2019/04/14 20:58

こんにちは!プロ無職るってぃです。

「100人取材プロジェクト」のフォトブック制作の完成が遅れていること、そして遅延の報告が遅れてしまい大変申し訳ございません。

現在取材・コンテンツ制作は47人まで進んでおり、残り53人という現状です。

フリーランス3年目に入った昨年の9月ごろからこれまでの活動のことで思い悩むことが多々あり、そのモヤモヤがこのプロジェクトにも大きく影響して、取材のペースが落ちてしまいました。

自分の中で半年モヤモヤしてたことを、3月ごろからなんとか言語化することができ、そしてこの取材・発信活動をすることの意義や意味を改めて考え、しっくりくる答えが出ましたので、これからバリバリ取材を進めていく意欲に燃えているところです。

以下、言い訳がましい理由と過程にご興味ある人は読み進めてください...!

制作および報告が遅れてしまい、大変申し訳ございませんでした。本当に良いものを作るので、もう少しお時間ください...!


多様性というワードに違和感を覚える

僕はこれまで「多様な働き方を伝える」をテーマに、主にブログで情報発信活動を続けてました。


そして「こんな働き方してる大人がいるんだよ」という情報と選択肢を与えるためにイケてる大人を100人取材して、発信して、さらにはフォトブック作ってリアルでも伝えいく…という想いの元、このプロジェクトを発足させました。

しかし半年くらい前から足取りが重くなってしきました。当時はなぜそうなったのか言語化できなくて、「やばい。完全に自分の中で違うものになってしまっている」という状態でした。

でもクラウドファンディングで資金を頂いてる以上、進めなきゃいけないのに、足取りが進まない。そして自分の焦燥の気持ちは言わなくとも協力してもらってるチームに伝わる、打開したいけど打つ手が見つからない...という負の連鎖に陥りました。いま思うと進めなきゃ"いけない”の時点で少し違ったのかもしれません。

そして、なぜこうもプロジェクト(というかフリーランス3年目に入った自分の活動)に違和感を感じ、手が止まってしまったのか考えたら、以前から提唱していた「多様性」というワードに違和感を感じ始めていたときでもあったんですね。

「多様性」っていまの日本にすごく求められているし、キーワードだとも思うのですが、どうやらそんな簡単な考えで片付けられないものでした。

記事にもしたんですが、インターネットって自由でスペースの制限がなく、誰もが上手く使えば自由になれると思ったのに、実はノウハウが確立してしまうとみんな言ってること・やってること・出来上がるもの全部似たり寄ったりになるんですよ。

つまり、ネットで多様性が広がるようで、一歩やり方を誤れば多様性は逆に失っていくと。皮肉にも、自分がネット活動を進めるごとに気づきました。

そしてSNS世界の"ノウハウ”というのは「フォロワーを増やすため、PVを稼ぐため、チャンネル登録者数を増やすため」みたいな部分です。ブログやYouTubeで取材・発信しているので数字を求められるのですが、そこにも大きな疑問を感じ始めました。


なんで自分が「この人カッコイイ働き方してる!」と思う人を紹介するのに、まず数字が前提に出てくるんだ?そのせいでライターさんにgoサイン出せないとか、誰のためにこの活動やってんの?

とか。新R25とか数字を持つメディアがひしめく中で、僕らがインターネットで「多様性が〜」とか発信する意味とか意義ってなんなんだろう。支援者さんからするとそんなことどうでもいいからはよ取材しろ、って感じかもしれませんが僕の中でここが全くしっくり来ず、この半年モタついてしまいました。

「それが、本当の意味での"好きなことで生きていく"なのかよ?」って。心から納得してない自分がこのプロジェクトを通して「好きなことをみんなも仕事しよ〜!」と発信するのは絶対に違うなと。

だから、心の底から言いたいことを自由に叫んだ"ポエトリーリーディング"というものにハマったワケですし(後ほど供述します)、それが結果としてモヤモヤから抜け出すヒントになりました。

そのおかげで、本当の本当の意味での「好きなことで生きていく」の意味も理解することができました。


自分のスタイルでイケてる人をフックアップし、届けます。

そんなモヤモヤや違和感から半年かけてやっと抜け出すことができました。そのキッカケが先ほども紹介した「ポエトリーリーディング」なんですが、もうそこはルールがなく、オリジナルしかありません。つまり、詩人1人1人の個性・表現が独自性溢れるもので、まさに「多様性」です。

そのシーンを覗くことで、そして自分も実際にやってみることで、なんとなく見え方が変わってきました。

そしてこの記事でも語ってるんですけど、埋もれた才能をフックアップしていきたいな〜と改めて感じました。しかも、編集長という立場ではなく自分がプレイヤーとして!

今年に入って他の媒体で連載持って編集者さんがついて文章の添削やリマインドしてもらってるんですが、プロは本当にすごいんですよ…このプロジェクトは自分が編集長としてライター/カメラマンさんに協力してもらってますが、いかに自分が甘ちゃんだったか痛感してます。

これまで何度もチームでプロジェクトを動かすというのをやってるのですが、今回も失敗に近いです。そこは現実として受け止めつつ、自分がプレイヤーとして取材を進めていきたいと思います。


いま、僕らには遅いインターネットが必要です。日々戦術やプラットフォーム、みんなの興味関心が移ろう今のインターネットだと、焦って取材コンテンツを作ってもフォトブック作ってもやがて消費されて終わります。どうせなら、普遍的で残るものを作りたいんです。

言い訳でしかありません。迷惑なのも承知です。お届けする期限が決まってるのにこんなこと言うのもなんなんですけど、本当に良いもの届けたくて。焦って早く届けるために粗悪なものをお届けするより、本気で良いものを作りたいです。

ですので、もう少し時間いただけると嬉しいです。しばしお待ちを...!本当に連絡が遅れてすいませんでした...!


余談 多様性を実現するために

「NEWS PICKS Magazine」のインタビューで、渡辺直美さんが「多様性」について語っていました。

現在中国やアメリカなど世界を舞台に活動を広げる渡辺さんは「太ってるやつが出てくるな」と炎上したり、「(GUCCIのCMに出て)アジア人が着るな!」といった差別や女性軽視のような発言を受けたそうです。そんな経験を持って、多様性について意見されてて非常に腑に落ちたのが

「"多様性"という言葉のせいで相手の意見を聞かない方が強くなってる。いわば世の中が"意見言ったもん勝ち"みたいになってる。そうすると意見を言えない人の立場がどんどん弱くなって、さらに自信をなくしてる」

「多様性だと主張する前に、そこに加えて"協調性"も必要」


という部分。これは半年前の自分のことを言われてるみたいでチクリときました。ネットを使って言いたいこと言いまくってる、しかもフォロワーさんが増えて発言力が大きくなっても言いたいこと言いまくる自分のやり方も変えていかないとな〜と。

なんか、別にどうでもいい「べき論」とか「こう生きないとヤバイですよ」とかを無下に押し付けたな〜と。

「オリジナルのルールで人生歩んでるんで」みたいな生き方をする若者、それを理解できないオトナ。結局交わることなく平行線を辿る。それに、オリジナルのルールと言っても、結局は数字のために他者に迎合する生き方で多様性もなくなってく...マジでこの流れを変えていかないと、本当の意味での多様性なんて実現できないよな〜安易にそんな言葉使ってたな〜と反省した次第です。

でも、これまでのモヤモヤの正体に気づけたからこそ、いま会いたい人がめちゃくちゃいるんです。このプロジェクトは修行だ。すごく成長できました。

ポエトリーリーディングのライブでアクトした詩のタイトルは「Suchness」、つまり"あるがまま"

全員が"あるがまま生きて"、そしてそんな生き方をみんな"あるがまま受け入れる"

それが"真の多様性"だと、半年かけて気づきました。

そんなあるがままで生きる人たちを取材して、押し付けることなくあるがまま受け取っていただけるように配慮しながら発信していきたい次第です。


そして、もう形式ばった「インタビュー記事」みたいな作り方からも変化していきたいと思ってます。

僕らより上手く取材してそれでいて数字を取るメディアがあるので、それならそこに任せた方が絶対いいです。餅は餅屋で、自分たちは自分たちなりのやり方で届けようと。結局そこを意識して無理してしまったので。


そして最近いろんな人と飲むのにハマってます。連日狂ったように飲んでます。もちろんただ"飲む"と言ってもバカ騒ぎするとかではなく、しょーもない話から深い話すべて含めた"飲み"です

僕自身、特に目上を飲みに誘ったりするのが苦手だったのですが、勇気を出して誘いまくって少人数で飲んでます。そこで気づいたんですが、僕にとったらこれが一番リアルな取材だな〜って。


どうしても「インタビューします」ってレンタルルーム取って質問送って、となるとリアルさが欠けてしまうと言いますか。なので、飲みの場に、自分流の取材方法のヒントがあるんだなと。つまり、背伸びしない"あるがままの取材"です。

ですので、そんなリアルなフォトブックを楽しみにしててください。めっちゃ苦しかったけど、おかげでたくさん成長できました。

僕らのフィルターを通して、イケてる働き方・生き方を実現してる方々を取材していきます!

本当に完成・報告遅れて申し訳ございません!