2016/06/14 17:32

インターステラテクノロジズでは、東京大学 津江・中谷研究室 と共同研究を行っています。

4月に開発が成功した新型のインジェクタ(エタノールと液体酸素を噴射する部品)は、この共同研究の成果も応用しています。

開発成功のNEWSにもある通り、新型のインジェクタは支援をお願いしているモモのメインエンジンにも使われます。

 

ごく簡単に言うと、ロケットエンジンの燃焼は

1. エタノールなどの燃料と液体酸素などの酸化剤(合わせて推進剤)を燃焼室に噴射する

2. 燃焼室の中で推進剤が反応して燃える

3. 燃えたガスがノズルで超音速に加速されながら出ていく

というプロセスです。というわけでロケットエンジンの性能は

1. どのように推進剤を噴射するか

2. 燃焼室をどういう形にするか

3. ノズルをどういう形にするか

で決まります。ちなみに、性能以前の前提として燃焼中にエンジンが融けてしまっては困るから対策が必要、というのは前回の活動報告で述べたところです。

共同研究において現在は主に1. のインジェクタ と、2. の燃焼室形状についてをテーマにしています。

 

今回の共同実験について

学生さんが本社のある北海道大樹町に来訪し、毎シリーズ1週間程度の日程で共同実験を行っています。

今回は第9回の実験シリーズという事で、2週間の長期日程で一緒に実験機材の整備や実験を共同で行いました。

今シリーズでは全16回の燃焼実験を通じて、インジェクタを変更しながら燃焼の安定性や性能についてのデータを取りました。

用いたのは姿勢制御機LEAPのメインエンジンより少し推力が小さいくらいのエンジンです。

液体ロケットに詳しい方ならお気づきかと思いますが、モモのメインエンジンと違って燃焼振動の高い音がしています。

詳しい内容は論文の公開をお待ち頂きたいのですが、フライト用エンジンの条件で同様の強い燃焼振動が出るか、出たとして機体にどう影響するか、影響するとしてどう防ぐか、に役立つデータとなります。

これまでの成果は研究室の学生さんが主著者となって投稿・発表して頂いております。

今回の成果も論文の形で世に出ますのでお楽しみに!

 

 

6月第1週はエンジン冷却の試験、6月第2週は共同実験で性能向上や燃焼振動の試験、と6月前半は燃焼ウイークでした。

6月第3週は、モモの機体のあらゆるところの設計製造や、とても大きいもの(まだ秘密です…!)を行っているため、実験場の作業はあまりなく工場が活気づいています。

 

引き続き、ロケット打ち上げのための支援をお願い致します!

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