こんにちは! 有限会社ハーモニーの小川と申します。
ハーモニーは東京都世田谷区奥沢にて、主にタイのオーガニック&ナチュラルな食品や、スキンケア製品、アロマ製品などを輸入販売している小さな会社です。
私と一緒に写真に写っているのは法政大学のマスコットキャラクター「えこぴょん」。会社を営みながら、週に1回キャリアデザイン学部で兼任講師を務めています。えこぴょんもお見知りおきのほど、よろしくお願いいたします。
さて、今回CAMPFIREで支援をお願いするのは、初の自社ブランドとなる自然成分にこだわった洗濯洗剤「ムクロジ ミラクルウォッシュ」です。
この「ムクロジ ミラクルウォッシュ」はムクロジという木の実の抽出エキスを主成分とするナチュラル洗剤でありながら、高い洗浄力に加えて、スポーツウエアを始めとする化学繊維でできた衣類に残りがちな汗・脂による臭いの除去にフォーカスした洗剤です。さらに、アレルギー対応や高い生分解性はもちろんのこと、ウエアの色褪せや毛羽立ちなどの劣化も防ぎます。
「ムクロジ ミラクルウォッシュ」は、肌や環境にやさしいだけでなく、お気に入りのウエアの寿命を伸ばし、少しでも長く使えるようにすることで、最終的には衣類廃棄を減らすことを目指して作りました。
ご支援のほど、何卒よろしくお願いいたします!
「洗ってもなんだか臭う…」ナチュラル洗剤では自分のトレーニングウエアの汗や脂の臭い匂いが十分落とせず、家族から不満が・・・
私は2016年に脱サラして、自然食品店を運営しながらナチュラル洗剤の輸入販売を始めました。
このナチュラル洗剤は総合的にとても良い洗剤だったのですが、自分で使っていてどうしても気になる点がありました。その一つが、自分のトレーニングウエアや下着などの汗臭さや脂臭さが落ちきらないことでした。
私事ですが、4年ほど前に体調を崩し、人生初めての入院と手術をしました。おかげさまで回復してからも健康維持のために週1回ほどジムに通っています。当然のことながら汗をかきますが、トレーニングウエアや下着をこの洗剤で洗っても、どうも汗臭さが取れません。一方、綿や麻などの天然繊維だけでできたタオルやシャツなどは臭いが残ることはありませんでした。
それまでも妻から「あなたのウエア臭うから捨てたら?」とか「加齢臭じゃないの?」などと言われることは何度かありましたが、深く考えることはありませんでした。洗剤を買われたお客様からもスポーツウエアの臭いが残ることを指摘されたことはありませんでした。
しかしながら、自分のスポーツウエアの臭い残りが気になり始めると、「この洗剤は、もしかして化繊の洗濯にはあまり強くないのかも?」と思うようになりました。それを契機に、色々と調べてみました。
スポーツウエアやトレーニングウエアのほとんどは化学繊維で作られています。さらに、速乾性や通気性、伸縮性、保温・冷感、形状記憶など様々な機能が付加されているため、大変複雑な繊維構造をしています。
この複雑な構造によって繊維の間に入り込んだ汗や皮脂の汚れは落としにくく、使用を重ねるごとに蓄積し、雑菌が繁殖して臭いを発するようになります。この汚れは「ボディ・グライム(=垢)」や「バイオフィルム」と呼ばれ、普通の洗剤では落としにくく、それが臭いの原因だということがわかりました。
化繊は石油から作られた繊維で、一般的に流通している衣類全体の70%程度を占めていると言われています。比較的安価に、かつ大量に作ることができ、捨てるときは燃やされたり埋められたりしています。しかしながら燃やせばガスや二酸化炭素を排出しますし、土に埋めても生分解されることはほとんどなく、環境に残ったまま。リサイクルの活動もまだまだ進んでいないのが現状です。
人や環境にもやさしい自然由来成分でできたナチュラル洗剤で、スポーツウエアの汗や脂の臭いや汚れがよく落ちる。その結果、お気に入りのウエアを少しでも長く使ってもらうことができれば、衣類廃棄も減らせるかもしれない…。
スポーツをすることによって身体の健康を保ち、せっかくなら地球も一緒に健康にできたら素晴らしいのでは!
そう思ったことがこの「ムクロジ ミラクルウォッシュ」を開発するきっかけでした。
「ムクロジ ミラクルウォッシュ」は、スポーツウエアの汗や脂の臭いや汚れの除去に特化したナチュラル洗剤です。8年間にわたるナチュラル洗剤の販売経験を活かし、開発に1年半以上をかけました。以下のような特徴があり「究極のこだわりナチュラル&エコ洗剤」と呼んでもよい洗剤です。
ムクロジはインドや南アジアが原産と言われる高木ですが、ある時、中国を通って日本にもやって来ました。学術名は「Sapindus mukorossi」といい、日本語から取られています。海外では「Soapnuts Berry」と呼ばれ、「石けんの実」という意味を持ちます。
落葉樹で、秋になると実をつけます。実には黒く固い種が入っていて、羽子板の羽や数珠などに使われて来ました。ムクロジは「無患子」と書き、子供に患いなし、という意味があります。日本では、神社や仏閣、大きな公園に植えられています。
実の外皮にはサポニンという成分が含まれており、水につけると泡が立つことから昔は洗濯に使われていましたが、今では知っている人すら数少ない、いわば「忘れ去られた有用植物」。この忘れ去られてしまったムクロジを主成分に使って洗剤を実用化しようと心に決めました。
このアイディアに共感してくださった著名マジシャンであるムッシュピエールさんにお願いして、マジックを使ってムクロジを紹介していただきました。ムッシュピエールさんのムクロジ紹介動画はこちら
できるだけ多くの方に効果を実感していただきたいため、リターン品はシンプルに「ムクロジ ミラクルウォッシュ」の製品そのものとしました。
なお、通常当社の直販ネット販売では5,500円(税込)以上または8,800円(税込)以上のお買い上げで送料無料とさせていただいておりますので、今回のリターンは値引きに加えて送料込みで大変お得なお値段となっております。この機会にぜひ「ムクロジ ミラクルウォッシュ」の良さをお試しください!
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2024年12月26日:クラウドファンディング 開始
2025年1月31日:クラウドファンディング 終了
2025年2月中旬以降:順次リターン発送予定
オーガニック洗剤やナチュラル洗剤、無添加洗剤を選ばれる方は配合されている成分が気になりますよね。「ムクロジ ミラクルウォッシュ」では詳細な成分情報を公開しています。先にご紹介したムクロジ以外の配合成分について以下に記しますので、ご興味のある方はご確認ください。
「サーファクタント」とは「界面活性剤」という意味で、汚れを衣類から汚れを引き剥がすのに不可欠な成分。しかし、現代の洗剤の多くで使われている界面活性剤は石油由来の原料から合成されており、種類によっては生分解性も低いため、環境への影響を心配する人たちの懸念となっています。
ムクロジの外皮に含まれるサポニンは、界面活性剤と同じ効果を持っているために洗剤として使われていたのですが、その界面活性力は少し弱いようです。そこで別の界面活性剤を添加することにしました。忘れてはならないのが、環境にやさしく、かつコストも洗剤という用途に見合ったものであること。
国内外の学術文献などを片っ端から調べてみると、「酵母」によって植物成分を分解して作られる界面活性剤があることがわかりました。この界面活性剤は「バイオサーファクタント」と呼ばれ、日本でも実用化している企業が数社あります。しかしその製造には費用がかかり、大規模に使用されている実績も少ないのが現状です。
さらに調べを進めると、環境意識が進んでいるヨーロッパでは、甜菜やとうもろこしを原料とした若干安価なバイオサーファクタントが製造されていることがわかり、これをムクロジと一緒に配合することにしました。使用しているのは「ソホロリピッド」「ラムノリピッド」の2種類で、効能などがそれぞれ異なります。なお、ソホロリピッドは、世界的に著名なオーガニック認証である「エコサート」を取得しています。
ところが、それでもまだ洗剤としては非常に高価になってしまうことがわかりました。とはいえ、石油系の成分は使いたくない。そこで「アルキルグルコシド」というとうもろこしを原料として作られる界面活性剤も使用することにしました。アルキルグルコシドは化粧品の洗浄料などに長年にわたり広く使われており、肌にも環境にもやさしく安全性も高いと評価されている成分です。
洗剤業界では、洗剤に酵素を添加することで界面活性剤の使用量を抑えつつ、洗剤の性能を上げる動きが拡大しています。また最新鋭の酵素の中には、化学繊維の間に入り込んだしつこい汚れ「ボディ・グライム」を落とし、臭いや色褪せを防止する効果のあるものがあることもわかりました。
「ムクロジ ミラクルウォッシュ」にはこの最新の酵素に加え、皮脂や食品による汚れを落としたり、繊維の毛羽立ちなどを抑えたりする5種類の酵素を加え、全部で6種類の酵素を配合することにしました。酵素は全て植物由来の成分を用いて作られており、生分解性も高く人体や環境にも配慮されています。
なお、繊維の毛羽立ちを抑える酵素を配合したこと、洗浄力をより高めるため洗剤原液のpHが弱アルカリ性に調整されていることにより、「ムクロジ ミラクルウォッシュ」はウールやシルクなどの動物由来の繊維を含んだ衣類での洗濯には使えませんのでご留意ください。
香りは人間の意識や記憶に大きな影響を持ちます。良い香りを嗅ぐと気分が落ち着いたり高揚したりしますし、何十年も前の記憶が鮮明に甦ってきたという経験をお持ちの方もいらっしゃることと思います。
「ムクロジ ミラクルウォッシュ」はナチュラル洗剤ですので、合成香料を使うことは最初からまったく考えていませんでしたが、天然精油で香りづけするには、専門家のアドバイスが必要だろうと思っていました。
精油は天然のものであるがゆえに、合成香料と違いより繊細で深い知識や経験が必要です。調香師と呼ばれる専門家は何人もいらっしゃるのですが、精油だけを用いた調合に深い造形をお持ちの方は限られます。今回、そのような数少ない専門家のお一人であるアロマフレグランス調律協会の代表・井﨑さんのご協力を得て、素晴らしい香りづけができました。
一般社団法人アロマフレグランス調律協会の紹介はこちら
臭いの元となる雑菌に対する抗菌効果も期待できるサイプレス(西洋ヒノキ)の香りを主体とするご提案をいただき、100%天然精油で香りづけされた洗剤です。なお、使用している精油の中には、世界的に権威のある認証組織「エコサート」からオーガニック認証を取得している精油も含まれています。
精油の香りは、洗濯後にウエアが濡れている時はほのかに香りますが、乾くとほとんど残りません。
余談ですが、使用している精油やムクロジの外皮はインドから輸入しており、ムクロジ外皮もエコサート認証取得済みのオーガニック成分です。
pHを調整するためのクエン酸、精油の安定性を図るためにPEG-40水添ヒマシ油、ムクロジエキスの腐敗を防止するためにフェノキシエタノールを配合しています。なお、当洗剤に含まれる成分のうち、化学的に合成された成分はアルキルグルコシド、PEG-40水添ヒマシ油、フェノキシエタノールです。どれも長年使われ、安全性が高く環境負荷も少ないという評価を受けている成分です。
液体洗剤に含まれる水分量を減らすことで、洗剤の濃縮化を図ることができます。度を超えた濃縮は洗剤の使い勝手や性能にも関わるので難しい面がありますが、できる限りの濃縮を行いました。それによりパッケージの小型化や重量の軽減を実現し、配送時の労働負荷・環境負荷の削減にも貢献します。
さらにボトル容器ではなく、環境負荷が少なく、捨てやすく、配送時の重量も減らせるパウチ形式のパッケージのみとしました。計量が必要な場合は、お手数ですがお手元の計量カップなどをご利用ください。
また、気に入っていただけた方には5L入り・10L入りのバッグインボックス(コック別売)の販売も予定しています。これらをお使いいただくとより安価にご利用いただくことが可能ですし、配送のためだけの段ボールも不要となり、さらなる労働負荷・環境負荷の削減につながります。
トレーニングウエアや下着は汗をかいて肌に密着することも多いので、できるだけ肌に刺激の少ない洗剤にしたい。そして、肌が敏感な方も安心して使えるような洗剤にしたい(もちろん個人によって合う・合わないはあります)。そんな思いで、この「ムクロジ ミラクルウォッシュ」の開発を始めた当初から、ハードルの高いアレルギーテストへの合格を目指してきました。
アレルギーテストとは日本語で「累積皮膚刺激・感作性試験(RIPT)」と呼ばれ、2週間皮膚を休ませる期間を挟みながら延べ38日間にわたり、薄めた洗剤の原液を染み込ませたパッチを背中の皮膚に貼り付け、皮膚の状態を観察する試験です(感作性とはアレルギーという意味です)。全部で50名の男女が参加し、最終的に皮膚科医が判定を行います。化粧品などで「パッチテスト済」と表示されている製品を見かけると思いますが、こちらは被験者の数も少なく24時間または48時間だけの試験です。
このハードルの高いアレルギーテストで「ムクロジ ミラクルウォッシュ」に陽性の反応を示した被験者は50名中0名。累積刺激性及び感作性はないと皮膚科医に判定され、「アレルギーテスト済」の表示ができることになりました*** 。
*** すべての方にアレルギー症状が起こらないということではありません。
公的機関にご協力をいただき、厚生労働省が定めた「微生物等による化学物質の分解度試験」および国際的な標準である「OECD Guidelines for Testing of Chemicals」に定める「301A DOC Die-Away試験」を用いて、28日間の生分解性テストを実施しました。
「ムクロジ ミラクルウォッシュ」の分解度は28日間で95.7%となり、極めて高い生分解度であることがわかりました。通常、28日間で70%以上が分解されれば「易分解」と評価されるので、非常に高い分解度であると言えます。
1回洗濯しただけでもスポーツウエアの汗や脂の臭いがどの程度落ちるのかはわかるものの、継続して使ってみないとその効果の持続性はわかりません。そこで、アマチュアフットサルチーム「クラッセ埼玉」の皆さんにご協力いただき、1ヶ月間同じTシャツで練習をし、都度「ムクロジ ミラクルウォッシュ」で洗濯をしていただく、という臭気テストを実施しました。匂いの判定を行う専門家「臭気判定士」の方に検査をして頂いたところ、結果は5名のTシャツのうち、3名は臭い残りなし。残りの2名は何の臭いかわかる最低限度(検知閾値濃度)のごくわずかな臭いが感知されたというものでした。
このように、練習中に相当汗をかくフットサル選手のTシャツでも、臭い落ちの持続性が確認されています。
~2021 東京オリンピック出場・プロボクサー 森脇唯人 選手~
法政大学ボクシング部・自衛隊出身で、最近プロに転向した森脇唯人(もりわき・ゆいと)選手。
汗をかくウエアはもちろんのこと、グローブの下につけるインナーグローブの臭いにも困っていたそうです。そこで「ムクロジ ミラクルウォッシュ」を実際に試してもらったところ、次のような感想をいただきました。満足していただいたようで私も嬉しいです!
”この間、洗剤使わせてもらいました。あれ1つでかなりのニオイが落ちました! ふだん母親は洗剤、柔軟剤、あと他に何か入れて洗濯してるんですけど、これはとてもいい!と言ってました”
森脇選手は全日本選手権ミドル級4連覇、22年にライトヘビー級で優勝と大会5連覇を達成、2021年の東京五輪に男子ミドル級で出場。2回戦で、後にパリ五輪男子80キロ級金メダリストとなったオレクサンドル・ヒズニャク(ウクライナ)に残念ながら判定負け。本年末に渡米し、アメリカでプロデビューしスーパーミドル級の世界トップを目指すそうです。
森脇選手、ありがとうございました!世界でのご活躍を心より応援しております!
世界における合成繊維は繊維生産全体の70%近くに上ります(Textile Exchange. “The Global Fiber Market.” 2023)。
合成繊維は主に石油を原料として作られる繊維で、分解されて自然に帰るものはごく限られます。比較的加工が簡単で安価に生産できるため値段も安く、捨てても罪悪感が少ないかもしれません。ファストファッションの代表と言っても良いでしょう。
合成繊維は石油を原料として作られる繊維ですが、合成である利点を活かして様々な機能が付加されてもいます。
これらの機能はスポーツウエアとしてだけでなく、日常普段着としても有用な機能です。例えば、短時間で乾く速乾性は、暴風雨や長雨など天候不順の多い現代において大きな利点です。冷感や保温機能は、暑さの厳しい夏を快適に過ごすことができたり、冬には暖房の節約につながったりも。また、形状記憶機能を持ったシャツでは、アイロンを掛ける手間や電気代、クリーニング代も節約できます。
しかしながらこれら様々な価値の付加によって、元々複雑な構造の合成繊維がさらに複雑になり、汗や脂などの汚れがより蓄積しやすくなっています。
このように様々な付加機能など多くの利点・利便性がある化学繊維ですが、その一方で化石燃料から作られていることや、捨てても簡単には分解されない、大量に作られ捨てられることで開発途上国のゴミ問題につながっていることも事実です。
これらの問題を解決するため、自治体や大手アパレル企業などもリサイクルを推進する動きを強めています。私の教えている大学ではキャンパス内で古着や使わない衣類を集め、古着譲渡会を行っているサークルもあります。しかしながらこれらの活動で廃棄から救われている衣類の量は、全体から見ればまだまだごく限られたもの。それはいったいなぜなのでしょうか。
まず、回収して新品に作り替えて販売するには、きちんと分別し繊維の構成などの表示の決まりに沿った表示をすることが必要です。大きな縫製工場で同じ繊維から作られた衣類であれば繊維を一括して再生使用することが可能ですが、自治体などが回収した様々な繊維が使われている衣類を適切に分別し新品に作り替えるのは、大変チャレンジングなことです。
また、以前大きなリサイクル業者の仕分け工場を見学したことがありますが、回収した様々な衣類を古着として使えそうなものとそうでないものとに分別するのは、ほぼ人力で行われていました。そして、古着として使えそうなもの(売れそうなもの)は輸出や古着販売の業者が引き取り、使えないものは繊維表示が不要な製品に作り替えるということでした。繊維表示の不要な製品とは、例えば車の内装材、軍手、工場や現場などで油などを拭き取るウェスと呼ばれる雑巾のようなものです。それでも再利用される衣類は全体の30%ほどと見込まれており、70%近くは廃棄されているとも言われています。
古着を集めたり回収に出したりされている方々の善意を思うと、少しずつでも前に進んでいるという点では良いことなのですが、その善意の気持ちに追いついていないというのが現実です。
さらに、衣類のリサイクルが思うように進まない大きな要因としては、これまで長年続いてきた「大量生産・大量販売」という企業習慣と、それを当たり前と思ってきた消費者意識が挙げられます。
衣類には大きく分けると、春・夏物、秋・冬物という2つのシーズンがあります。さらにデザインや色などのトレンドもあります。通常1年以上前にそれらの需要予測を立て、販売タイミングに間に合わせるように生産を開始します。発売してすぐに売り切れてしまっては売上機会ロスになるため、多めに作り多めに仕入れがちです。それらが予想通り順調に販売でき、ちょうど良いタイミングで売り切れれば良いのですが、そう都合よくはいきません。セールなどをしてもどうしても売れ残ってしまうケースがほとんどです。
環境省の調査によれば30%の衣類が売れ残り、行き場がないと言われており、この数値を50%と試算している調査もあります。
このように、衣類のリサイクル問題には複雑な要因が絡んでおり、一朝一夕に解決できるものではありません。だからと言って、何もしないと言うのも無責任ではないかと思います。
ちなみに、EUでは来年2025年からEU域内で衣類を販売するメーカー(小規模メーカーを除く)には、売れ残った衣類を廃棄することを禁じる法律が施行されます。また、購入した消費者が修理を求める場合はそれに対応することも義務付けられます。このように半強制的に作る側に対応をさせないと環境問題が解決されないという極めて深刻な事態にまで来ているとも言えるでしょう。
日本ではこのような規制には至っていませんが、我々も深刻に受け止め、少しでも改善に貢献するように心がけていく必要があると感じます。
また、自分にできることを考えた場合、多少高くても良い製品を買い、一度買ったらできるだけ長く使うように心がけることがその一つなのではないかと思います。
衣類メーカーではない当社でも、洗剤でできることがあるだろうとも考えています。1年で捨てていた衣類の寿命が、3ヶ月伸びるだけで、単純に言えば25%の廃棄量を減らすことができるという計算になります。これが「ムクロジ ミラクルウォッシュ」が目指しているもう一つの社会貢献です。
このところ、カジュアルな着こなしがますます増えてきました。スーツを着ていてもYシャツやネクタイを着けず、Tシャツを着ているビジネスマンを見かけます。あるいは、ジャージのようなパンツを履いて出勤している人たちもいますよね。
また、単にスポーツウエア・トレーニングウエアなどをスポーツの際に着るだけでなく、普段着・仕事着として着用する人たちも増えています。コロナ禍によってリモートワークが増え、自由な働き方が増えてきたのも要因の一つと言えるでしょう。
このようなウエアは「アスレチック」と「レジャー」をミックスした造語で「アスレジャーウエア」と呼ばれます。「アクティブウエア」という呼び方も存在します。
最後まで長文をお読みくださり、誠にありがとうございました。
今回、多くの方々に助けていただきながら「ムクロジ ミラクルウォッシュ」を生み出すことができました。文中に登場いただいた方々はほんのわずかで、洗剤の開発に一からご協力くださったメーカーの研究者の方々、様々な試験にご協力いただいた研究機関の方々、音楽やダンス動画などの作曲、演奏や合唱、撮影・録音、振り付けや、ダンスそのものにチャレンジしてくださったトレーニング好きの一般人の方々、さらには原稿を読んでご意見やアドバイスをくださった方々…その他にも本当に多くの方々がアイディアに共感してくださり、協力してくださったおかげでやっと入口まで辿り着くことができました。
これらの方々の温かい思いにお応えするためにもこのクラウドファンディングを成功させ、「ムクロジ ミラクルウォッシュ」をより多くの皆様へとお届けし、一歩ずつでも世の中が良い方向に向かえることを心から願っております。どうぞご支援の程、何卒よろしくお願いいたします。
有限会社ハーモニー 小川浩堂(浩孝)
有限会社ハーモニーのホームページはこちら
Commerce With Purpose
私たちはパーパスを持った会社です。
オーガニック、ナチュラル、サステナブル、ヘルシーなライフスタイルに共感する人々を商業の輪で繋ぎ、社会に善い循環を作ります。
Our Mission
オーガニック、ナチュラル、サステナブル、ヘルシーなライフスタイルに共感する人々を輪で繋ぎ、関わるすべての人々の幸福を目指します。
Our Value
信念 革新 誠心 ベストインクラス
Our Principles
布施 愛語 利行 同事 (道元禅師『正法眼蔵』より)
最新の活動報告
もっと見る「ムクロジ ミラクルウォッシュ」を作った理由 - その5(バーマジックタイム)
2025/01/23 20:53こんばんは。今日も東京は暖かい1日でした。さて、お茶タイムならぬ、マジックタイムをもう1回だけ継続しますね。なぜ、ムッシュピエールさんが登場しているのか、意味が分からない方も多いと思います。ピエールさんにお願いする前にマッチョマン3人組の子供の合唱に合わせたダンス動画を思いついたのですが、その頃、気持ちが少しハイになっていたのかもしれません笑。どうせやるなら思い切り弾けようと思いました。というのも、これまで8年間、タイのオーガニック&ナチュラル製品や国産の自然食品などを販売してきて、色々な方々とお付き合いしてきましたが皆さん真面目な方ばかり。もちろん真面目じゃなければ困るわけですが、企業のマーケティングにいた人間からすると、どうやったら目立つだろうかとか、お客さんに「あれっ?」と思って商品に興味を持ってもらうためにはどうしたらいいだろうか、とかそんなことばかり考えていたんですよね。成分はXXを使っています、作り方はXXです・・・と嘘偽りない情報をきちんと伝えることはどんな場合も当たり前ですが、やっぱり何か、一般消費財を売る上では目を止めてもらう仕掛けがないといけないんじゃないか、と思ってしまうのですね。特にこの「ムクロジ ミラクルウォッシュ」はオーガニック愛好者の方々というよりは、スポーツをされているような方々にオーガニック&ナチュラル、サステナブルなライフスタイルを広めたいという目標もあっての洗剤なので、それらの方々の目を引くためには少しエキセントリックと思われるようなアプローチが必要ではないかと考えました。マッチョマンダンスの詞の中に、「汗も脂もよく落ちて、くっさいニオイもよく取れて」という一節があるのですが、その詞を考えているときに、「取れて」繋がりで、なぜか「トレビアーン」という言葉が浮かんできて、「トレビアーンって決め台詞で言ってたのって、誰だったっけ?」と探しまくって、見つけたのがムッシュピエールさんでした。ほとんど誰も知らないムクロジという木の実のことを興味深く説明してもらうのに、マジックを使って説明してもらったらどうだろうかと思いつき、ムッシュピエールさんにいきなりメールでお願いしたわけです。ダメかなーと思っていたところ、とても気持ちよく受けてくださりました。そして、ムクロジの木の実、羽子板の羽などの小道具をお送りし、オリジナルのマジックを考案いただきました。撮影したのはピエールさんがやっていらっしゃる大阪北新地の「バーマジックタイム」。ピエールさんのマジックを見ながらお酒が飲めるというとても素敵な場所です。お勧めします、ぜひ!ピエールさんのマジックでムクロジに興味を持ってくれる方が増えると嬉しいです。https://www.bar-magictime.comhttps://youtu.be/KUg6viNsEeA?si=n1lx-c6S6eS8PtHP明日は開発話に戻りますね。続きはまた明日。 もっと見る
「ムクロジ ミラクルウォッシュ」を作った理由 - その4(ちょっとお茶タイム)
2025/01/22 21:37こんにちは。今日の東京も穏やかな日でした。日向にいると寒中だという感じがしないほどでした。さて、「ムクロジ ミラクルウォッシュ」の開発話4回目ですが、開発秘話の話ばかりでもつまらないでしょうから、少し息抜き。製品仕様がほぼ固まってきた頃に、「この商品に多くの人が興味を持ってもらうにはどうしたら良いだろう?」と悩みました。新しい商品を出す際には毎回頭を痛める点です。大企業のように多額の資金を投入してパワーマーケティングを展開できるのであればまだしも、零細企業ではそんなことはできません。。。困ったなあーと思いながら、ある土曜日の夕方テレビを見ていました。そうしたらNHKでマッチョマンが様々な場所で人気になって活躍しているという番組を見ました。おー、マッチョマン! ジムでトレーニングをしている私の横で、汗だくになりながら黙々とハードな筋トレをしている人たちを見かけていました。スポーツウエア専用洗剤のプロモーションに使ったら面白いかも!どうせマッチョマンにプロモートしてもらうなら、ダンスにしよう。しかも児童合唱団の子供たちが歌うオリジナル曲をバックに。どんどんイメージが膨らみます。でもそこからが大変。プロのマッチョマンは料金もそれなりに高くお願いできず。。。CMで使われているような有名児童合唱団には料金や先方が多忙だったりで断られ。。。作詞は自分でしたものの、プロの作曲家はやはり料金が高く。。。・・・いかに当社にお金が無いか分かっちゃいますね笑ネットの無料リクルートサイトや知人を頼り素人のマッチョマンを募集。これまたネットで検索した音楽教室の代表の方にいきなりメールして合唱のお願いとか、地方の大学の音楽専攻の学生さんを紹介してもらって作曲依頼。ダンスはやはり知り合いのダンス振付師の方に無理やりお願いして。でも皆さん、本当に気持ちよくお手伝いくださって、なんとか完成したのが、以下の動画です。感謝の気持ちしかありません。 ショートバージョンもあるので見てくださいね。あ、マッチョマンの話をするなら、ムッシュピエールさんの話もしないといけないですね。続きはまた明日。 もっと見る
「ムクロジ ミラクルウォッシュ」を作った理由 - その3
2025/01/21 18:00こんにちは。今日の東京は少し曇りがちですが、割と穏やかな日ですね。さて、「ムクロジ ミラクルウォッシュ」の開発話3回目です。どうやら私たちの売っていた自然派洗剤では化繊の繊維に溜まった汗や皮脂が十分落としきれておらず、ニオイの元になっているらしいということは分かったのですが、では自然な成分だけで汗や脂のニオイを落とすほど効果的な洗剤が作れるのか?という問題に行きつきました。自然成分を色々と調べるうちに、「ムクロジ」という木の実があることが分かりました。ムクロジは昭和初め頃までは洗濯に使われていた木の実だということ。今は(特に日本では)忘れ去られており、ほとんど誰も使っていないということ。同様の洗濯効果を持つ植物は他にもいくつかあるが、その中ではムクロジの洗浄力が一番強そうだということ。ムクロジは「無患子」と書き、子供に患いなしという意味も込められているし、学術名としても日本語のムクロジという発音が取り入れられている日本に縁の深い植物であることも分かりました。海外ではムクロジを使った自然派洗剤はいくつかあるようですが、日本では存在していないということも分かりました(かつてチャレンジした方はいたようですが、今はもうなくなってしまいました)。この忘れ去られたムクロジを使って洗剤を作れないかという思いが湧き上がりましたが、その一方、ムクロジだけで自分のスポーツウエアのニオイ問題が解決するとも思えませんでした。海外の洗剤を見ても他の成分を補って洗浄効果を高めているようです。おそらく洗浄力が足りないのだろうと思い、さらに調べると日本の大学の先生が書かれた研究論文でも洗浄力の弱さを取り上げた論文が見つかりました。余談ですが、この「ムクロジ ミラクルウォッシュ」の開発にあたって読んだ論文や記事は軽く100本は超えました。洗浄力を補う成分にどんなものを使ったら良いのか、それらを探すのがまた一苦労でした。一般的に使われている自然系の成分を入れれば割と単純ですが、それでは誰でもすぐに真似できてしまう。他が使っていない成分で、人体にも環境にも安全な成分はないのか。旅はまだ2合目くらいでした。続きはまた明日。 もっと見る
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