000,000円

支援者数

413

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2023/07/15に募集を開始し、 413人の支援により 3,674,964円の資金を集め、 2023/09/30に募集を終了しました

エンタメ領域特化型クラファン

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現在の支援総額

3,674,964

61%達成

終了

目標金額6,000,000

支援者数413

このプロジェクトは、2023/07/15に募集を開始し、 413人の支援により 3,674,964円の資金を集め、 2023/09/30に募集を終了しました

岩波ホールで上映していた『ゲッベルスと私』と『ユダヤ人の私』に続く『メンゲレと私』の公開に合わせて、ホロコースト生存者のダニエル(91)をテルアビブから招き、シリーズ3 部作の劇場公開を完結させたい。そしてBlu-ray ボックスを製作して第二次世界大戦の記憶を日本の社会に残したい。

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はじめに・ご挨拶

こんにちは。映画配給会社サニーフィルムの有田浩介と元岩波ホールの宣伝部で、現在は映画ライターの矢本理子と申します。私たちは、2018年から岩波ホールで上映してきた『ゲッベルスと私』と『ユダヤ人の私』の「ホロコースト証言シリーズ」の第3弾で、シリーズ完結作となる『メンゲレと私』を12月に劇場公開し、さらに、映画の出演者でホロコースト生存者のダニエル・ハノッホ氏(91歳)をイスラエルから招き、自らの戦争体験を直接語れる場を作ります。これは、日本にホロコースト生存者を呼ぶ最後の機会となるでしょう。そして、シリーズ3部作のBlu-rayボックスを製作して、日本の社会に戦争の記憶を残すプロジェクトに挑戦します。


私たちの具体的な挑戦

1. ダニエル・ハノッホ氏をイスラエルから来日招聘し、2週間かけて東京、大阪、沖縄の劇場を周り自らの体験を語ってもらう

2. クリスティアン・クレーネス監督とフロリアン・ヴァイゲンザマー監督をオーストリアから来日招聘し、ダニエルと共に東京、大阪、沖縄を周り、自らのシリーズ企画について日本の社会に説明をする

3. 「ホロコースト証言シリーズ」3部作のBlu-rayボックスを製作し、全国の大学、図書館、その他文化・教育施設に納入する

(写真)左から 映画ライター/元岩波ホール宣伝部の矢本理子とサニーフィルムの有田浩介


======INDEX======

1.「ホロコースト証言シリーズ」とは

2. シリーズの各作品紹介

3. 「ホロコースト生存者」を日本に招くという、私たちにしかできない挑戦 〜ダニエルからのビデオレター〜

4. ダニエル・ハノッホと家族について 

5. シリーズの歩みと岩波ホールの閉館

6.〜9. 宙に浮いたシリーズ(有田浩介の話)

10.「メンゲレと私」の公開とクラウドファンディングにあたり (矢本理子の話) 

11. 支援していただきたい項目・資金の使い道・経費リスト

12. 支援額とリターンについて

13. 実施スケジュール

14. 来日ツアーの詳細

15. 監督たちのビデオコメント

16. Blu-rayの特典映像の企画

17. 最後に

18. 応援コメント(元岩波ホールの仲間たちやプロジェクトのコラボレーターから)

===============


1. 「ホロコースト証言シリーズ」とは

「ホロコースト証言シリーズ」はオーストリア・ウィーンを拠点にしている国際的なプロダクションである、ブラックボックス・フィルム|Blackbox Film & Medienproduktion GmbH が製作するドキュメンタリーシリーズです。このシリーズは、世界的に第二次世界大戦の体験者が社会からいなくなる中、戦争という過ちを二度と繰り返さないため、戦争体験者の証言を記録し映画として保存するドキュメンタリー企画で、1作につき1名の証言者が登場し、異なる立場からそれぞれの戦争の記憶を証言する構成となっています。1作目『ゲッベルスと私』ではナチ宣伝大臣ヨーゼフ・ゲッベルスの秘書を務めたブルンヒルデ・ポムゼル(撮影当時103歳・2017年没)が登場し、2作目の『ユダヤ人の私』ではアウシュヴィッツを含む4カ所の強制収容所から生還したオーストリア最後のホロコースト生存者マルコ・ファインゴルト(撮影当時104歳・2019年没)が自身の体験を語りました。そして、シリーズ完結作となる3作目『メンゲレと私』には、わずか12歳でアウシュヴィッツに強制収容され、数多くの非人道的な人体実験を行ったことで知られるヨーゼフ・メンゲレ医師の側にいた元少年のダニエル・ハノッホ(撮影当日88歳・テルアビブ在住)が、強制収容所での暮らしと終戦間際の「死の行進」について証言します。この度、『メンゲレと私』が12月3日(日)より東京都写真美術館ホールで公開されることになりました。

(写真)左から ブルンヒルデ・ポムゼル(『ゲッベルスと私』撮影当時103歳)、ダニエル・ハノッホ(『メンゲレと私』撮影当時88歳)、マルコ・ファインゴルド(『ユダヤ人の私』撮影当時104歳)

(写真)2018年5月『ゲッベルスと私』の監督来日キャンペーンで、岩波ホールでメディアの取材を受ける監督たち


2. シリーズの各作品紹介

第1弾『ゲッベルスと私』2018年6月16日 
——何も知らなかった。私に罪はない。 
若きポムゼルは、第二次世界大戦中、1942 年から終戦までの3年間、ナチスの宣伝大臣ヨーゼフ・ゲッベルスの秘書として働き、近代における最も冷酷な戦争犯罪者のそばにいた人物である。本作は彼女が終戦から69 年の沈黙を破って当時を語った貴重なドキュメントである。「ホロコーストについてはなにも知らなかった」と語るポムゼルの30 時間に及ぶ独白インタビューは、20世紀最大の戦争と全体主義の下で抑圧された人々の人生を浮き彫りにする。


第2弾『ユダヤ人の私』2021年11月20日 
——私は見た。運命が変わる瞬間を。
ユダヤ人のマルコ・ファインゴルトは1939年に逮捕され、アウシュヴィッツを含む4つの強制収容所に収容される。終戦後は、10万人以上のユダヤ人難民をパレスチナへ逃がし、ナチ・ドイツの罪、そして加担者であった自国オーストリアの責任を、70年以上訴え続けた。本作はマルコの数奇な人生を通じ、反ユダヤ主義がどのように広まりホロコーストに繋がったかを映し出す貴重なドキュメントである。「国家と人は過去の過ちを忘れている」と語るマルコは、過去と地続きにある現在に警鐘を鳴らす。


第3弾『メンゲレと私』2023年12月3日  
——私は覚えている。本物の地獄を。
リトアニア出身のユダヤ人、ダニエル・ハノッホは、わずか9歳でゲットーに送られ、その後、12歳でアウシュヴィッツ強制収容所に連行された。金髪の美少年だったダニエルは、“死の天使”の異名を持つ、非人道的な人体実験を繰り返した、ヨーゼフ・メンゲレ医師の寵愛を受け特異な収容所生活を送る。しかし、ダニエルが見た真の地獄は終戦末期に連合軍の攻勢から逃れるため強制的に連れていかれた「死の行進」であった。暴力、伝染病、カニバリズム・・・少年は人類史の最暗部を目撃する。


3. 「ホロコースト生存者」を日本に呼ぶ、私たちにしかできない挑戦

今回、私たちは『メンゲレと私』を日本で公開するにあたり、シリーズで唯一存命のホロコースト生存者のダニエル・ハノッホ氏(現在91歳・支援者同行)をイスラエルから招き、劇場や大学で本人の話を直接聞ける場を作り、日本の戦争体験者とも対面し、国際的な戦争体験者の交流を実現させます。過去2作の公開時、映画の出演者は既に亡くなっていたので、彼らの戦争体験は映画でしか伝えることが出来ませんでした。しかし、今なら私たちはダニエルを日本に招くことが出来るのです。今年で91歳となるダニエルに、来年、再来年、来日する気力と体力があるかはわかりません。だからこそ私たちは今年、ダニエルを日本に連れてきたいのです。

私たちはダニエルと監督たちを11月30日(予定)から日本に招き、2週間で東京、大阪、沖縄の劇場を周って『メンゲレと私』を上映します。各劇場では映画をご覧になった方とのQ&Aセッションを実施し、日本の観客に直接語り掛ける場を作ります。私たちは可能な限りダニエルにも日本の戦争について知っていただくため、各地のメモリアルミュージアムや戦地を訪問することも考えています。

このクラウドファンディングに向けてダニエルからビデオコメントを頂いていますので、ぜひご覧ください。


ダニエルのビデオコメント(テルアビブより)


4. ダニエル・ハノッホと家族について

1932年2月2日、ダニエルはリトアニアのカウナスで古くから続くユダヤ人農家の3人の子供の末っ子として生まれました。1941年夏、ナチ・ドイツ軍のリトアニア侵攻によってハノッホ家はカウナスのユダヤ人ゲットーに強制収容されます。1944年7月、ロシア軍の反転攻勢でゲットーは焼き払われ、家族は牛車に乗せられ、SS兵と目的地不明の旅に出ます。12歳のダニエルはその旅でシュトゥットホーフで母と妹と、ダッハウの副収容所であるランツベルクで父と兄と別れ、その日の夜、カウナスの他の131名の子供たちとアウシュヴィッツに到着しました。金髪で美男子だったダニエルは、悪名高いヨーゼフ・メンゲレのお気に入りの少年となりました。赤十字の視察で医務室に連れて行かれたダニエルは、ミルクとケーキを与えられ、ユダヤ人囚人への配慮を示すためのモデルを演じさせられたのです。メンゲレはカウナスの子供たちを数回に分けて殺害し、1944年の秋の時点で、アウシュヴィッツで生存していたカウナスの子供たちは40名ほどとなりました。1945年1月18日、連合軍の攻勢に押されるようにダニエルたち約30名の少年たちと他の囚人たちは、SS兵に連れられ、西へ「死の行進」をすることになります。途中、多くの囚人が過労死するか、SS兵に射殺されました。少年たちはオープンワゴンの列車に積まれた死体で体を覆い、移動中の寒さを凌ぎました。彼らを乗せた列車はマウントハウゼン強制収容所に到着しますが、ここの囚人はほとんどが飢えていて、アウシュヴィッツより酷い状況でした。収容所は絶えず連合軍の空爆に晒され、吹き飛ばされたSS兵の肉片を鍋で煮て食べる囚人たちのグループをダニエルは目撃しています。次にダニエルたちが到着したグンスキルヒェン小キャンプは、バラックが6つしかなく、その半分は泥の中に沈んでいて、ほとんどの囚人が疫病でやられていました。戦争末期になると、システムは完全に崩壊し、死者はもはや埋葬されず、近くの森に放置され、SS兵の看守は囚人から奪った囚人服を着て逃げ出したのです。1945年5月5日、アメリカ軍の第71歩兵師団がグンスキルヒェンを開放したとき、カウナス出身の131名の少年たちは、27名となっていました。収容所の惨状を目の当たりにした米軍将校は、「これこそ真の地獄だ」と手記に残しています。解放後、ダニエルはイギリスのユダヤ人旅行団を通じて兄のウリが生きていることを知り、イタリアに向かい、兄弟はついにボローニャで再会します。ダニエルは近くにいたカメラマンに兄弟の写真を撮影してもらいました。兄弟は、1946年に、約束の地「エレツ・イスラエル」を目指すため、難民船「ジョサイア・ウェッジウッド号」でパレスチナに入国しました。ハノッホ家でホロコーストを生き延びたのは、兄弟の2人だけでした。戦後、ダニエルはテルアビブを拠点に、自らの戦争体験を語り継ぐ活動に尽力しています。

(写真)1946年に再会を果たしたダニエル(12歳)と兄のウリ(17歳)


5. シリーズの歩みと岩波ホールの閉館

「ホロコースト証言シリーズ」は2018年から岩波ホールと取り組んできた企画でした。2018年に『ゲッベルスと私』を公開し、ウィーンからクリスティアン・クレーネス監督とフロリアン・ヴァイゲンザマー監督を招き、東京大学ドイツ・ヨーロッパ研究センターとの取り組みで、多くの学生や研究者を招き同研究室の石田勇治教授と公開での対談を実施しました。その後、大阪大学の木戸衛一教授に「現代ヨーロッパ政治」の講義に招かれ監督たちによる特別レクチャーを開講しました。講義では学生と現代のポピュリズムや戦争の歴史について意見交換し、映画を通じた教育的な国際交流が実現しました。映画を通じて日本の学術界とここまで密に取り組めたケースは稀で、私たち自身この取り組みにやり甲斐と社会的意義を感じ、この来日を経て私たちは監督たちが進めている「ホロコースト証言シリーズ」の続編を岩波ホールで完結させることを決意しました。3年後の2021年、コロナ感染症が猛威を振るう中、緊急事態宣言の発令に伴い岩波ホールを含めた全国の映画館が一時的な休館を強いられましたが、オンラインを駆使したハイブリッド型の活動を実施しながら公開の準備を進め、2021年11月にシリーズ2作目となる『ユダヤ人の私』を岩波ホールで無事に公開することができました。しかし、作品が上映中の2022年1月11日、出口の見えないコロナ渦で、岩波ホールはその54年の歴史に幕を閉じることを発表しました。

(写真)2018年5月に実施した監督来日企画 左から(2枚:東京大学ドイツ・ヨーロッパ研究センターで先行試写会と監督たちとのQ&Aを実施 右:大阪大学「現代ヨーロッパ政治」で監督たちの特別講義を開講

(写真)2021年9月〜10月に実施したオンラインを駆使した活動 (左)『ユダヤ人の私』ザルツブルク・プレミアを現地から生中継(柳原伸洋先生・東京女子大学教授)(右)オンラインで大阪大学「現代ヨーロッパ政治」で再び特別講義を開講したり、メディアのインタビューを受ける (下)岩波ホールの閉館の一報を受けて緊急でクレーネス監督がオンラインでステイトメントを発表する


6. 宙に浮いたシリーズ(有田浩介の話)

シリーズ3作目で完結作となる『メンゲレと私』の撮影は2021年に行われていて、『ユダヤ人の私』の上映中にはすでにラフカット版が完成していました。その時点で岩波ホールのみんなとは3作目について話をしていましたが、閉館が決まり3作目の公開は宙ぶらりんの状態となっていました。別の劇場で上映することも可能なのかもしれませんが、その方法がシリーズにとって、そして自分にとって最善かはわかりませんでした。閉館が決まった以上実現しないことは分かっていても、心のどこかで岩波ホールで最後までやりたいという気持ちを現在に至るまで引きずっていたのだと思います。

写真提供=読売新聞社(2022年7月30日掲載記事「さよなら「岩波ホール」…ミニシアターの草分け、世界の名画発掘して半世紀」より)


7. 2023年上半期は動かず考えた(有田浩介の話し)

ここで個人的な話を少しだけ挟ませていただくと、2022年はロシアによるウクライナ侵攻があり、本企画とは別にウクライナのセルゲイ・ロズニツァ監督と密に仕事をしていました。2014年のユーロマイダンとロシアによるクリミア半島の一方的な併合を受け、ソ連時代から続くロシアの強権的な政治に警鐘を鳴らしていたロズニツァ監督の作品は現在行われている戦争を予見していたかのようなアクチュアリティがありました。劇場での反響もあり、2022年はロズニツァ監督の新旧4作品を立て続けに公開しました。戦争や紛争をテーマにした作品を取り扱うことは心身ともにそれなれに疲弊します。そんな激動の2022年を過ごし、2023年の上半期は休みながら自分の活動を見つめる時間に費やそうと思っていました。心のどこかで『メンゲレと私』をどうするか考えたかったのもあったのだと思います。


8. クリスティアンから一通のコメントが届く(有田浩介の話し)

2023年の4月、沖縄北部の本部という町で釣船の研修を受けていました。釣りが趣味で将来自分の釣船を経営したいという夢があり、この時間を利用して遊漁船実務研修を受けるため本部の船長に弟子入りしました。研修では釣船の操船だけでなく、釣り客のサポートや、船揚げや舟底の掃除など様々な実務を学び、久しぶりに仕事から離れ充実した研修を終えその報告を個人のfacebookに書き込むと、クリスティアンから「映画を諦めないでほしい」と一通のコメントが届きました。そんなつもりは一切ありませんでしたが、改めて『メンゲレと私』と向き合う事に奮い立たせられました。


9. 岩波ホール閉館から1年目にして辿り着いた境地

すぐに元岩波ホールの宣伝部の矢本理子さんに「どのような企画になるかはわからないけど、「ホロコースト証言シリーズ」を完結させるために一緒に取り組んでほしい」と連絡をしました。すぐに会う約束をして、改めて自分自身このプロジェクトをどうしたいか考えました。シリーズとして何ができるのか?何が求められているのか?このシリーズを社会にとってどのような物にしたいのか?『メンゲレと私』を見直しながらそのような事を改めて考えると、答えは不思議と簡単に出てきました。シリーズで唯一存命のホロコースト生存者のダニエルを日本に招き、日本の戦争体験者と交流する機会を作りたい。シリーズの製作者であるクリスティアンとフロリアンを5年ぶりに来日招聘しシリーズの趣旨とその社会的意義を日本に向けて自らの言葉で語ってもらいたい。そして、何よりも、このシリーズを共に日本に届けてきた岩波ホールの仲間と、この企画を社会的意義に満ちたプロジェクトにするため挑戦したいと思いました。


10. 「メンゲレと私」の公開とクラウドファンディングにあたり (矢本理子の話) 

サニーフィルムの有田浩介さんから、「ホロコースト証言シリーズ」の最新作『メンゲレと私』について連絡がきたのは、2023年4月でした。

私の前職の岩波ホールで2018年6月に公開した、本シリーズ第1弾の『ゲッベルスと私』は、公開当時、大きな反響を呼びました。ナチ支配下、広報大臣ゲッベルスの秘書を務めたポムゼルさんの体験は、もちろん特殊ではありましたが、映画に登場するのは、たった1人の年老いた女性だけ。合間に第二次世界大戦中のアーカイブ映像が多数挟まれるとはいえ、通常のドキュメンタリーに比べ、あまりにもシンプルすぎる作りのこの作品の影響力に、私は正直、驚きました。

Blackboxチームはその後、ホロコーストの対象であり、戦時中に4つの強制収容所に収容されるも、生き残った、ザルツブルク在住のマルコさんの証言をまとめた『ユダヤ人の私』を製作、こちらも2021年11月に公開しました。

第3弾の、少年にフォーカスした『メンゲレと私』についても、監督チームから話は伺っていましたが、岩波ホールが閉館したことで、これまでと同じ方法での公開が不可能となってしまい、監督チームにも、有田さんにも、内心、忸怩たる思いを抱えていました。

監督たちが長年に渡って真摯に取り組んできた、「ホロコースト証言シリーズ」は、世界情勢が日増しに混迷を極める現代において、とても貴重な作品群です。本プロジェクトが、歴史的視点から、現代の諸問題を改めて考え直す、よいきっかけとなれば幸いです。もちろん、全世代の方々に観ていただきたいのですが、とりわけ、若い世代の方々に本シリーズを届けることが出来ないかと願っており、私もメンバーとして、このクラウドファンディングに挑戦することにいたしました。ぜひご協力くださいますよう、お願い申しあげます。

写真(左)2018年5月『ゲッベルスと私』の監督来日キャンペーンで大阪を訪れたサニーフィルムの有田と当時岩波ホールの宣伝部だった矢本理子 写真(右)ウィーンから麻布のアパートメントに到着したクリスティアンとフロリアン


11. 支援していただきたい項目・資金の使い道・経費リスト

1. ダニエルと監督たちの来日招聘費と2週間の活動費・人件費

2. Blu-rayボックスの製作費(300部) 

経費総額:9,833,769円

この一部・6割にあたる6,000,000円をご支援頂きたく思います。


12. 支援コースとリターンについて

1. 【お気持ち】でプロジェクトを応援▶▶︎3000円と10,000円の2つのコース 
→公式HPにお名前を掲載(希望者のみ)
→ダニエル・ハノッホ氏直筆のお言葉入りのポストカード

2. 【鑑賞券1枚+公式プログラム1冊を購入して応援】▶▶︎5000円
→『メンゲレと私』鑑賞券1枚
→『メンゲレと私』公式プログラム1冊

3. 【鑑賞券2枚+公式プログラム1冊を購入して応援】▶▶︎7,000円
→『メンゲレと私』鑑賞券2枚
→『メンゲレと私』公式プログラム1冊

4. 【東京・大阪・沖縄限定】プロジェクトの応援+『メンゲレと私』舞台挨拶付き公開初日プレミア鑑賞券1枚▶▶︎5000円
→『メンゲレと私』舞台挨拶付き公開初日プレミア鑑賞券
→ 公式HPにお名前を掲載(希望者のみ)
東京⇨東京都写真美術館ホール 12月3日(日)予定
大阪⇨第七藝術劇場 12月6日(水)予定
沖縄⇨桜坂劇場 12月10日(日)予定

5.【Blu-ray ボックスを購入して応援】▶▶︎25,000円
・ホロコースト証言シリーズ3部作Blu-rayボックス
・ホロコースト証言シリーズ3部作Blu-rayの特典映像のエンドロールにお名前をクレジット(希望者のみ)
・公式HPにお名前を掲載(希望者のみ)

6.【*エデュケーショナル権付きBlu-ray ボックス】を購入して応援▶︎▶︎30,000円
・ホロコースト証言シリーズ3部作Blu-rayボックス(*エデュケーショナル権付き)
・ホロコースト証言シリーズ3部作Blu-rayの特典映像のエンドロールにお名前をクレジット(希望者のみ)
・公式HPにお名前を掲載(希望者のみ)
※エデュケーショナル権とは、教育現場での上映や教育機関施設内の無料上映会を何度でも開催できる権利です(教育者の方におすすめ)

7. 【Blu-ray ボックス+鑑賞券1枚+公式プログラムを購入して応援】▶︎▶︎32,000円
・ホロコースト証言シリーズ3部作Blu-rayボックス
・『メンゲレと私』鑑賞券1枚 ※『メンゲレと私』の全上映劇場でご利用になれます。
・『メンゲレと私』公式プログラム1冊 
・公式HPにお名前を掲載(希望者のみ)
・ホロコースト証言シリーズ3部作Blu-rayの特典映

8.【(完全支援コース)Blu-ray ボックス+鑑賞券2枚+公式プログラム1冊を購入して応援】▶︎▶︎35,000円
・ホロコースト証言シリーズ3部作Blu-rayボックス
・『メンゲレと私』鑑賞券2枚 ※『メンゲレと私』の全上映劇場でご利用になれます。
・『メンゲレと私』公式プログラム1冊
・公式HPにお名前を掲載(希望者のみ)
・ダニエル・ハノッホ氏直筆のお言葉入りのポストカード
・ホロコースト証言シリーズ3部作Blu-rayの特典映像のエンドロールにお名前をクレジット(希望者のみ)

9. 【*エデュケーショナル権付きBlu-ray ボックス+鑑賞券1枚+公式プログラム1冊を購入して応援▶︎▶︎37,000円
・ホロコースト証言シリーズ3部作Blu-rayボックス(*エデュケーショナル権付き)
・『メンゲレと私』鑑賞券1枚
・『メンゲレと私』公式プログラム1冊
・公式HPにお名前を掲載(希望者のみ)
・ホロコースト証言シリーズ3部作Blu-rayの特典映像のエンドロールにお名前をクレジット(希望者のみ)
※エデュケーショナル権とは、教育現場での上映や教育機関施設内の無料上映会を何度でも開催できる権利です(教育者の方におすすめ)

10.【*エデュケーショナル権付きBlu-ray ボックス(教育機関向け)を購入して応援】▶︎▶︎50,000円
・ホロコースト証言シリーズ3部作Blu-rayボックス(*エデュケーショナル権付き)
・ホロコースト証言シリーズ3部作Blu-rayの特典映像のエンドロールにお名前をクレジット(希望の場合)
・公式HPにお名前を掲載(希望の場合)

11. 【*非劇場上映権付きBlu-ray ボックス(自主上映団体向け)を購入して応援】▶︎▶︎100,000円
・ホロコースト証言シリーズ3部作Blu-rayボックス(*非劇場上映権付き)
・ホロコースト証言シリーズ3部作Blu-rayの特典映像のエンドロールにお名前をクレジット(希望の場合)
・公式HPにお名前を掲載(希望の場合)

※エデュケーショナル権とは、授業・講義での利用や施設内の無料上映会を何度でも開催できる権利です
※非劇場上映権とは、劇場=映画館以外での有料・無料上映会の開催が何度でも開催できる権利です
※万が一、ダニエルさんが来日できなかった場合は、Blu-rayボックスのリターンである、【ホロコースト証言シリーズ3部作Blu-rayの特典映像のエンドロールにお名前をクレジット】の特典映像が制作できないため、『メンゲレと私』のBlu-ray用のリーフレットにお名前をクレジットさせていただきます。


13. 実施スケジュール(予定)

7月15日(土)―8月31日(木) クラウドファンディング期間

11月30日(木)―12月14日(木)ダニエル&監督の来日と日本ツアー 

・東京プレミア 12月3日(日)東京都写真美術館ホールで舞台挨拶

・大阪プレミア 12月6日(水) 第七藝術劇場で舞台挨拶

・沖縄プレミア 12月 10日(日)桜坂劇場で舞台挨拶

12月―4月 Blu-ray ボックスの製作

4月以降 返礼品としてのBlu-ray ボックスの発送

4月以降 在庫のBlu-ray ボックスの営業


14. 来日ツアーの詳細(予定)

※ダニエルの体調によっては来日が実現しない場合もあります。その場合でも監督たちの来日は実現させ、ダニエルについても可能な限りオンラインで皆様の前に登場できるよう努力します。この来日に向けてダニエルはとても楽しみにしています。

ここで監督たちのビデオコメントを紹介します。

15. 監督たちのビデオコメント (ウィーンより)

クリスティアン・クレーネス監督


フロリアン・ヴァイゲンザマー監督

ブラックボックス・フィルム|Blackbox Film & Medienproduktion GmbH
ウィーンを拠点に世界のあらゆる社会問題に目を向け活動するプロダクションで代表であり経験豊富なプロデューサーのクリスティアン・クレーネスとジャーナリストのフロリアン・ヴァイゲンザマーを中心とする国際的なドキュメンタリー集団です。

写真・左から)チームの写真/アフリカで最終的に処分されている欧州のゴミ問題/世界の海で行われている海洋資源の乱獲問題/世界を分断する壁の歴史


16. Blu-rayボックスの内容

タイトル:「ホロコースト証言シリーズ」3部作 ゲッベルスと私|ユダヤ人の私|メンゲレと私〜戦争の記憶を未来へ継承する(仮)〜 日本限定Blu-rayボックス

本編:『ゲッベルスと私』、『ユダヤ人の私』、『メンゲレと私』(字幕On/Off 日本語/英語)

映像特典:
(1)アーカイヴ映像コンプリートライブラリー *3作品で使用されるアーカイヴ映像を全て紹介    
(2)ダニエル来日の記録 (劇場舞台挨拶/Q&A/特別インタビュー/日本ツアー密着動画を予定しています)    

仕様:三方背ケース/4C/リーフレット3冊(各作品につき1冊ずつ)


17. 最後に

置かれた立場や限られた条件の中で、今やれることと、やるべきことを考え、私たちなりの答えを出しました。岩波ホールの閉館はシリーズにとって大きな挫折ではありましたが、その挫折があったからこそこのプロジェクトが立ち上がりました。私たちは「ホロコースト証言シリーズ」の社会的重要性を信じています。このシリーズを社会に保存するというプロジェクトは、世界各地で戦争が行われている今、とても重要であると強く信じています。どうか私たちのプロジェクトをご支援下さい。映画の鑑賞券とBlu-rayボックスの購入が直接的な活動の支援となります。


18. 応援コメント プロジェクトの仲間と、元岩波ホールの仲間たちから

《プロジェクトの仲間たちから》

桜坂劇場 下地久美子さん

御歳91歳のダニエル・ハノッホ氏に、過酷な長旅をお願いしている状況には、正直「心苦しい」という思いが込み上げます。でもだからこそ、来日どころか来沖まで決断してくださったダニエルさんに、心からの感謝を込め、大切にお迎えさせていただきたいと思っています。

78年ほど前、20万人以上の命が失われた戦争が終結した沖縄で、あるコメディアンが「命(ぬち)ぬ御祝儀(ぐすーじ) さびら」(命のお祝いをしましょう)と言って、芸を披露しては皆を笑わせていたという逸話があります。失った命を数えて泣き明かすのではなく、生き残った者同士で生き残った命を祝おう。沖縄はそうやって復興してきたんだよ、と我々は教わり育ってきました。ですから、ダニエルさんにお辛い体験をお話しいただいたその後は、感謝の意をこめ、一緒に「命ぬ御祝儀」ができたら嬉しいです。

ホロコーストという地獄を生き延びたダニエルさんと、地上戦という地獄を経験した沖縄とで発信する平和の祈りが、「生」への祝福に満ちていたらいいなと思っています。


東京都写真美術館 中村浩美さんと遠山樹里さん

昨今美術界では、文字史料のみに依らず、当事者へのインタヴューを介した口述史料<オーラル・ヒストリー>が注目されています。その理由はふたつ。当事者の個人的な記憶を人類の記憶として共有する術となり得ること、そしてそれを次代へと継承する意義があること。微力ながら、当館での上映+トークがその一助となれば幸いです。


第七藝樹劇場・支配人 小坂誠さん

岩波ホールの閉館により日本での完結が危ぶまれた「ホロコースト証言シリーズ」ですが、サニーフィルムの有田さんから今回のプロジェクトを聞いた時、この映画にとって最善の未来が見えました。元・岩波ホールの矢本さんと共に新しい「日本公開」のかたちにチャレンジされます。本プロジェクトにより来日される証言者ダニエル・ハノッホ氏と監督は、大阪の観客にも戦争の圧倒的な現実を伝えてくれることでしょう。我々の映画館からその影響を日本の社会に波紋のように広げられるよう努力します。


restafilms 成瀬慧さん(デザイナー)と遠山慎二さん(予告編ディレクター) 

『ゲッベルスと私』を初めて鑑賞した時、Blackboxというチームが個人に刻まれた歴史をどう残そうとしているのか、に衝撃を受けました。被写体であるポムゼル氏は語り部ではなく、Blackboxが用意した暗闇の空間で、自己とその過去へ対話をしていました。彼らは被写体にそのような“場所”を準備し、彼らにしか捉えられないショットと言葉を、私たちに届ける唯一無二のチームです。他のチームではきっとこれはできないんです。そう思わせる、彼らの仕事に多大な感銘とインスピレーションを受けてきて、僕たちも三部作の最後、『メンゲレと私』を届ける役割を担っています。このクラウドファンディングを立ち上げる現時点で『メンゲレと私』を僕たちはまだ未見です。被写体のダニエル・ハノッホ氏は、存命している。この機会は、みんなに平等に与えられたとてつもない奇跡だと思っているんです。


シリーズの字幕翻訳者 吉川美奈子さん

2017年8月、サニーフィルムの有田さんから1本のメールをいただきました。証言シリーズの第1作目、「ゲッベルスと私」の字幕翻訳のご依頼でした。その真摯な文面と熱い思いに胸を打たれ、すぐにお返事をお送りしたことを今もよく覚えております。実際に映像を見て驚きました。100歳を越えるポムゼルさんが、絞り出すようにして語る言葉はとても強烈。見終わったあと、しばらく呆然としてしまうほどの衝撃でした。歴史の証言者と1対1で向き合うには覚悟が必要であることを思い知った次第です。あれから6年。第2作の「ユダヤ人の私」を経て第3作「メンゲレと私」が公開へと動き始めました。ホロコーストという地獄を実際に見てきた人にしかできない歴史の証言。ご本人をお招きし、貴重な生の声を皆様にお届けする本プロジェクトを心から応援いたします。


シリーズのDCP/映像制作担当 InterZone 大谷和之

2018年「ゲッベルスと私」。ポスターを見てものすごく惹きつけられたのを覚えています。そしてあの宣伝相ゲッペルスの秘書が何を語るのか?と。2021年「ユダヤ人の私」。悪名高いアウシュビッツ強制収容所を含む4ヶ所の収容所に入れられた人の証言。4ヶ所って、、、そこから生還した人がいたのだとの驚き。2023年、シリーズ第3弾「メンゲレと私」。ホロコースト証言シリーズ最後の作品は、あのホワイト・エンジェル(死の天使)の助手を務めたハノッホ氏の証言ドキュメンタリー。そしてなんと今回は、シリーズを通して唯一ご存命のハノッホ氏に来日してもらい、東京・大阪・沖縄でお話頂こうという物凄い企み。サニーフィルムの有田氏よりこの企画のことを聞いた時、すぐにでも動かなくてはならない(なんせハノッホ氏は御年91歳)企画、これは実現させる価値のある、いや必要のある企画だと確信しました。そしてなにより自分自身ハノッホ氏が何を語るのか、生の証言を聞いてみたい。そんな下心を持ちながらも、微力ながらご協力出来たらと思っています。


NHK 報道局社会番組部チーフプロデューサー 内山拓さん

連日報じられるウクライナの戦禍。最新兵器の精密さや、ドローンなどデジタル技術を駆使した新たな戦争の一断面が強調される一方で、凄惨な犠牲のリアリティはどうしても可視化されにくい。戦争の本当の残酷さを知る世代の多くが鬼籍に入ったいま、戦争の悲劇を、そのリアルを、どう次の世代に伝え遺していくのか。実はいまBBCやNHKなど世界中のメディアがホロコーストや原爆サバイバーの証言を記録する取り組みを〝焦り〟と共に加速させている。そんな中、今回有田さんと矢本さんの2人が主導するダニエル・ハノッホ氏を日本に招くプロジェクトは、世界的にみても重要な意義を持つことになると確信し、その取り組みを記録し発信したいと思っている。


《元岩波ホールの仲間たち》

村上啓太(元劇場担当)

『ゲッベルスと私』、そして『ユダヤ人の私』に続く「ホロコースト証言シリーズ」の完結編『メンゲレと私』は、新しい上映の場所を見付けるべくクラウド・ファンディングに乗り出しました。失われたかつての封切り上映館は元に戻らずとも、シリーズ最後に生み出された今作を日本において公開しないわけにはいきません。過去の2作品の上映関係者として、このプロジェクトが新たな場所に着地することを応援します。


島津啓(元映写担当)

今も存命であるホロコースト体験者の貴重なドキュメンタリー映画「メンゲレと私」の公開にあたって、サニーフィルムの有田さんと、元岩波ホール宣伝担当の矢本さんが、前代未聞のプロジェクトを立ち上げた。御歳 91 であるというイスラエル在住のダニエル・ハノッホ氏を、日本に、しかも沖縄に招待しようというのだから、誰もが驚きを禁じ得ない。しかし、二人をよく知る者は、無謀とも思えるこのプロジェクトが、大勢の強力な協力者を巻き込んで、必ずや成功に終わるであろうと確信する。想像を絶する体験を語る言葉を途切れさせずに繋げていく為には、ただ出来上がった映画を配給し上映するだけでは足りない、という二人の強い意志を私は応援したい。


田澤真理子(元宣伝担当)

まずは「ホロコースト証言シリーズ」の完結編が劇場公開されることを、とても喜ばしく思います。そして上映だけではなくハノッホ氏が日本の戦争体験者や鑑賞者と直接対話・交流することで、より深く力強い記憶や考察がそれぞれの心の中に刻まれると信じます。愚かな歴史を繰り返さないための種蒔きであるこのプロジェクトが、成功し芽吹くことを強く祈念し、応援します。

*********************************************************プロジェクトを応援したいけれど、インターネットでの支援方法が分からないという方は公式HPをご確認いただくか、事務局までメールでお問い合わせください。
「ホロコースト証言シリーズ」HP⇨ www.sunny-film.com/shogen-series
「ホロコースト証言シリーズ」事務局(有田・矢本宛)shogen.series@gmail.com
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最新の活動報告

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  • 支援者の皆様大変お待たせしました。皆様にご支援いただきました、ホロコースト証言シリーズ三部作のBlu-rayBOXが完成しました。これより検品を進めながら、順次支援者の皆様へ発送させていただきます。 もっと見る

  • 支援者の皆様運営事務局の有田です。この他、『メンゲレと私』がNHKクローズアップ現代で特集されることが決まりました。放送は1/29(月)となります。12/3に東京都写真美術館ホールで開催されたプレミア上映の様子や、NHK取材班によるテルアビブ取材の様子が放送されます。番組HPの写真は現在のダニエルさんです。<番組概要>ガザ地区への攻撃を続けるイスラエル。死者は2万5千人を超えた。かつて600万人が犠牲になったホロコーストを経験したユダヤ人国家は、なぜパレスチナの人道危機に目をつむるのか。「国は正しい道を進んでいないのでは…」秘めた思いを口に出来ない“ホロコースト生還者”も。イスラエルで今何が?日本でも話題となったホロコーストサバイバーのドキュメンタリーを制作した監督インタビューや現地の生の声を取材。深層に迫る。1月27日はアウシュヴィッツが解放されてから79年の日となります。この日に合わせて各地で『メンゲレと私』が上映されます。クラウドファンディングでご購入いただいた鑑賞券を使用することができますので、まだご覧になられていない方は是非この機会にご利用ください。東京・ヒューマントラストシネマ有楽町    03-6259-8608    1/26(金)〜東京・下高井戸シネマ 03-3328-1008  1/27(土)〜横浜シネマ・ジャック&ベティ 045-241-5460  1/27(土)〜柏・キネマ旬報シアター柏 04-7141-7238  1/27(土)〜北海道・シアターキノ 011-231-9355  時期調整中大阪・シアターセブン 06-6302-2073  1/27(土)〜元町映画館 078-366-2636  1/27(土)〜フォーラム仙台 022-728-7866  1/26(金)~2/8(木)フォーラム山形 023-632-3220  1/26(金)~2/1(木)フォーラム福島 024-533-1515  1/26(金)~2/1(木)シネマテークたかさき 027-325-1744  2/2(金)〜長野・相生座ロキシー1・2 026-232-3016  2/9(金)〜福岡・KBCシネマ1・2  092-751-4268  1/26(金)〜 もっと見る

  • 12月10日(日) に、沖縄の那覇にある桜坂劇場で、『メンゲレと私』のプレミア上映会が開催されました。本編の上映前に、クリスティアン・クレーネス監督とフロリアン・ヴァイゲンザマー監督が短い挨拶を行い、ダニエル・ハノッホさんのお孫さんであるアンナさんからのメッセージを、スタッフが読み上げました。映画の上映後は、クレーネス監督とヴァイゲンザマー監督が登壇し、約1時間、Q&Aが行われました。観客の入りは40名ほどで、動員はさほど多くありませんでしたが、10/7から生じたイスラエルの戦争以降、この映画の受け止められ方が変わったかどうか、アーカイブ映像の使い方について、ダニエルがなぜ英語で話しているのか、最後のパルチザンの歌についてなど、会場の観客から次々と質問が上がり、充実したトークイベントとなりました。監督たちによると「映画の受け止められ方は、特に変わっていない。これは平和についての物語で、ダニエル自身も憎悪や復讐については語っていない。唯一言えることがあるとすれば、いまヨーロッパでイスラエルに批判的な言説をすると、“反ユダヤ主義”と思われてしまうため、ガザの現状について言及しない人が増えていること。また、アーカイブ映像は、それらを探し出し、数十時間も見続けるため、非常にきつい作業だが、大事なのはそれらが当時のプロパガンダであり、現代にも影響力があることを認識すること。そして映画で用いる際には、編集はせずそのまま使い、どのような映像なのかについて正しい資料も同時に示すようにしている」と答えました。また、ダニエルが英語で語るのは「国際的な言葉であることと彼が英語を話せること、また、我々がヘブライ語を理解できないことなど、総合的な判断でそうなった。実際、ダニエルはマルチリンガルな人で、リトアニア語、ロシア語、ドイツ語、英語、ヘブライ語など数ヶ国語を操れる人物であり、とりわけ彼がドイツ語を理解できたことは、強制収容所で生き抜くのに役に立ったはず。映画の最後に使用した音楽は、イタリアの有名なパルチザンの歌で、ダニエルが撮影中によく口笛で吹いていたので使うことにした」とのことでした。監督たちは、沖縄の観客は非常に熱心な人が多く、とてもよく映画を観ていると感心していました。 もっと見る

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