2018/06/21 20:19

能美子ども食堂ネットワークは、能美市内での子ども食堂開催にかかるプラットフォームの団体です。
現在は、誓立寺(能美市辰口町地内)で、主に中学生をメインターゲットとして、これまで終業式の日に2回、約200人が来場しております。小学生や親子連れも来ています。
常設の場所ではないため、イベント的に無理のない頻度で行っておりますが、平生30年度は、市内5ヶ所での開催を目標に、多様な担い手が、それぞれ思いを持って開催準備を行っています。

誓立寺は、中学校の直ぐ側にあるお寺です。お寺の坊守の林喜久子さんは、お寺に集まる情報で、子どもの貧困や、気になる家庭環境の子が増えていたり、通学での表情などが近年変化していることに懸念していました。
 「子ども食堂の興味ある人でとりあえず集まってみよう」と平成29年10月に呼びかけたところ、あっという間に20人以上の人が集まりました。学校のスクールカウンセラー、農家、子育てボランティアの人など。「子ども食堂は貧困の子が来るところだろ?」「地域の場だよね」「食育をしたい」いろいろな想いが大人にはありました。第一回目は「とにかくイベントでいいからやってみる」の発想で、平成29年12月22日に行いました。
 行動を起こす、ことで、やりたいと思っていた人たちのハードルを下げ、経験値を上げて、市内各所で、それぞれの思いをもっと具体的に表す場をつくりたいと思い、ネットワークを立ち上げました。
 今後、市内各所。小学校区単位くらいの開催を目指すにあたり、寄付の品々の窓口の一本化や、調達や広報の一本化を行うことで効率的に、また寄付いただける方の混乱も少なくなる必要性から、ネットワークを立ち上げ、能美市内の子ども食堂運営にかかるプラットフォームとなりたいと思っています。

当日の準備に関しては、スタッフは主婦の経験を活かし、「何も問題ない」と楽しんでいます。一人暮らしのおばあちゃんが、「子どものためにご飯を作る。こんな楽しいことはない」と手伝ってくれています。
 これまで、たった二回の開催ですが、スタッフの顔を覚えてくれていて、スーパーで挨拶をしてくれたり、「今度いつですか」と会話したというスタッフがいます。挨拶だけでない関係づくりができる手応えを感じています。
 また、当初の問題のある子、と思っていた子どもも、アンケートを見ると、ちゃんと多くの参加者に紛れて参加して「楽しかった、美味しかった」と感想を書いており、スタッフみんなで喜んでいます。
 今後は、市内各小学校区に一つの子ども食堂ができればと思っています。人と場所、運営する人の身近に気になる子がいる、など人と場所が変われば、場の価値や雰囲気も違ってくると思います。多様な、色んな人の想いを表した子ども食堂ができるようなプラットフォームとなっていきたいと思っています。

 

食材やメニューの提供には注意を払っていますが、基本ボランティア運営であり、子どもを主に対象とするときに、何かあった場合のリスクの担保は必要であります。
第1回のときは、いろいろな人がボランティアしてくれましたが、いろいろな人がいすぎて、「この人誰?」という人もおり、異物混入などのリスクを感じました。オペレーションの改善も必要ですが、多様な人が関わるからこそ、保健が必要であると思っています。

 

子どもは、未来そのものだと思います。よろしくお願いします。