2018/04/19 18:30

こんばんは。ギターの岡田です。
今日はリターンの一つの『桃色のキリン』について詳しく話したいと思います。

『桃色のキリン』は2006年11月に発売したピロカルピン2枚目の自主制作アルバムです。
(正式には「夕暮れ」「カンパネルラ」という3曲入りのCD2枚を先に発売していましたので、3枚目ですが、その2枚は1枚のCD「夕暮れ」としてまとめたため、2枚目としています。)

この時は、録音からミックスまで全て僕が行なっており、今と違って機材も環境も非常に限られていたため、ものすごい試行錯誤しながら苦労して作ったことを覚えています。

いまでこそ、ソフト等の環境がよくなったため、自主制作の音源も聴ける感じにはなってきましたが、この当時は”普通に聴ける音源”を作るだけでも相当に大変なことでした。

何ヶ月もずっとこの作業ばかりしていて、何度もやり直したりして、このまま完成しないんじゃないかとかなり焦りました。

このCDはピロカルピンの自主企画「ピロッキンジャパンフェスVol.2」で発売することになっていたのですが、制作がギリギリになりイベント当日の朝にようやく完成して、CD-Rをギリギリまで焼いていました(笑)

<収録曲紹介>

M1:桃色のキリン
この曲はピロカルピンの曲のアレンジのブレイクスルーとなった曲の一つです。この曲のアレンジを巡って、僕と松木が新宿駅南口の改札で激しく口論したという有名な(?)逸話があります(笑)

松木さんは疾走系のギターロックにしたかったようでしたが、そこにもっとテンポを抑えて違った表現をしていくべきだと僕が訴えて口論(以上?)になったんですね。
疾走系ギターロックにしたらどんな感じになるかも興味はありますが(笑)
後にアルバム『まぼろしアンソロジー』で再録されました。

M2:人魚
この曲も当時のピロカルピンの音楽性を表す代表曲の一つです。この曲も『まぼろしアンソロジー』で再録されています。聴き比べてみると結構面白いと思いますよ!

M3:ヒカリ
この曲はとてもピロカルピンらしいとは思うのですが、他のどの曲に似てるかというとイマイチ思い当たりません(笑)やわらかい光のような曲です。

M4:自転車
この曲はミドルテンポで割とポップな感じの曲です。ピロカルピンの曲のなかでは意外に似たような曲がないかもですね。「ハレルヤハレルヤ」とかちょっと近いかな??

M5:花の歌
ピロカルピンのオルタナティブな側面が出てる曲ですね。僕はこういう系の曲好きですね(笑)「シェイクスピアのダイアリー」とか「ミステリーツアー」とか「小人の世界」とか。

M6:京都
曲そのものについての説明は割愛で大丈夫ですよね?(笑)このバージョンはリリースされたものとしては初のものですが、実はその4ヶ月前に自主企画「ピロッキンジャパンフェスvol.1」で配布されたバージョンがあります。
そのバージョンからさらにブラッシュアップしたバージョンがこのアルバムに収録されました。


「桃色のキリン」「人魚」の再録版が収録された
『まぼろしアンソロジー』
(クリックでAmazonのページへ)


今回はこれらの曲を新たにリマスタリングをしてお届けします。
リマスタリングというのは音の最終調整の部分を再度やり直すってことですね。
ですので、基本の中身は同じなのですが、ちょっとした質感とかそういうものが変わってきます。

ジャケットは4Pで歌詞も記載されています。
ジャケットデザインは松木の原案をもとに知り合いのデザイナーSyuan Spaceさんに書いてもらったものです。

素敵なデザインですよね。『メンデルの世界』もSyuan Spaceさんの作品です。

『メンデルの世界』(「時計仕掛けのオレンジ」などレア曲収録、クリックでオフィシャルショップへ)

また、今回のリターンではデフォルトで松木&岡田のサインをジャケットおもて面に書いてお送ります。
サインがご不要な方は備考欄にその旨記入してくださいね。
(素敵なジャケットなので、サインなしもいいですよね!)

このCDですが、残念ながら今後の発売の予定はありません。

ぜひこの機会によろしくお願いします!