みなさん、はじめまして。私たちは「海の士(ひと)を育む会」です。
まずは、たくさんのページがある中、本ページを見つけてくださりありがとうございます。
今回のクラウドファンディングは、島根県隠岐郡海士町に住む若者(16歳〜30歳)へ、ダイビングイベントを通して、海洋環境に対する関心を持ってもらうことを目的としています。
「海の士(ひと)を育む会って何者?」
「なぜダイビングイベントを開催したいの?」
「どうして若者限定なの?」
など、さまざまな疑問が湧くと思いますが、1つずつ説明していきます。
ぜひ、最後までお付き合いください。
海士町にある明屋海岸から見た風景
私たち「海の士(ひと)を育む会」は、島根県隠岐郡海士町(あまちょう)という、人口約2,200人の島で活動している団体です。
日頃より、海士町の海とあらゆる世代の人々を結びつけ、海に育まれる持続的な社会を目指しています。
本プロジェクトでは、同じく海士町で20年以上ダイビングショップを続けている、海士ダイビングサービスの城之内さんとチームを組み、プロジェクト成功を目指して奮闘しています!
私たちがダイビングイベント開催にこだわるのには理由があります!
【海士町には10年前の海の姿がある】
世界的に磯焼けなどの海洋問題が挙げられる中、海士町内でも特に豊田地区周辺の海は海藻が豊富であり、磯物(貝・小魚)も多いため、ダイビングをした時に、海の美しさや雄大さを実感できること間違いなし!
九州の漁師さんが、海士町の海を見て「ここには10年前の海が残っているようだ」と話してくれたこともあるそうです。
【非日常の体験は一生の宝になる】
日常より目の前に美しい日本海が広がる海士町。そんな豊かな自然を知らないのは勿体無い!
私たちは、ダイビングを通して海底を覗き、感動することこそが、海洋環境について関心を持ち、海を守るきっかけになると信じており、今回のイベントを企画しました。
【50年後、100年後の海のために・・・】
海士町の海を日々潜っている城之内さんの熱い想いに育む会一同も心を打たれています。
豊かな海藻の世界
若い世代の人が「ダイビングって興味あるけど費用が高い・・・」と思うのは当然。実際に、体験ダイビングの相場は15,000円〜20,000円だそうです。
しかし、私たちは「無料」でダイビングイベントを開催したい!
なぜなら、現在、海士町には200人以上の若者(16〜30歳)が本土から移住してきているからです。
北は北海道、南は鹿児島まで、「島留学」制度を利用して高校へ進学をする人から、「大人の島留学」という制度を利用して、3ヶ月〜1年間の期間で、自分の興味関心のある職業に就く人など、日本各地から若者が集い、本土の生活とは一味違う島生活を送っています。
私たちは、日常より海の存在を生活の一部と捉え始めている若者たちが、地元の海を身近に感じることで、これからの海を保全する担い手になることを期待しています。
そして、彼らがいずれ本土へ戻った時、「海を大切にしたい」という温かいバトンを1人にでも繋いで欲しいのです。
本イベントは、酷暑を避けて9月を予定しています。
海士町に住む若者(16〜30歳)が10名程度参加できるよう準備を進めていきます。
単なる「思い出」ではなく「きっかけ」になるようなイベントになるよう工夫をしたイベントを企画中です。
【ポイント1:ワークショップ型】
本イベントを通して、私たち運営側も海について学べることがもっとたくさんあると思っています。そこで、地元の漁師さんなどをお招きして、現状の海洋環境についてお話を聞きつつ、本イベントに関わる全員でこれからの海について一緒に考える時間を設けたいと考えています。
【ポイント2:水中カメラを用いて自由に撮影!?】
潜ることに慣れてきたら、参加者は小型の水中カメラを持ち、各々で自分自身が守っていきたい海底の世界を撮影してもらいます。地上に戻り、イベント終盤には、それぞれの写真の鑑賞会も実施予定です。
【ポイント3:製本して未来に残るものを】
10年後の海がどのように変化しているかがわからないからこそ、今の海を記録しておくことが必要です。本イベントでは、参加者が撮影した写真をキレイに製本します。
また、これらは参加者への記念品として、後日郵送にて配布します。
【運営メンバーの紹介】
【大まかなスケジュール】
6月上旬 クラウドファンディング開始
7月中旬 クラウドファンディング終了
7月中旬 資機材調達開始、ダイビングイベント準備
9月中旬 ダイビングイベント実施
9月下旬 リターン発送
【返礼品について】
海士町の海を感じられる返礼品をご用意しました。
最後に
日本は周囲を海で囲まれた島国で、海との縁は切っても切り離すことは出来ません。
私たちが住む隠岐郡海士町も海に囲まれた離島です。身近な海を守っていくために、先ずは仲間づくりからと考え、クラウドファンディングに取り組むこととしました。
海を守るうえでのアプローチは数多くあると思いますが、先ずは、身近な海を知ること、そして、今の海を記録するところから始めてみます。
どうぞよろしくお願いいたします。
最新の活動報告
もっと見る頂いた支援の使い道について
2025/06/21 15:12ダイビングイベントに関心を持っていただき有難うございます。発起人の一人である河添と申します。頂いたご支援は、主に、町内プロダイバーへの委託(ダイビング未経験者が多く参加することを念頭において、参加者3名に対して1名のプロダイバーを配置予定)、ウェットスーツや水中カメラ等の撮影会に係る備品、写真集作成、事務スタッフの人件費等に充てさせていただこうと考えています。今年は、海士町に130人を超える大人の島留学生(1年間、海士町内の事業所で働く若者たちです)が活躍しているのですが、海に関心がある人が多いです(海に関心が無ければ、本土からフェリーで3時間の島に来ない?)。地元の若者も含め、ダイビングイベントを通して、海藻が豊かに生息する海士町の海を知ってもらいたいと思います。ご覧いただきありがとうございました。 もっと見る地元の小学生と一緒に海底清掃をしました!
2025/06/16 15:00こんにちは、海の士(ひと)を育む会の光岡です!先日6月10日(火)に、地元の小学生たちと海底清掃をしてきました!これは、小学校の授業の一環として、地元のダイバーや漁師さん、小学生が一緒になって海底清掃に取り組み、みんなで海洋ゴミ問題の現状を知り、人と自然が共生できる持続可能な地域づくりの意識向上を目指すためのものです。「海の士を育む会」としての日々の活動について、全く書けていなかったので、この機会にもっと私たちのことを知ってもらえると嬉しいです。私は、当日のサポート係としてこの授業に参加しました!みんなで力を合わせて海底清掃ダイバーは海底にあるゴミをかごに集め、小学生はゴミの引き上げを担当。目の前でダイバーの方々が潜っていく姿はとてもカッコよかったです。「さぁ、ロープを引っ張れ!」という大人の合図に、小学生たちは一斉に力を込めて引っ張ります。古びたタイヤやドラム缶、扇風機、陶器やガラスの破片など、さまざまなゴミが次から次へと引き上げられ、子どもたちも興味津々でした。そして、海底に長い期間放置されたゴミは、とても脆くなり、少し強く握るだけでグチャグチャと崩れていくので、慎重に指定の場所まで運んでいきます。また、タイヤにはヒトデや海藻がついており、その付着物の様子から捨てられた時期を推測できることも教わりました。慣れ親しんだ海を、自分たちの手で綺麗にすることはとても達成感がありました!海底にあるゴミを引き上げる様子漁船に乗って、普段は見られない景色を海底清掃が終わったら、次は漁船に乗って海士町の海を遊覧視察しました。船の上から自分たちの住む島を見ることは滅多にないので、大人も子供も大興奮。少し大きな波が押し寄せて、船が揺れるとさらに大興奮!そして、島の岸壁に漂着したゴミや海に浮かぶゴミを見つけると、「あそこにゴミがある!」と声を上げてくれる子がたくさんいました。実践的な活動を通して、海洋ゴミに対する意識が向上している姿を見ることができて嬉しくなりました!漁船の上でバンザイ!フックと一緒に学ぼうお昼ご飯後は、隠岐しぜんむらのフックこと、福田さんの特別講義がありました。海底清掃の振り返りから、海洋ゴミの現状について学びました。1年間で海のゴミは800万トン(フェリー約3381隻分)も出ていて、このままだと、2050年には海全体の魚の重さよりも、ゴミの方が重くなるんだとか…。驚きの内容に、小学生のノートもメモでぎっしり。私も学生時代ぶりに必死にノートをとりました。また、海洋ゴミに関する質問もたくさん飛び交い、時間がオーバーしてしまうほど盛り上がりました。クイズ形式で行われる特別講義1日を振り返って海底清掃の際、本プロジェクトの運営メンバーでもあるダイバーの城之内さんも、海に潜ってくださいました。城之内さんがダイバーとして活躍している姿を初めてみて、自分の得意なことや、自分にできることを地域や地球のために精一杯することのカッコ良さを実感することができました!海の士(ひと)を育む会の一員として、島に住む若者として、デザインの勉強をしていた身として、常に「私には何ができるだろう?」と考えることを諦めないでいようと思います。クラウドファンディング期限まで、残り2週間ほどに迫ってきましたが、これからも私たちの普段の活動などについてアップしていこうと思います!ご支援、応援のほどよろしくお願いいたします! もっと見る海士町の海産資源と取り組み
2025/06/13 15:00自己紹介みなさん、はじめまして!海の士(ひと)を育む会の上尾といいます。大人の島留学という制度で海士町という離島に引っ越してきてまだ2ヶ月です。社会人を経験した後、自転車野宿旅や山奥暮らしを体験してきました。農業・狩猟など山ならではの暮らしを極め、次に海での暮らしを求め島に来ました!現在は、海の士を育む会の一員として、海と人を結ぶイベントなどの企画をしています。このクラウドファンディングを機会に、「海の豊かさ・海を守ること」についてより一層理解を深め、僕自身も未来の海を守れる1人になれるようになりたいと考えています!まずは海士町ってどんなところ?どんな海の豊かさがあるの?…そんな疑問にお答えすべく、海士町の海産資源について勉強しました!海士町の海の豊かさと特産品隠岐郡海士町(中ノ島)は、暖流と寒流が交わる「潮の変化の激しい海域」に面しており、非常に豊かな漁場が広がっています。そのため、イカ・サザエ・アワビなどの種類豊かな海産物が通年で獲れることが特徴です 。【主な海産物】①イカ(スルメイカなど)夏〜秋にかけて盛漁期を迎え、夜間に灯りで集魚し、鮮度抜群のイカが水揚げされます。刺身や煮付け、乾物としても高評価です 。②サザエ春〜夏に獲れる磯の王様で、「サザエご飯」や「サザエカレー」など、ご当地グルメも多数。伝統漁法で獲る風情ある産業です 。③アワビ年中漁獲され、巨大で旨味が強く、高級市場にも出荷。歴史的にも古くから皇室に献上された高級食材です 。④海藻(岩海苔・アラメ)冬・春に収穫され、乾燥・佃煮加工される地元食材。おにぎりや家庭の食卓に欠かせません 。スルメイカの一夜干し(しいしび)づくりの様子【新たな商品かと地域活性化】海士町では「CASフリージング導入」により、イカやカキなど海産物の鮮度を瞬間冷凍し、高付加価値化を実現。これにより価格が3倍になるなど、水産業の効率化・活性化に成功したと報じられています 。また、干しナマコの養殖・乾燥を通じて、中国市場向け輸出にも乗り出し、新たな産業として注目されています 。総じて、海士町は「ありのままを活かした持続的地域モデル」を掲げ、漁業だけでなく加工・商品化・観光と連携しながら、地域の魅力を国内外へと発信しています。【海士町の海産資源が豊富な理由】島根県・隠岐諸島の中ノ島に位置する海士町は、約60km離れた本土から隔絶された小島にもかかわらず、「海の豊穣」を体現し続ける海洋資源豊かな地域です。その背景には、以下のような自然環境と歴史的背景、そして地元の取り組みによる複数の要因が重なっています。①海洋環境:暖流と寒流の交差海士町は、日本海に面しながら、暖流と寒流の境界に位置しています。暖流の影響によって水温が安定しつつ、寒流系の栄養塩も供給されるため、豊かな海洋プランクトンが存在し、多種多様な魚介類が生存できる環境が整っています。温暖と冷水系が混在する海域は生物種の多様性を高め、全国的にも有数の好漁場とされています 。②地理的条件と漁業文化遠隔地ゆえに大型漁船による過剰漁が少なく、小規模漁業を中心に伝統的に続く資源管理が行われてきました。また、昔からの磯漁や夜釣り漁法など、適切な漁法が伝承されており、個々の漁業者が資源を有効活用しつつ持続的に漁獲を行う文化が根付いています 。③湧き水と地形の相乗効果海士町は清らかな湧き水に恵まれる地形でも知られ、里海・里山の生態系を支えています。湧水は陸域から栄養を海域へと運び、海草や貝類の生育を促し、それらが豊かな漁場環境を築く要素となっています 。④地域再生と資源の高付加価値化海士町では、漁業資源のブランド化・加工技術導入・流通改善が進められてきました。CAS(セルス・アライブ・システム)など瞬間冷凍技術を導入し、鮮度を落とさないまま全国販売することで、価格と流通網の価値を劇的に向上させました 。また、海藻やナマコなど新たな特産品産業にも挑戦中で、資源の付加価値化が地域活性につながっています 。隠岐ユネスコ世界ジオパーク 隠岐の生態系の成り立ちより引用_________________海士町は、自然環境と古くからの漁業文化、そして地元の創意と技術革新によって、海産資源の豊かさを多面的に支えているんですね。だからこそ、この豊かな海がずっと続くよう守っていくことが重要になっていきます。皆さんも、一緒に未来の海について考えていきませんか?_________________参考資料・サイト・島根県海士町公式観光サイト「海士町の海の幸」・海士町役場 公式サイト「産業・しごと」・農林水産省「漁業・養殖業生産統計」・内閣府 地方創生「海士町の地域づくりの取り組み」・日本ジオパークネットワーク(隠岐ユネスコ世界ジオパーク) もっと見る
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