※リターンに新しく、9 月 29 日のシンポジウム参加券(イタリア館見学付き)が加わりました。詳しくは、リターンの詳細項目をご覧ください。
自己紹介
自然遺産の島、屋久島で活動している NPO 法人やくしま未来工房です。
大阪・関西万博イタリア館で、シドッティの歴史を伝える展示とシンポジウムを開催します。
展示制作・旅費などの費用が不足しています。
未来へつなぐ歴史の継承にご協力ください!


このプロジェクトで実現したいこと
2025 年 9 月 29 日、大阪・関西万博のイタリア館で、317 年前に屋久島に上陸したイタリア人宣教師シドッティの数奇な生涯や交流の軌跡を伝えるパネル展とシンポジウムを開催します。

シンポジウムは大阪・関西万博のイタリア館の講堂(多機能スペース)で、“歴史、宗教、科学、そして交流の物語”のアプローチから、シドッティの数奇な生涯の謎に迫ります。
登壇者は、先日の教皇選挙にも出席された前田万葉枢機卿、シドッティの遺骨を DNA 分析した国立科学博物館の坂上和弘先生、新井白石著『西洋紀聞』のイタリア語翻訳を手掛けられたカロリーナ・カパッソ氏、日本におけるカトリックの歴史に詳しいヌノ・リマ神父、そしてシドッティの生涯を本に書いた当法人理事長の古居智子の5人です。
それぞれの専門分野の視点から、謎に包まれたシドッティの生涯を「受容と協調」をテーマに未来への希望を語ります。
シンポジウム・タイトル:「イタリア人宣教師シドッティと日本―数奇な生涯の謎に迫る」
開催日時・場所:2025 年 9 月 29 日(月) 17:00-19:00 大阪関西万博イタリア館講堂

パネル展はシンポジウムと同じ会場、同じ時間帯で開催します。シドッティの生涯、足跡をわかりやすく展示します。
遺骨から作られたシドッティの「復顔像」(国立科学博物館提供)やシドッティが日本に持ち込んだ「親指のマリア」(東京国立博物館蔵・複製画)をはじめとする関係資料の展示、あわせてシドッティ上陸地である屋久島の紹介もします。また、引き続き関西地域の諸施設で同様の内容の講演会(講師:古居智子)・巡回展も展開します。
パネル展・タイトル:「3 世紀前の航海を語り継ぐ シドッティが伝えたレガシー」
開催日時・場所:2025 年 9 月 29 日(月) 17:00-19:00 大阪関西万博イタリア館講堂、10 月 1日(水)〜26 日(日)関西地域の諸施設
シドッティの物語は、異文化の出会いと理解、そして世界平和への願いを示しています。歴史と宗教、芸術、科学、交流を横断するシンポジウムと展示は、未来を担う次世代へと希望をつなぐ大切な機会です。
私たちは、この展示を通して、日本とイタリアの架け橋を築き、国際的な対話と協力の精神を伝えたいと願っています。
プロジェクト立ち上げの背景
ローマから波濤を越えて
1708 年(江戸中期)、ローマを出てから5年の歳月をかけて、イタリア人宣教師はマニラを経て単身、屋久島に上陸しました。外国人の入国は厳しく禁じられていた鎖国の時代に命をかけて鎖国日本にやってきたシドッティは、どのような思いを胸に抱いていたのでしょうか?シドッティが日本にいたのはたった6年ですが、彼が生きた証は、今もさまざまな形で残されています。


なぜ、屋久島だったのか? サムライ姿の理由は?
シドッティは羽織・袴に日本刀を帯びたサムライ姿で険しい崖をよじ登り、深夜に密かに屋久島の南部の村近くに姿を現しました。最初にシドッティに遭遇した村人、藤兵衛は異国人の姿に驚きながらも、家に連れ帰り食事と寝る場所を与え、お礼に差し出された金貨には手も触れませんでした。

謎に包まれたマリア画
上陸時に持っていた黒い綿袋の中には、1 枚のマリアの聖画が入っていました。衣の中から親指だけが出ているので「親指のマリア」と呼ばれています。3世紀の時を奇跡的に生き延びたこの絵は現在、東京国立博物館の重要文化財となっています。銅板の上に描かれた絵が未だに色褪せないのはなぜか?そして、親指が意味するものは?

『西洋紀聞』に描かれたシドッティ
シドッティはやがて、江戸に連行され、将軍徳川家宣のブレーンだった新井白石の尋問を受け、有名な『西洋紀聞』が生まれました。白石の著書を通してシドッティが伝えた西洋は、鎖国の中で眠っていた日本人の世界認識を一気に押し広げ、やがて訪れる科学技術発展を促すきっかけとなりました。


300 年後の出現!そのメッセージに挑む
身の回りの世話をしていた老夫婦に宣教した咎で地下牢に幽閉されたシドッティは 1714 年に47 歳で生涯を終えました。それから、ちょうど 300 年後の 2014 年のことです。小石川の切支丹屋敷跡から偶然に遺骨が発見され、最新の DNA 鑑定の結果、シドッティのものであることが確定されました。DNA 鑑定をした国立科学博物館は残された頭部の遺骨をもとにシドッティの顔を復元しました。まさに、シドッティが伝えた西洋技術が、時間を超えて彼の姿を現代によみがえらせた驚くべき出来事でした。

現在の準備状況
作家でもある当法人の理事長の古居智子は7年の歳月をかけて『密行 最後の伴天連シドッティ』を上梓し、ライフワークとして 20 年以上、シドッティの足跡を研究してきました。遺骨発見を契機に、同著はイタリア語、フランス語にも翻訳出版されています。

古居智子の知見をもとに、自然だけではない屋久島の歴史・文化を発信する場として「屋久島シドッティ記念館」を上陸地近くに設立する目的で、2022 年 5 月に志を同じくする地域住民が立ち上がり「NPO 法人やくしま未来工房」を設立されました。
まずはシドッティの物語を多くの方に知ってもらいたい思いから、屋久島だけではなく鹿児島、長崎、東京などで数多くの講演会、パネル展を開催してきました。

昨年度は鹿児島県の委託事業「日本に西洋文化を広めたシドッティの功績等普及啓発事業」を受託し、冊子制作、里のエコツアー、小・中・高校での出前授業などを実施しました。
2024 年に敷地内に建設した「シドッティ上陸地展望タワー」は鹿児島県「第4回かごしま景観大賞」を受賞し、観光スポットとしてだけでなく、住民の憩いの場、子どもたちの遊び場として人気を呼んでいます。
少しずつですが、屋久島発のシドッティ物語は世に知られるようになり、今回の大阪・関西万博イタリア館でのイベントにつながりました。

資⾦の使い道
今回の万博での展示とシンポジウム開催にあたって、以下の費用が不足しています:
• 旅費・輸送費(パネル・資料などの運搬):約 60 万円
• 展示パネルや資料制作費: 約 80 万円
• その他、予備費など: 約 10 万円
目標金額は 150 万円を設定させていただきます。
いただいたご支援は、すべて歴史的展示・発表とその記録に活用いたします。
リターンについて
シドッティが日本に持ち込んだ絵画「親指のマリア」関係のグッズや、シドッティの書籍をご用意しました。
3,000円 感謝メール+親指のマリアのポストカード
5,000円 感謝メール+親指のマリアの切手シート
10,000円 感謝メール+親指のマリアのポストカードと切手シート
30,000円 感謝メール+親指のマリアデザイントートバック小
50,000円 感謝メール+親指のマリアデザイントートバック大
100,000円 感謝メール+書籍『密行 最後の伴天連シドッティ』(古居智子 著)
30,000円 書籍『密行 最後の伴天連シドッティ』(古居智子 著)、シンポジウムご招待
9 月 29 日のシンポジウムご招待(イタリア館見学付き)が加わりました。詳しくは、リターンの詳細項目をご覧ください。



応援メッセージ

最後に
シドッティの航海とその精神は、困難を乗り越えて互いを理解し合おうとする人間の物語です。
この物語を、国際舞台・万博のイタリア館で展示することにより、未来への希望を皆さまと共有したいと考えています。
どうぞ、屋久島発の私たちの活動を応援してください!
最新の活動報告
もっと見る
チラシをリニューアルしました
2025/07/08 20:01デザイナーさんにお願いしていたチラシが出来上がりました。内容も含めて作り直しました。9/29のシンポジウムには、展示物も一部持っていくのですが、レンタカーを含め自家用車は西ゲートに入れず、タクシーでのみ荷物が運べることがわかりました。当初、東ゲートから入る想定でホテルとかも計画していましたが、移動方法も含めて全て見直しです。テロやセキュリティ対策も色々考えて運営していることがよくわかりました。 もっと見る
リターンに新しく、9 月 29 日のシンポジウム参加券(イタリア館見学付き)が加わりました。
2025/07/05 14:189/29に開催されるシンポジウム会場70名限定のうち、30席をリターンとしてご招待することにいたしました。【書籍『密行 最後の伴天連シドッティ』とシンポジウムご招待】シンポジウムご参加者には、イタリア館に待ち時間なくご入場頂くことができます。(※万博の入場チケットは別途ご購入ください) もっと見る
視察に行ってきました。
2025/06/20 13:356/18にシンポジウム会場を視察しました。こじんまりとしたスペースですが、大型スクリーンをどう活かすのか考えたいと思います。当日は、イタリア館の入り口横にあるスクリーンでもシンポジウムが見れるようにして頂けるらしいです。 もっと見る









コメント
もっと見る