注目のリターン
この度は、数多あるクラウドファンディング・プロジェクトの中から、私達のプロジェクトに目を留めてくださり、心から感謝いたします。ありがとうございます。
はじめまして、子宝温泉『円空の湯』(えんくの湯と呼びます。)プロジェクト代表の水口と申します。以下、長くなりますが、御覧いただいている皆様に”わくわく”と”ドキドキ”と”情熱”を伝えさせていただきます。どうぞ最後までお付き合いくださいませ。
なお、お読みになる際ですが、もし環境が許せば、中島みゆきさんの「地上の星』をバックミュージックにしていただければより楽しく、臨場感をもってお読みいただけます。
■まずはプロジェクト代表の自己紹介
代表水口晶(みずぐちあきら)1972年京都市生まれ。岐阜県郡上市美並町在住。
学生時代、カヌー経験無しでいきなり長良川を下ろうとしあわや遭難。ずぶ濡れのまま国道でヒッチハイク中、拾ってもらったのが縁で卒業後に単身岐阜へ。1997年にアウトトドアスポーツ体験事業EARTHSHIP設立。 現在は長良川をフィールドとしたラフティングやカヌー体験、キャンプ場運営の他、木曽川沿いの公園運営、自治体と協力したエネルギー会社なども手掛ける。
ライフワークは「人と自然の再生」。自然環境が豊かな郡上市を拠点とし、アウトドアを軸に様々な事業を展開。都市部と地方を結ぶ架け橋となり、観光はもちろん、エネルギーや食料など、地方での自然環境を活かした持続可能な経済モデルを構築することを目標としています。
と、格好をつけて書いていますが、単純に、自然環境の中でずっと好きなことをやり続けてきて、これからも自然環境と付き合いながら好きなことをやり続けたいオッサンです。
春から秋にかけては川釣り、海釣り、サイクリング(ロードバイク)、登山など、冬はスキーで全国をウロウロ、山、川、海、あとはいずれかの場所で過ごしています。
■なぜ、アウトドア野郎が今さら温浴施設?
今回のプロジェクトの舞台は『水と踊りの街』岐阜県郡上市の中で最南端に位置する美並町。山と川に挟まれた人口約4,000人の小さな地域です。郡上市は年間500万人以上の観光客が訪れる岐阜県内でも有数の観光地ですが、その中にあってラフティングなどのアウトドア体験以外、特に大きな観光コンテンツや施設が無いこの小さな地域で、唯一とも言える施設が、郡上市が運営する『子宝の湯』でした。25年前に建設され、多いときには年間10万人以上の集客を誇っていたこの施設もコロナ禍以降、集客数をどんどん下げ、燃料費や光熱費の高騰もあって収益が悪化。結果、令和6年度9月をもって休止という流れになりました。
減ったとはいえ、令和5年度にはまだ延べ7万人の利用客があった施設が休止したことで地域にもたらされるインパクトは少なくありません。また、その2ヶ月前にも隣町郡上八幡町にある市内最大級の温泉宿泊施設が閉館し、併せて15万人以上の利用者の行き場がなくなってしまいました。2つの施設が同時に止まったことで、利用者の行き場がなくなったこと、施設での雇用が失われたこと、それ以外にも様々な経済効果が失われてしまいました。そして、それ以上に大きなインパクトが、地域の中に大きく漂う『閉塞感』だったんです。
20年以上続いていた施設が立て続けに休止したことで「ああ、やっぱり田舎はこうやって衰退していくんだ」という雰囲気が地域に漂ったことは間違いありません。まるで地域の未来に薄いグレーがかかったような状態を生み出しました。その雰囲気は本来地域の未来を作っていくべき若い世代たちにも当然伝わります。住む人に諦めの気持ちが広がるとき、それは衰退連鎖の始まりだと思っています。さらに、若い世代の人たちが自分たちの住む地域に未来を感じなくなれば、衰退は決定も同然です。
いやいやこのままではダメだ!自分たちの住む、大好きなこの地域をなんとかしたい!子どもたちに将来の希望を持たせててやりたい! 薄曇りがかかり始めたこの地域の未来イメージを思い切りぶった斬って明るく変える!そんな思いを持って、代表水口が地域の中で熱い心を持つ有志(オッサン)たちに声をかけ、立ち上がったのがこのプロジェクトなんです。
■挑むオッサンたち紹介
オッサンたちは全員美並町在住の経営者。業種は様々。
代表水口が、
水:「温泉施設、休止してるの知ってる?」
オ:「おお、温泉無くなるの寂しいな。」
水:「やっぱりそうやんな〜。復活したら嬉しい?」
オ:「そらあ嬉しいに決まっとるて」
水:「じゃあ、地域のために黙って500万出して。返ってこない可能性もかなりあるけど」
オ:「マジかぁ・・・・」
という感じで声掛けをさせてもらいましたところ快く!?話に乗ってくれたのが以下のオッサンたち。
40代〜60代までで構成、最年少から最年長までは20歳の幅があるけど、まあ、まとめておっさんで。
*カメラマンにお願いして、できるだけ暑苦しくならないよう、できるだけ見苦しくないよう撮ってもらいました。あしからず。
●鵜飼隆司(不動産業)
株式会社 鵜飼不動産 代表取締役 最年長ながら体力ポテンシャルNo.1。今もトライアスロン大会に参加するほどのキレッキレな身体の持ち主
●古川昌樹(林業)
有限会社古川林業取締役
美並地域づくり活動団体みなみ風元代表 オッサンと呼ぶにはちょっと申し訳ないチーム最年少。林業界に風を吹かせまくるイケてる異端児
●村瀬健太郎(自動車業)
株式会社深戸自動車代表取締役
美山鍾乳洞運営代表 川に潜って鮎を取らせると美並町では右に出るものはいない超天然の川男
●佐藤朗(建設業)
有限会社ビーシー代表取締役 写真は温厚そうだが実際は人を寄せ付けないオーラを出す現場の人。グルメ大好きワインに精通
●川嶋成樹(製造業)
株式会社ミサト工業代表取締役
郡上市商工会美並支部長 自分の本業よりもつい、地域づくり、まちづくりにリソースをかけてしまうお人好し
●水口晶(サービス業)
有限会社EAT&LIVE代表取締役 株式会社美並フォレスト代表取締役
株式会社ENKUUU代表取締役 美並観光協会長 自分がやりたいことにチャレンジするのはいいが、都度周りを巻き込んでしまう迷惑なオッサン
今は余裕をかましているが、この笑顔は果たしていつまで続くのか・・・
■高すぎるハードル
さて、今回のプロジェクト、ハードルの高さはスカイツリーどころかブルジュ・ハリファ並。
施設は2024年9月まで市の指定管理施設として運営されており、1000万を超える指定管理料金があったにも関わらず赤字経営が続いたため、指定管理契約期間中にもかかわらず当時の管理者が両手を上げてしまったというのが休止の経緯。
そして今回、新たに市と契約した条件が、
・指定管理ではなく貸与(賃借)契約
・指定管理料金はゼロ
・修繕等一切の費用は自己負担
・賃借料として、市が地主から借り上げている地代をこちらが負担(年150万程度)
・現在故障等により必要な修繕もこちらが負担(約1000万)
という内容。 こうやって並べて見直すとやっぱり厳しい条件。しかも当方温浴施設運営は未経験。
事前に市が開催した説明会には10社ほどが来ていたはずなのに、最終的に手を上げたのは当社のみ・・・。そう、他の会社は完全に無理だと判断しているんです。
「よくあんな条件で手を上げましたね〜」
「イバラの道を進むのが好きですね〜」
「ドMですか?」
等々、周りからは励ましの言葉オンパレード。
景気の悪化、光熱費や燃料費の高騰、さらには人件費も上がるばかり。きっと普通の感覚ならやらないというのが当たり前。
わかっています。わかっているんです。でもね、それでもやらないといけない時が人生にはあるんです(と思うんです)。
*このあたりから「地上の星」を流していただければ最高です。
現在の状況
■そこに勝算はあるのか?
とはいえ、決してただの勢いや浪花節での挑戦だとは自分たち自身思っていません。
今はまだ薄いけれど、勝算も無くはない。勝算を大きくしていくための手段の一つがこのクラファンだとも考えています。
当面の目標は令和5年度に1日平均265人だった入場者数を300人以上にすること。そこをクリアすれば採算が見えてきます。
再開にあたっては当然ながら、可能な限りのリノベーションを行います。主なポイントは、
1.再デザインによる全体の雰囲気変更(地元デザイナー・クリエイターによるワクワクする雰囲気づくり)
2.サウナの新設(実績のあるサウナクリエイターに依頼し、新たにとびっきりのサウナを新設します) *今回のクラファンでご協力をお願いします!!
3.食堂のリニューアル(ファミリーからおじさんの一人飲みにまで対応できるメニュー作り)
さらに、付帯するサービスや温浴以外のコンテンツとの協業として、
・長良川鉄道との連携サービス再構築(施設はローカル鉄道の駅舎も兼ねているんです)
・ラフティングやサイクリングなど、既存のアウトドア体験の拠点化(美並町は長良川を使ったラフティングのメッカなんです)
・施設内にBBQエリアやビアガーデンの新設
・地元の農家や飲食店等と協業してのマルシェ開催
などなど。平日は地域の人達がのんびりと楽しめて日常使いしやすいサービスを、週末は観光で訪れる人たちが楽しんで、口コミやリピートしてくれるような仕掛けをどんどん打っていきます。
地元主婦を対象としたヨガ、ピラティスなど定期的なエクササイズ教室の開催
すでに近隣の市で女性に大人気の韓国系カフェによる食堂運営。サ飯としての相性も抜群
ローカル鉄道のホームが施設に直結するという素敵な仕組みを再利用
川を中心としたアウトドアアクティビティーに年間数万人が訪れています。拠点化による利用促進
2期目には川に向かったバーベキュー施設の増設予定。温泉&BBQ、温泉&ビアガーデンやります
■ここで、あらためて美並のヒーローにお手伝いしてもらいます
皆さん、『円空』(えんくう)ってご存知でしょうか。
「円空は、江戸時代前期の修験僧・仏師・歌人。特に、各地に「円空像」と呼ばれる独特の作風を持った木彫りの仏像や神像を残したことで知られる。 円空は一説に生涯に約12万体の仏像を彫ったと推定され、現在までに約5400体余りの像が発見されている。円空仏は全国に所在し、北は北海道、青森県、南は三重県、奈良県までおよぶ。」ーWikipedia
円空-Wikipedia
今なお全国で像や書物などの展覧会が開かれ、多くのアーティストやクリエイター、芸能人までに影響を与え続けるこの円空さん、実は美並町が出生地であるという説があるくらい、この地との縁や結びつきが深い方。
『美並ふるさと館』という資料館には国内でも最大級の約90体の円空像が展示されているほど。なんですが、残念なことに、あまりそのことが知られていないんです。
もともとこの施設の名称であった「子宝の湯」は近くに子安神社(養老年間717~724年に創建)という由緒ある神社があることが由来。そしてこの子安神社にも円空は像を寄進しています。
宗教家、仏師、歌人など様々な側面を持ちながら全国を旅し、多くのエピソードや伝承を持ち、生み出された木像は「慈愛の微笑み」を持つと表現されたりします。今なお謎が多い活動や人物像を解き明かそうと多くの研究がなされていますが、その活動の根底にあったのは『救済』であり、その行動は常に弱者に寄り添っていたというある研究者の説に個人的には大きく共感しています。
円空さんはいわばここ美並町のヒーロー。今回、運営に際し新しく作った名をヒーローにあやかって「株式会社ENKUUU」としました。また、新しく生まれ変わる温浴施設も同じく円空さんの名前をお借りし、「子宝温泉ー円空の湯(えんくのゆ)」としました。
他の地域では「円空上人」という呼ばれ方をされ崇められていましたが、この地域では非常に庶民との距離感が近い存在であり、「えんくさん」と呼ばれ親しまれていため、あえて「えんくの湯」としました。
「カラダとココロを浄化する温泉」をコンセプトとして施設を再生。その中で円空さんをアイコンとし、円空さん自身も、そしてこの温浴施設も再評価してもらうことを狙いとしています。
■ この湯を、もう一度地域の中心へ
まだ始まってもいないから偉そうなことは言えないのですが、関わり始めて温浴施設ってサービス業の中でも特に”年齢層や地域性の幅が広い業態”だということをあらためて実感しています。
赤ちゃんから老人まで、地元から観光客までなんて、ファミリーレストランよりも、もっというと各地にあるテーマパークよりも層が幅広い。こんな業態、他にあります?
人口約4000人の地域で年間延べ10万人が行き来する場所。誰もが集えるという稀有で貴重な空間。だからこその難しさも当然あるけれど、もう一度沢山の人が集う地域の中心としたい。自分たちはこの温泉を「ただの風呂場」にするのではなく、「未来へ続く地域循環の場」へと進化させたいと考えています。
Before
After (イメージ)いつも木の香りがする浴槽を目指します。
■目指すのは収益型まちづくり会社
まずは温浴施設をしっかりと再生することを実現するために必死こいて動きます。収益が出るまで集中します。が、オッサンたち(株式会社ENKUUU)の目指すゴールは温浴施設の再生と単なる収益の向上ではありません。施設の再生はあくまでも過程なんです(にしてはハードルがかなり高いけど)。まずは施設の再生を実現してそこから出た収益の一部を基金化し(具体的には収益の7〜10%)、地域内の課題解決のための費用やイベント費用、町内にある小中学校の教育関連費用に充てたいと考えています。
私達の住むような中山間地はどこも人口減少が課題となり、年々人が少なくなると同時に様々な費用の捻出が難しくなってきています。冒頭にお伝えしたとおり、地域に閉塞感が漂うことで、子どもたちがこの地域における自身の未来を見出しにくくなり、同時に地域の衰退が加速します。
子どもたちはもちろん、少なくなりつつある20代や30代の若い世代が「自分たちもこの場所でチャレンジしたい」、「あんなオッサンたちにいつか自分もなりたい」と思って実際に動きだすこと、それが積み重なることでこの地域がモリモリイキイキと輝きを持ちながら持続していくこと。それが目指すゴールなんです。そしてきっと、今回のような地域課題はもうすでに日本全国あらゆる場所で発生しているはず。我々オッサンたちの頑張りがやがて全国の様々なローカル地域の頑張りへと繋がり、日本全国の田舎が元気を持つというような未来も夢見ています。
■ここまで長くなりましたが、あらためてサポートをお願いします。
今回のクラウドファンディングは当然ながら「All-In 方式」で実施して、支援総額の結果に関わらず(目標金額に満たない場合も含め)、プロジェクトは必ず実行します(リターンも用意が整ったものから順次お届けします)。
お寄せいただいた支援金は、サウナの新設に関する費用を中心に取組みを実行しながら、地域循環の場となる円空の湯を段階的にアップデートし続けるための活動資金として活用させていただきます。実施するリノベーションや、新たに導入する設備や備品、商品などの購入に充てさせていただくことにもなる見込みです。
プロジェクトの進捗は随時報告します。オッサンたちの頑張りをどうぞご覧ください。そして、よろしければご支援をお願いいたします。見事施設を再生した暁には、ぜひ、この地域の環境が生み出すお湯と、そこに関わる様々な人達の思いが溢れる温泉に浸かりに来てください。
お待ちしております。
実施スケジュール
6月中旬〜8月下旬⇨プロジェクト募集
8月下旬〜9月中旬⇨リターン作成、郵送
9月下旬〜10月⇨子宝温泉円空の湯リニューアルオープン
の予定になっております。※工事等の進捗により遅れが生じる可能性あり
リターンについて
※各リターンの詳細はリターン(返礼品)の説明文に記載
・円空の湯オリジナルタオル ¥2,000
・オッサンたちに気合いを送る ¥5,000
・オッサンたちに魂を送る ¥10,000
・温泉入浴5回分チケット ¥5,000
・温泉入浴10回分チケット ¥10,000
・温泉入浴20回分チケット ¥20,000
・温泉入浴1回券+ラフティング体験半日1名チケット ¥10,000
・温泉入浴4回券+コテージ4名宿泊チケット ¥45,000
・温泉入浴6回券+コテージ6名宿泊チケット ¥55,000
・温泉入浴1回券+電動MTBサイクリング体験チケット(大人のみ1名)¥15,000
・温泉入浴5回+館内食事チケット¥5000分 ¥10,000
・温泉入浴10回券+館内食事チケット¥10,000分 ¥20,000
・温泉入浴5回券+美並町産コシヒカリ5Kg ¥10,000
・温泉入浴10回券+美並町産コシヒカリ10Kg ¥20,000
・温泉入浴10回券+辰巳蒸溜所オリジナルジン1本 ¥30,000
・郡上おどり徹夜踊り時限定施設利用チケット ¥5,000
2026年8月13日〜16日のうち1日21時以降〜7時までの施設利用チケット1人分
・浴室鏡コピー付き広告(2年間) ¥80,000
・代表水口と1日中遊べる権利(3名まで) ¥100,000
・入口の暖簾作成 (寄贈者名記載) ¥500,000
・施設1日丸ごと貸し切り権利 100名まで 飲食別 ¥800,000
・暖簾寄贈(正面入口&駅ホーム側入口) ¥700,000(¥1,000,000) あなたや会社の名前を入れた暖簾を作成します。
最新の活動報告
もっと見る感謝!!おかげさまで50%達成しました!!
2025/06/09 21:46温泉再生のクラウドファウンディングを開始してちょうど1週間、なんと、目標金額の50%、500万を突破しました!!初めてのクラウドファウンディングで未だに右も左もわからない状況ですが、こんなにも早く50%を超えたことに驚いています。皆様の熱いご支援のおかげと本当に感謝しています。短期間で300名に迫る方々に支援いただき、もう、オッサンたち日々感激しまくりです。地元の方も遠方の方も皆本当に暖かく、そして熱いメッセージをエールとして送ってくださいます。オッサンになってくるとただでさえ涙腺が緩くなるのに、メッセージを読ませていただくとなぜか画面が霞んでしまいます・・・。再開までの膨大なタスク、思いがけない修繕箇所の出現、どんどん膨れ上がる予算等々、もはやヒアルロン酸が必要になりつつある膝からガックリと崩れ落ちそうなことも多々ありますが、皆さんにいただいたエールでなんとか体制を立て直しながら、オッサンたちは更に進んでいきたいと思います。今後、活動報告もできるだけ重ねていく予定です。良いことだけではなく、残念なことや厳しい現実もこれからたくさん出てくると思いますが、様々なことを報告させていただきたいと思っております。引き続きオッサンたちの頑張りを応援してください。よろしくお願いします。 もっと見る
良く利用していましたので、参加を考えていますが、利用料はいくらの予定ですか?