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2025年秋、山形美術館に視覚障害者向けアプリ「ナビレンス」を設置する社会実験

山形県で「BeHereNow企画」という任意団体を運営し活動を行っています。 アートを通して、誰もが社会参加できる地域や文化を目指しています。 今回は「文化施設のアクセシビリティ向上の社会実験」の資金と団体の活動資金の調達を行います。

現在の支援総額

663,000

102%

目標金額は650,000円

支援者数

65

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2025/05/20に募集を開始し、 65人の支援により 663,000円の資金を集め、 2025/06/30に募集を終了しました

2025年秋、山形美術館に視覚障害者向けアプリ「ナビレンス」を設置する社会実験

現在の支援総額

663,000

102%達成

終了

目標金額650,000

支援者数65

このプロジェクトは、2025/05/20に募集を開始し、 65人の支援により 663,000円の資金を集め、 2025/06/30に募集を終了しました

山形県で「BeHereNow企画」という任意団体を運営し活動を行っています。 アートを通して、誰もが社会参加できる地域や文化を目指しています。 今回は「文化施設のアクセシビリティ向上の社会実験」の資金と団体の活動資金の調達を行います。

社会課題の解決をみんなで支え合う新しいクラファン

集まった支援金は100%受け取ることができます

このプロジェクトを見た人はこちらもチェックしています

*本文は、音声読み上げソフトでも誤読がないようにテキストベースで作成しています

ナビレンスを美術館で使用しているイラスト

(プロジェクトの抜粋です)

・文化施設のアクセシビリティの向上
アクセシビリティとは、誰でも製品やサービスをスムーズに利用できる状態のことです。
文化施設は誰でも利用できる場所ですが、現状では利用が困難な人たちがいます。
そこで今回のプロジェクトでは、山形美術館さんの協力のもと、視覚障害者向け支援アプリ「ナビレンス」の実証実験を行います。

・ソーシャルビジネスや中間支援が育つこと
今回のプロジェクトは視覚に障害のある当事者の方の声から始まりました。その声をデザイナーが広げ形にし、資金調達までを含めデザインすることをプロジェクトの趣旨にしました。
この方式が上手くいくと、今後の新しいプロジェクトにもつながると考えています。この地域にもソーシャルビジネスや中間支援を育てていきたいと思っています。

・誰もが諦めずに社会参加できる社会の実現
文化施設を誰もが楽しめるようにすることは、文化芸術基本法や障害者差別解消法の観点からも、人権の保障という意味合いがあると考えプロジェクトを進めています。憲法第25条「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」を考えるきっかけにもなればと思います。

*************************************************************************************************************


「誰もが何かしらのマイノリティで、誰かにとってのマジョリティ」
きっと誰にでも、私にもあなたにも関係のある話と思って読んでいただければ幸いです。


菊地純のプロフィール似顔絵

自己紹介、団体と代表について

はじめまして、山形県在住のグラフィックデザイナー、イラストレーターの菊地純と申します。BeHereNow(ビーヒアナウ)企画という、アートや文化の活動を行っている団体の代表をしています。

今回は、このBeHereNow企画としてクラウドファンディングに挑戦します。

僕は、誰でもアートや文化を楽しんだり、実際に表現したりできる社会や地域がいいなと思っています。
実際に2022年にもクラウドファンディングに挑戦し、農機具小屋をリノベーションしました。地域のアトリエとして開放しています。ギャラリーやカフェもあるので、山形にお越しの際はぜひお気軽にお立ち寄りください。

菊地のアトリエの風景

アトリエのホームページ Jun Kikuchi Graphic(https://atelier.junkikuchi.com/)


2011年東日本大震災

東日本大震災のおり、地元のカフェギャラリーを会場に「BeHereNow」というチャリティーを目的としたグループ展を開催しました。5年10回開催し、参加賛同してくれた作家は44名(のべ参加で126名)。その後、発展的に解消し「BeHereNow企画」と団体の名称に残しました。


ARTS SEED OKITAMA→YAMAGATA

2016年から「ARTS SEED OKITAMA」というアートイベントを始動しました。
最初は、置賜(OKITAMA)地域から、徐々に広がり今は山形(YAMAGATA)になりました。

コンセプトは、「文化の種をまく。育てる。ひきつぐ」
一枚のマップに複数の個展やグループ展のお知らせを載せ、県内各地見てもらおうという企画です。
コロナ禍にお休みをしましたが、2023年から復活、今年も形を変えて「ARTS SEED YAMAGATA 2025」を企画しています。
ARTS SEED YAMAGATA 2024のマップ型のフライヤーの写真ARTS SEED YAMAGATA 2024のマップ型のポスター兼用フライヤー

わたしとあなたの表現

2019年からは米沢市主催の公募展「わたしとあなたの表現 〜障がいのある人と関わる人の作品展〜」の企画にも関わっています。

後ほど詳しく書きますが、2025年は無料のナビレンスを設置しました。

障がいのある友人をお持ちの方はいらっしゃいますか。友人や家族にいないと、なかなか触れ合う機会がない、という方も少なくないと思います。僕もそうでした。

例えば公募展を通じて毎年100点以上の作品に出会います。作者にはまだ出会ったことがなくても、作品や表現を通じて出会うことができる、同じ社会に多くの障がいのある人がいることを実感できる、それがこの展示会とアートのいいところのひとつではないでしょうか。

第6回 わたしとあなたの表現、展示風景


このプロジェクトとナビレンスについて

今回のプロジェクトは、山形美術館に視覚障害者向けアプリ「ナビレンス」を設置する社会実験です。
文化施設は誰でも利用できる施設ですが、現状では利用が難しい人たちがいます。そこで今回は視覚障害者の方でも美術館を楽しんでいただけるよう、山形美術館さん協力のもと「ナビレンス」を実験的に設置します。

・「ナビレンス」について
・内容/機能|マーカー(ナビレンスコード)を読むことで、視覚に障害のある方の移動支援や公共スペースでのアクセシビリティの向上を主な目的とする無料のスマートフォンアプリ。37言語にも対応していることから海外の方の公共スペースでのアクセシビリティの向上にも期待できる。
・ダウンロード|完全無料 ・対応機種/対応バージョン|Android 7以降 iOS 13以降


詳しくは、ぜひ公式ホームページをご覧ください。
バスの時刻表や商品の説明にナビレンスコードが使用されている事例も紹介されています。

日本国内では、九州国立博物館や神戸市のJR三ノ宮駅でナビレンスが導入されています。全国各地でナビレンスの実証実験も行われているようです。

ここ山形県では山形市が公共施設に設置したり、上山市が広報誌に使用したり、県内の夕方のニュースのコーナーでも使用されていることから、見かけられた方も少なくないのではないでしょうか。



なぜ、ナビレンスなのか

見えないということは、どういうことか、わかっているようでわかっていませんでした。
例えば、チラシの裏表QRコードがどこにあるのか、スマホのカメラのピントを合わせるには、どれも見えないと困難なことです。その点、ナビレンスは、適当にかざしただけでナビレンスコードを読み込んでくれます。

これがどんなにすごいことか、ぜひ体験いただきたいと思います。

今回は主に作品の紹介にナビレンスを活用する予定です。作品の解説と作品までの位置をナビレンスを使用することで把握することができるようになります。

実際にナビレンスを体験したり、視覚障害者の方とお話しして感じるのは、ナビレンスは移動の支援情報の取得、空間の把握得意なスマホアプリだということです。このことはナビレンスの魅力であることと同時に、ナビレンスの面白さを体験するには少し難しい理由でもあるようです。

例えば、他の視覚障害者向けスマホアプリだと、撮影した写真をAIが解析しテキストで解説してくれるものがあります。これはいつでもどこでも体験することができます。部屋でも外でもスマホで写真を撮っただけで体験できるからです。他のアプリでも、スマホアプリ単体で体感できるものは、その魅力を知ることはいつでも可能です。

しかし、ナビレンスの場合は、事前にナビレンスコードを用意して、任意の場所に貼り出さなくてはてはいけません。つまり、スマホに無料のナビレンスをダウンロードしても、ナビレンスコードを設置しなければその凄さや面白さを体感することができません。

これは、卵が先か鶏が先かという問題だと思っています。つまりナビレンスコードが社会にたくさん設置されていないと、視覚に障害がある方がナビレンスを体験できない。しかしナビレンスを体験した方がいないと、その魅力に気がつけないのでナビレンスコードの設置に結びつかない、というジレンマです。

そのため、社会実験としてナビレンスを体験できる場所を用意することにしました。


九州国立博物館での設置事例(木村清さん撮影)九州国立博物館での設置例、木村清さん撮影

美術館にナビレンスを設置すると何がおこる?

今回の美術館での設置は、主に作品の説明のためにナビレンスを使用する予定です。作品の説明だけであれば自宅でスマホやパソコンで音声で聞くこともできそうです。

でも、そうではないんです。皆さんも実際に美術館で作品を見るという体験は、画集やネットでみるのとは違うということをご存知だと思います。ひとつは作品と同じ空間にいるという体験です。

例えば、視覚に障がいのある人も、一緒に行った人と作品を鑑賞したい。鑑賞した作品について語り合う時間を楽しみたい。それは社会参加のひとつの形ではないでしょうか。

公共施設、文化施設は誰でも訪れることができる施設のはずです。でも現状では行っても楽しめない人たちがいます。

設置期間中、ナビレンスの体験会も複数回予定しています。実際にスマホを手に、使用感や楽しさ、課題もお聞きする予定です。

通常、体験会ではアンケートをとるわけですが、このアンケート視覚に障がいのある方には難しかったりします。紙では読めないかもしれない、スマホではうまく使えない人もいる、どう声を集めるのか、これはこれで今回の課題になりそうです。

マイノリティの声が集められないと、マジョリティにはないことと一緒になってしまいかねません。


37言語にも対応

ナビレンスは37言語にも対応しています。スマホの言語設定に合わせて、読み込んだコードをその言語で読み上げてくれます。もし、僕たちがスペインを旅行して、バス停に貼ってあるナビレンスを読めば日本語で時刻を教えてくれるということです。

ナビレンスを山形美術館に設置することで、例えばインバウンドで訪れた海外の方日本語が苦手な方にも、より美術鑑賞を楽しんでいただけるようになるはずです。


会場の山形美術館


団体の活動資金とチャレンジについて

今回のクラウドファンディングは、All-or-Nothing方式で行います。目標金額を達成した場合にのみ、リターンが届きます。

応援いただいた資金は、集まった金額によって

・社会参加のアクセシビリティ向上の社会実験(山形美術館にナビレンスを約6ヶ月間設置)

・上記の社会実験の延長のための資金

・当団体の活動費

の、順番で使用させていただきます。多くの応援をいただいた場合は、社会実験の延長資金にします。

それでも余裕がある場合は今後の団体の活動資金に充てさせていただきます。様々なマイノリティの方とアートやデザインの分野が関わることで、マイノリティの方の要望が、社会(マジョリティ)のなかで実現される事業を今後も企画していきたいと考えています。


社会実験のための費用

今回は社会実験として、会場を山形美術館さんにお願いしました。主に美術館の一階フロアに30コードを6ヶ月間掲示する予定です。

そのための費用として、およそ100万円が必要です。

半分は「やまがた社会貢献基金」に応募して調達することにしました。採択のための審査が5月にあり、結果はこれからです。
もう半分をこのクラウドファンディングで調達したいと考えています。

これは公的な助成が半分、市民の思いが半分ということで、プロジェクトの趣旨から言っても理想的な資金調達手段ではないでしょうか。


山形美術館、外観ナビレンスを設置予定の山形美術館ロビー

プロジェクトを通して実現したいことを整理すると、

1. 山形美術館にナビレンスを設置し社会実験を約6ヶ月間行うこと

2. もし予定よりも支援をいただけた場合は、ナビレンスの設置期間を延長することに資金を使用させてもらうこと

3. このプロジェクトを通して、マイノリティの方の要望が、一方的なクレームとして誤解されるのではなく、合理的配慮のための対話を重ね、要望が社会に実装されるモデルケースになること

それは、資金調達のモデルであり、ここ山形でもソーシャルビジネス中間支援が育っていくことにつながるのではないかと期待しています。

この3つが主に今回プロジェクトで実現したいことです。


プロジェクト立ち上げの背景

話は、昨年の12月の研修に遡ります。まだ数ヶ月前のことです。

2024年12月、山形美術館で「山形県の文化施設においてのアクセシビリティ向上を考える」に参加しました。主催は、やまがたアートサポートセンターら・ら・らさんです。

研修の内容は、障害のある人でも利用できるために県内の文化施設に何ができるか、社会モデル合理的配慮について学ぶものでした。残念ながら、まだまだ県内の文化施設にはハードルがあり、取り組むことは多そうでした。

県内の美術館の学芸員の方や県職員の方が多く参加され、デザイナーは僕一人で、少し場違いなところに来てしまったのではないかと思って参加することになりました。

そこに、オブザーバーとして視覚に障害のある方が参加されていました。

その方のお話は当初10分程度の時間配分だったようですが、ご用意された資料はとても10分では収まらず、どんどん時間がオーバーする。主催者が困る中、その方は申し訳なさそうに謝りながら「こんな貴重な機会はもう2度とないかもしれない、本当に申し訳ないのですがもう少し時間をください」そう言いながら持ってきた資料を説明なさるんです。

彼は持ってきた資料の順番も内容も暗記されているんです。なぜなら自分で作った資料を自分で目視で確認できないから。こんな簡単なことに気がつくのにも僕は時間がかかりました。自分では当たり前だと思っていたことに、こんなに気がつけないものなのかと。それは他者の靴を履く体験でした。

僕も企画主催する立場のこともあるから、時間がオーバーするのにはハラハラしながらも、彼の言葉はもっと聞きたいと思ったんです。とても切実な響きを持って届いてくるんです。

視覚障害者とは移動困難者でもあること。全盲では美術館を訪れても視覚的な情報をまったく取れないこと。情報が0から1になるだけでもとても大きなことであること。それが例えばこのアプリを使えば、0を1にすることができる。

それがナビレンスでした。

そして、ナビレンスを紹介してくれた、オブザーバー全盲の視覚障害者とは、木村清さんです。


木村さんとの出会い

遅くなりましたが、友人の木村清さんをご紹介します。
木村さんは山形県上山市在住の全盲の方です。年齢は78歳、親子くらい歳は離れていますが、会ってすぐに昔からの友人のように意気投合しました。

上山市の広報にナビレンスを使用するきっかけも彼が市に働きかけたところから始まります。その様子はyoutubeでも拝見できますので、よかったらご覧ください。


今回のプロジェクトも木村さんのアイディアから始まっています。
でも、彼を支援しているのでもなく、視覚障害者のためだけに頑張ろうというわけでもありません。全盲の友人ができて、その状況を知り、関わることで僕にも当事者性が生まれたからプロジェクトを一緒に行うことにしました。

きっとその理由の一つは、当事者としての経験や大事にされてきたこと、思いに共感できたからだと思います。(ここでは語りませんが、僕にはぼくのマイノリティ、当事者性があることも共感につながったと思います)


Q.グラフィックデザイナーにできることとは?

グラフィックデザインとは言ってみれば「視覚情報を使って伝える技術」です。グラフィックデザイナーが視覚に障害のある人に何ができるのか?

これは難しい取り組みがいのある「問い」です。

デザイナーにとってデザインの定義は、デザイナーの数だけあると思いますが、僕は自分の仕事をこう考えています。

デザインやイラストとは、人とひと、人ともの、人と場所などを繋ぐための技術。
そのために、チラシやポスター、イラストを描くのであって、それらは手段に過ぎないんです。

目的は、伝えたり、つながったりする、それを促したりすることが仕事だと思っています。つまり実際は目に見えないものや触れないものを相手にしているんです。


1月の公募展でのナビレンス無料版の社会実験

「わたしとあなたの表現」と題した公募展は、毎年1月に山形県米沢市の市民ギャラリーで開催、立ち上げからディレクターの立場で関わっています。そこで会期中ナビレンスを設置することはできないか。展示室だけでなく、ホールや階段、トイレ、エレベーターといった設備にも掲示できないか検討することにしました。

準備する時間は年末年始の三週間しかありません。研修会が終わってすぐに動き、幸いにも市民ギャラリーの館長さんから快諾をいただきました。点字図書館でナビレンスを見ていてちょうど気になっていたとのこと。会場の市民ギャラリーは2階に図書館も併設されています。設備については、ナビレンス社が無料で配布している図書館キットを利用することにしました。

展示の会期中、ナビレンスの体験会も開催しました。体験会はアートサポートセンターら・ら・らさん主催です。体験会には視覚に障害のある当事者の方、点字図書館の職員の方、市民ギャラリーの館長と職員の方にも参加いただきました。

会場でナビレンスを試す、木村さんと同行援護の方市民ギャラリーに設置した、アクセシブルQRコードを読み込む木村さん

しかし、この体験会で作品の説明に利用したのは、無料で作成できるアクセシブルQRコードという、ナビレンスコードとは違うものでした。このアクセシブルQRコードとは、真ん中に通常のQRコードがあり、一般のカメラアプリでも情報を読み込むことができます。QRコードの周りに、ナビレンスコードが施されており、ナビレンスアプリで読み込むと、焦点を合わせたりする必要なく一瞬で読み込むことができます。

読み込んだQRコードの情報は、URLになっており、そのリンク先をタップすることで情報を取得できます。このワンタップしてリンク先に飛ぶということが展示の情報案内にはストレスで向かないようでした。ナビレンス社でもアクセシブルQRコードを展示に使うのは非推奨のようです。

この体験会や実際に設置して面白かったことの一つは、晴眼者の人は一様に掲示されたナビレンスコードを目視してそちらにスマホを向けることでした。

「いや、ちがうんです、見なくても情報を取得できることがすごいんです」

それを伝えると皆さん、ハッとされる。

空間の中でスマホをかざすだけで周囲の情報を把握できる、これは晴眼者が一瞥して情報を取得している行為に近いのかもしれません。

会場内で思い思いにナビレンスにスマホを向ける参加者

ナビレンスをかざすと情報が取れるということは、真っ暗な中に灯りがポツポツと灯る感じでしょうか。木村さんがおっしゃった「0を1」にという言葉が思い出されます。

先ほど、AI解析のアプリと比較しましたが、これはどちらが優れているかということではありません。それぞれの魅力や特徴があるので、実際にはたくさんのアプリやデバイスを試され、その人の特性にも合わせて使い分けられている方が多いようです。

しかし写真をAIが解析する系のアプリでは、そもそも目的の対象物がどの辺にあるのかを把握できなくては、目的の写真を撮ることが難しい。このことがナビレンスとの違いの一つのようです。


設置したナビレンス例、展示の案内をホームページ上にもテキストとして準備した


でも、ナビレンスにこだわっているわけではありません

僕たちは、ナビレンスが全てだとは思っていません。実現したいのは、誰でも諦めずに社会に参加できることです。ナビレンスはそのための手段に過ぎないと思っています。山の登り方はなんでも構いません。今、ベターなのはナビレンスではないかということです。

このことは、いつも繰り返し確認しています。障害のある人に限らず、色々なマイノリティの方の思いや要望が、社会のマジョリティの中で実装されていけば良いと思っています。そのための社会実験です。

視覚に障害のある人と、グラフィックデザイナーは悪くない組み合わせだと思います。思いがある人と、思いを形にできるスキルがある人の組み合わせだからです。もちろん、様々なマイノリティの方ともデザイナーは力を発揮できると思います。

「社会参加のアクセシビリティ向上」は誰にでも関係のあることです。

視覚障害者は、移動困難者でもあること。外出が大変なことから、ひきこもりがちになること。

これは他のマイノリティの場合でも同じことが言えないでしょうか。社会にでることにハードルがある、そこから縁が切れてしまったり、ひきこもりがちになる。広く抽象的に考えるとマイノリティの課題は共通することも多そうです。



誰もが何かしらのマイノリティであり、誰かにとってのマジョリティ

どうか今回のプロジェクトを、視覚に障害のある人だけの問題だとは捉えないでください。マイノリティにとって参加しやすい社会とは、同時にマジョリティにとっても優しい社会のはずです。そのマジョリティの方も、もしかしたら何かしらのマイノリティかもしれません。

僕のように、視覚に障害のある人と友人になることで、関わる人としての当事者性が生まれることもあるかもしれません。

美術館で視覚障害者の方にも情報保障が行われれば、一緒に行った人とその鑑賞体験を共有することができます。体験を共有できるということは、人生にとってとても大きいことではないでしょうか。

またそれが、視覚障害者の方にスマホを使ってもらうきっかけになるかもしれません。そもそも、ボタンの少ないスマートフォンは視覚に障害のある方にとって、とても扱いにくいデバイスです。

今回の社会実験を通して、スマホの可能性を体感したり、社会につながるきっかけにもなればと思っています。



現在の準備状況

・ナビレンス社との見積りや調整

・「やまがた社会貢献基金」への応募とプレゼンテーション、その後審査結果待ち

・当事者の方や関わる団体の方との連携と対話

・山形美術館での設置場所や作品の確認、課題のシミュレーション

・ナビレンス体験会の準備

・ボランティアスタッフの確保とナビレンスの説明会の準備

プロジェクトにあたっては、山形美術館さん、やまがたアートサポートセンターら・ら・らさん、視覚に障害のある当事者の方、団体と、連携していきながら対話を重ね行なっていきます。

山形美術館|http://www.yamagata-art-museum.or.jp/
やまがたアートサポートセンターら・ら・ら|https://www.y-aisenkai.com/info/lalala/
BeHereNow企画|https://beherenow.myportfolio.com/


「私たち抜きに私たちのことを決めるな(Nothing about us without us)を忘れずに取り組みます。

その声を、関係者の中で円滑に共有できるためにデザイナーは動こうと思います。これから一緒に取り組んでいただける団体や個人は随時お待ちしています

当事者の方も、関わる方も、一人ひとりの力がそれぞれに必要だと思っています。

レオ=レオニの絵本「スイミー」を思い出してください。赤い小魚の群れの中、一匹だけ真っ黒なスイミー。「スイミーは かんがえた。いろいろ かんがえた。うんと かんがえた」この一節が好きなんです。そして、「みんな いっしょに およぐんだ。うみで いちばん おおきな さかなの ふりをして!」

大きな魚のふりをするには、それぞれの役割があります。離れ離れにならず、もちばを守ること。

僕はお互いに必要とされる社会がいいと思います。排除したり、対立したり、差別することで成り立つ関係や社会は苦しい。

このプロジェクトは、当事者の方を一方的に支援するものではありません。当事者の方と一緒に取り組むプロジェクトです。当事者の方も関わる人も必要としています。一緒に関わること、社会参加ができるプロジェクトとして進めます。


リターンについて

・返礼品のない(メッセージのみ)もの

・主に企業様の協賛をイメージした会場内とホームページ上での名前の掲示

・イラストレータータドリさんや菊地純の紙ものグッズやデザイン

・山形美術館さんのペアチケット

・乃し梅本舗 佐藤屋さんの創作生菓子

・菊地のアトリエでの展示

などをご用意しました。
社会実験だけではなく、広くアートに関わるきっかけにも考えていただけたら嬉しいです。


スケジュール(予定)

5月、クラウドファンディングの実施

6月、やまがた社会貢献基金の審査、合否

9月、山形美術館での社会実験のスタート

9月、リターンの発送

9月〜11月、体験会の実施(複数回予定)

2月、社会実験の終了と報告

その後の動きは、こちらに報告します


募集方式

All-or-Nothing方式で行います。目標金額を達成した場合にのみ、リターンが届きます。


資金の使い道

収入

・クラウドファンディング、約650,000円

・助成金(やまがた社会貢献基金)、500,000円


支出

・ナビレンスの作成費(30コード分)、約620,000円

・ナビレンスの月額維持費(30コード分、6ヶ月間)、約120,000円

・人件費、150,000円

・体験会、モデレーター、講師、ファシリテーター謝礼、約50,000円

・チラシ、報告書など印刷費、送料、約60,000円

・その他、機材消耗品など、約30,000円

・リターン経費、概算100,000円(リターンの内容により変動)

*人件費については、実働を12.5日間とし試算していますが、実際には持ち出しが予想されます。
今後、こういった事業がソーシャルビジネスとして成立するためには、手弁当だけではいけないと考えています。そのため、経費として計上しました。助成金にもきちんと計上してあります。
ただし、資金調達が思わしくない場合はここからまず削ります。

美術館でナビレンスを使っているイラスト

最後に

このプロジェクトは約6ヶ月間の社会実験にすぎません。その間により多くの方に、ぜひ東北近県の方にも体験していただき、社会にナビレンスがインフラとして必要だと気づいていただけたらと思います。

全国で視覚障害者の方は約27万3000人(出典「令和4年生活のしづらさなどに関する調査」厚生労働省)。山形県内では令和4年度末で2,558人(出典「第6次山形県障がい者計画」山形県)の視覚障害者の方がいらっしゃるそうです。手帳を取得されていない方も含めると実際はもう少し多くの方が何らかの視覚的なハードルやバリアを社会に感じられているかもしれません。

確かに最初の導入コストはかかりますが、30コードの月当たりの維持費は2万円ほどです。これを社会インフラとして安いと見るか高いと見るか。クラウドファンディングの資金調達が目標を超えたら、その分はナビレンスの月々の維持費に回し、期間を延長できるようにします。

ただし今回、県の助成金を使う予定であることから、いったん2月で報告書を書き、終了させなくてはいけません。そのため、クラウドファンディングでの資金調達も、あくまで団体の活動費を集めるためであり、その集まった活動費の一部を、「山形美術館に視覚障害者向けアプリ「ナビレンス」を設置する社会実験」に充てるという形にしました。

仮に、限定的に社会実験のためだけに集めると、集まった資金を助成金の報告書にすべて記載しなくてはいけなくなり、2月中にすべて消化しなくてはいけなくなるそうです。それよりはいったん2月で終了し、予定より多く集まった資金を延長に回した方が良いと考えました。

ややこしくて申し訳ないですが、事情があってのことなので正直に記載します。


このプロジェクトを通して、マイノリティの声がマジョリティ(社会)に届くといいな、と考えています。ひとつのモデルケースとなって、様々な小さな声が必要なところに届く社会になること。アートや文化をもっともっと楽しめる社会であること。それらを、これからもチャレンジしていきたいと思います。

ぜひ、クラウドファンディングを通じて一緒にチャレンジしませんか。よろしくお願いします!

支援金の使い道

集まった支援金は以下に使用する予定です。

  • 設備費

  • 人件費

  • 広報/宣伝費

  • リターン仕入れ費

  • 団体の活動費

※目標金額を超えた場合はプロジェクトの運営費に充てさせていただきます。

支援に関するよくある質問

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このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください

最新の活動報告

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  • 追加開催、きっと世界が広がる ナビレンスもつかった鑑賞体験会のお知らせ山形美術館でナビレンスを体験いただけたでしょうか?県外からもお問い合わせや実際にご来場をいただいています。体験会も好評をいただき、追加で開催させていただくことにしました。9月の設置以降、体験会やアンケートの意見を反映し、ナビレンスの大きさや設置場所、テキストの改良を重ねています。今後も設置期間中、工夫や検討を続けていきたいと思っています。今回のプロジェクトは、広く開かれた美術館を誰でも楽しめるように考えていくことが目的です。ナビレンスはその手段にすぎません。そのためには設置して終わりではなく、当事者や関係者、一般の来場者を含めた皆さんと対話し検討していくことが、合理的配慮の本質ではないかと思っています。そして、ここからがお願いなのですが、今回のプロジェクトは2月15日までです。その後の維持費や設置は未定です。そこでぜひ、多くの方に山形美術館に来場いただき、ナビレンスを通した鑑賞体験をし、アンケートに声を残していただけないでしょうか。その声を次のバトンにしていきたいと考えています。ナビレンスもつかった鑑賞体験会美術館での作品鑑賞をとおして、様々な方とお知り合いになりませんか?視覚に障害のある方と一緒にナビレンスをつかい鑑賞体験をしていただきます鑑賞体験後、共有した体験のお話をする時間を設けますスマホをお持ち頂く必要はありません。お気軽にご参加ください日程/2026年 1月23日(金) 13時~16時定員/10名ほど対象/視覚に障害のある方、福祉関係者、一般の方、学生など会場/山形美術館 *入館料、参加費は無料です申し込みフォームから申し込みください。https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdmde1b83kvbmPAPz_060rLJ1btdUHfSr1eE2LeXCTMmwA37A/viewformお問合せ/080-1829-1548(菊地) 企画主催/BeHereNow企画(アーツシードヤマガタ)協力/公益財団法人山形美術館 もっと見る
  • プロジェクトのきっかけ発案された木村さんが、地元の上山市で講演されるそうです。これまでの取り組みを直接、ご本人にお会いし伺える機会かと思いますので、ぜひご予定いただければ幸いです。以下、上山市図書館のイベント情報からになります。詳しくはURLから直接ご確認ください。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・日時 2025年12月7日(日) 14:00~15:30場所 上山市立図書館 視聴覚室定員 50人 ※無料・要申込。内容 ●スマホを「目」にする技術     ●読書バリアフリーの最前線     ●視覚障がい者向けの「情報サポートグッズ」体験展示講師 木村 清 さん(全盲の視覚障がい者)上山市出身・在住。視覚障がい者支援アプリ「ナビレンス」の普及活動に精力的に取り組む。山形美術館での作品解説や施設案内に「ナビレンス」を活用する社会実験を実現。上山市図書館イベント情報https://www.kaminoyama-lib.jp/2025kouen-barrierfree.html もっと見る
  • 山形美術館でナビレンスを体験いただけたでしょうか?報告遅くなりましたが、写真は9月24日の体験会の様子です。視覚に障害のある当事者の方はもちろん、県外からや、他館の学芸員の方、行政の方、一般の方と参加者の幅も広く、充実した会になったかと思っています。体験会以外の日でも、美術館での設置事例が少ないということもあってから、県外からの問い合わせ、実際に体験に来ていただくことも少なくないようです。昨日11月7日の予約体験では仙台からもお越しいただきました。普段スマホを持たない方ということで、ボランティアの方と会場をまわられました。明日、11月9日(日)、来週13日(木)、15日(日)も菊地と木村さんが、山形美術館におりますので、ぜひナビレンスを使った鑑賞体験にお越しください。9月の設置以降、体験会やアンケートの意見を反映し、ナビレンスの大きさや設置場所、テキストの改良を重ねています。今後も設置期間中、工夫や検討を続けていきたいと思っています。設置して終わりではなく、当事者や関係者、一般の来場者を含めた皆さんと検討対話していくことが、合理的配慮の本質ではないかと思っています。今回のプロジェクトはナビレンスという技術や道具の紹介することが目的ではなく、美術館という広く開かれた場所をだれでも楽しめるようにすることだと思っています。たとえば視覚に障害があっても音声での情報保障あれば、一緒に鑑賞体験をすることができます。それは社会参加の一つのカタチであったり、ひいては人権の問題ではないでしょうか。そのための道具として今のところナビレンスがベターそうではないか、そういう社会実験です。体験会を通して、音声案内やガイドボランティアが充実していればよいのではないか、という意見や感想もありました。でも、そういうことでもないことがわかってきました。ナビレンスを使用すると、視覚に障害のある当事者の方が、自ら情報を掴みに行くことができます。これがすごく大事で、受け身(ケアの対象)ではなく、自分で選んだ情報をもとに、自分から周囲の人とコミニュケーションをとることができる、このことが社会参加の条件として大事なことではないかと思っています。そして、ここからがお願いなのですが、今回のプロジェクトは2月末までです。その後の維持費や設置は未定です。そこでぜひ、多くの方に山形美術館に来場いただき、ナビレンスを通した鑑賞体験をしていただき、アンケートに声を残していただけないでしょうか。その声を次のバトンにしていきます。 もっと見る

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