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研究者出身の醸造家が辿り着いた、日本酒の新境地。

「酒⽶テロワール-新しい酒の価値基準」 私たちのアプローチは、製法に依存せず、⽶そのものの個性を最⼤限に引き出すこと。 品種によって⽣まれる多様な味わいを明確にし、それを直感的に楽しめる酒造りを⽬指します。

現在の支援総額

2,587,000

517%

目標金額は500,000円

支援者数

160

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2025/07/31に募集を開始し、 160人の支援により 2,587,000円の資金を集め、 2025/08/31に募集を終了しました

研究者出身の醸造家が辿り着いた、日本酒の新境地。

現在の支援総額

2,587,000

517%達成

終了

目標金額500,000

支援者数160

このプロジェクトは、2025/07/31に募集を開始し、 160人の支援により 2,587,000円の資金を集め、 2025/08/31に募集を終了しました

「酒⽶テロワール-新しい酒の価値基準」 私たちのアプローチは、製法に依存せず、⽶そのものの個性を最⼤限に引き出すこと。 品種によって⽣まれる多様な味わいを明確にし、それを直感的に楽しめる酒造りを⽬指します。

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米の違いを酒の違いに。

研究者出身の醸造家が辿り着いた、
日本酒の新境地。

精米神話に突きつける一杯。


「米は削らなくても、酒はこんなに豊かになる。」
精米歩合に頼らず、米の個性をそのまま映す“酒米テロワール”という思想。一人の研究者杜氏が導き出したのは、原料の可能性を追求した濁酒でした。

日本酒の常識に静かに抗い、
旨さの本質を問い直す
──そんな挑戦の一杯です。 


Yamadanishiki 2025BY ×
Hinohikari2025BY “初回限定600本”
─福岡県産・山田錦×ヒノヒカリ 飲み比べ


「今、この時期にしか出せない味があるんです。」

私は長年にわたり、“分析”という視点で素材や環境に向き合ってきました。焼酎メーカーでの原料研究、そして地方自治体での環境分析を経て、今私が挑んでいるのは、数値では語りきれない土地と素材の個性を、一滴に込める酒造りです。

本プロジェクトは、全国各地の米と風土をテーマに酒を仕込んでいく「酒米テロワール」シリーズの第一弾。

今回用いたのは、福岡県産の飯米・ヒノヒカリと酒造好適米・山田錦。濾過も搾りも行わず、米の旨みをそのまま閉じ込めた濁酒(どぶろく)に仕上げました。

木桶仕込み、生酛造り(※人工的な乳酸を添加するのではなく自然の乳酸菌によって乳酸発酵を起こす造り方)という時間と手間のかかる製法を選んだ理由は「素材そのものの力を、なるべく手を加えずに伝えたい」という想いからです。




搾らず瓶詰めされた酒には、福岡で育まれた米の粒感と香りがそのまま残っています。口に含めば、やさしい甘味とほどよい酸味、そしてふくよかな余韻が広がります。

今年の米、今年の空気、今年の気温が酒になった一本です。

その背景と、こだわりのすべてをご紹介します。
少し長くなりますが、よろしければ最後までお付き合いください。




はじめまして。
福岡県糸島市で小さな醸造所「Cultiva(カルティバ)」を立ち上げた、副田大介(そえだ だいすけ)です。


私は福岡県春日市の出身で、母校の九州大学大学院では、酵母を用いた生物工学や応用微生物学を学び、修士号を取得しました。卒業後は、焼酎メーカーの研究職として酒造りの世界へ。

本格麦焼酎「いいちこ」で知られる三和酒類株式会社にて、原料プロセス研究者として勤務し、大麦のタンパク質が焼酎の香味に与える影響の評価や、ガスクロマトグラフ質量分析による香気成分の解析などを行ってきました。

2022年には、技術者として最高峰の国家資格である技術士(生物工学部門)資格も取得しています。

焼酎の世界では、「芋・麦・米・そば」といった
多様な原料と麹の組み合わせによって、香味の違いが、理屈でも舌でも、はっきりと分かるようになっています。
その事実を、数多くのデータと官能評価を通じて目の当たりにしてきました。

この経験から私が確信したのは、和酒の多様性は「麹と原料」の掛け算によって生まれる、ということ。そして、米にも品種ごとに異なるタンパク質構成やアミノ酸バランスがあり、それを分解する麹との相互作用を丁寧に捉えれば、米の持つ香りや味の輪郭の違いを定量的に引き出せるということでした。

つまり「原料の違いは、明確に味に現れる」ということです。



品種の違いはもちろん、圃場の違いや肥料の施し方といった栽培方法によっても、香りや輪郭が驚くほど変わることを、私は実際に経験してきました。

ところが、現在の日本酒づくりでは、その面白さが十分に表現されにくい構造があります。

たとえば、『精米歩合が低いほど良いという価値観』や『限られた品種への偏り』など。

結果として、米本来の個性や風土が見えづらい、どこか似た印象のお酒が増えているように思います。

「品種の違いが、違いとしてちゃんと伝わる酒を、自分自身の手で造るしかない」

そう思ったことが、独立を決めた理由でした。

精米を必要最低限にすることで、米の外層に残るタンパク質や脂質、ミネラルといった成分を活かし、香味の輪郭をあえて残す。そのために、どぶろくという原料の特性が最もストレートに表れる酒類を選び、搾らず、削らず、ありのままの素材を届ける醸造に挑んでいます。

これは研究者としての実践でもあり、そして何より、一人の酒好きとして
「こういう酒が飲みたかった」という気持ちを正直に込めた試みでもあります。



研究者だからこそ造れる酒。

飲み手として、本当に飲みたいと思える酒。

その両方をかたちにしたのが、この一本です。






皆さんは、「どぶろく」にどんなイメージをお持ちでしょうか?あるいは、「どぶろく」という酒自体を、初めて耳にするという方もいらっしゃるかもしれません。

どぶろくに馴染みのある方の中には、
「甘くて重たい」「粗野で安っぽい」「クセが強くて飲みにくい」そんな印象を抱いている方もいらっしゃるかも知れません。

実際、かつてはそのような製品が多く存在していたことも事実です。しかし、それはどぶろくのごく一面にすぎません。

本来この酒が持つ奥深さや魅力は、まだ十分に知られていないのです。

Cultivaは、この固定観念を紐解き、「どぶろくとは何か?」を原点から見つめ直すことに挑戦しています。


濁酒こそが清酒の原点だった。

どぶろくとは、濾さない酒です。透明な日本酒(清酒)が一般的になる以前、人々は発酵を終えたもろみを濾さずにそのまま飲んでいました。

それが、どぶろくの原型です。このスタイルの酒は、弥生時代にすでに存在していたとされ、明治32年(1899年)までは農家が自家用として日常的に造っていました。

つまり、どぶろくは「清酒の未完成品」ではなく、むしろ清酒のはじまりであり、どぶろくこそが日本酒の原点とも言える存在なのです。



「農の酒」としての多様性と自由

当時のどぶろくには、農家ごとに異なるレシピがありました。使う米の種類もさまざまで、副原料として雑穀を加えたり、仕込みのタイミングや気候条件によって味も大きく変化しました。

つまり、発酵の表現は一律ではなく、その風土・文化・人によって決まるものだったのです。私が惹かれているのは、どぶろくのそうした自由さと多様性です。

おそらく、どぶろくは麹と素材の組み合わせによって、家庭ごとにまったく異なる香りや味、食感を生み出していたのではないか。

麹という存在があるからこそ、素材の違いがそのまま香味の違いとして現れる、そんな仮説にも強い説得力を感じています。



定義では語りきれない、どぶろくの可能性

現代において「どぶろく」を定義するのは、実のところ難しいです。酒税法では「濾さない清酒」として扱われていますが、どぶろく自体に明確な法的定義はありません。

そのため法律上の分類と、文化的側面には、しばしばズレが生じます。

このギャップを、ある発酵家はこう表現しています:「どぶろくのあり方を皆で考えることで、楽しみながら深めていけばいい。」
―『どぶろく最前線⑧』より

酒税法の定義が悪いわけではありません。制度としては不可欠です。
ただ、それだけで「どぶろく」という酒のすべてを語れるわけではないのです。

味、香り、口当たり。それらを自ら体験してはじめて、この酒の奥行きや面白さに触れることができます。だからこそ「どぶろくとは何か?」と言う問いを、今の時代に立ち返って問い直す必要があると考えています。


余白という美しさ──スコットランドでの挫折から見えた和酒の可能性

Cultivaで仕込む酒は、「どぶろく」です。ではなぜ、あえて濁った酒を選んだのか。その理由は、私たちの酒づくりの姿勢にあります。

どぶろくは、自然に委ねる部分がとても多い、変化する酒です。だからこそ、つくり手の都合で完成を決めてしまわないことが重要だと考えています。

それは、すべてを整えて美しく仕上げた清酒とは、対照的なあり方かもしれません。けれど私たちは、そこにこそ魅力があると感じています。

この価値観に辿り着く過程で、忘れられない体験が一つありました。

かつてスコッチウイスキーの本場・スコットランドの蒸留所を訪れたときのことです。雄大な自然と調和するように建つ蒸留所、その背後には貴族の屋敷や古城が佇み、川のせせらぎが静かに響く世界。

そこで私は、ウイスキーが持つ圧倒的なスケールと、貴族文化に裏打ちされた深みを前に、完膚なきまでの敗北感を味わいました。


さらに印象的だったのは、自社製品に他社の原酒が含まれていることが当たり前とされ、それをむしろ誇りとする文化です。

自分たちだけで完結せず、業界全体で文化を育て、守ろうとする姿勢。重厚な歴史、建築、哲学が一体となり、まるで「国そのものがウイスキーのブランド」であるかのようでした。


この経験から、「日本酒や焼酎は、どうすれば世界の文化と対等に語れるのか?」という問いに直面しました。

鍵となったのは、

「日本には自然がある」


という養老孟司氏の言葉です。


日本には、自然に寄り添い、そこに美を見出す文化がある。茶道や日本庭園に通じるこの価値観こそが、和酒にしかない本質だと確信しました。


つまり、和酒の魅力は「原料がもたらす個性豊かな香味」にある。広く好まれる味を目指すよりも、素材の個性を引き出すことにこそ意義があるのです。


そして「原料 × 麹」という掛け算にこそ、和酒の本質的な魅力と、まだ誰も掘り下げていない可能性を感じています。


Cultivaが目指すのは、かつて農家が自分たちの田んぼと対話しながら育んだような、土着性と自由を取り戻した日本酒。


それは、どぶろくという清酒の原点に「回帰」し、さらに「発展」させていく試みでもあります。


和酒本来の魅力とは、侘び寂びにも似た、この余白にこそ宿るのではないでしょうか?





「どぶろくって、甘すぎたり、クセがあったりするんじゃないの?」

そんな印象をお持ちの方も多いかもしれません。でも、Cultivaのどぶろくは違います。

雑味ではなく“旨味”として残された米の風味、生酛造りによって丁寧に引き出された酸味、そして米がしっかりと溶けることで生まれるまろやかな質感、それらが幾重にも重なり、口の中で味が重層的に広がっていきます。

初めてでも楽しめる理由は「体験型」の酒だから。

目で見る濁り、鼻で感じる香り、口の中で感じる米の粒感や味わい、その後の余韻。 Cultivaのどぶろくは五感を使って楽しむ日本酒の新しい入り口です。


現在、日本酒業界は大きな転換点に差し掛かっています。

事業者数はここ20年で約3割減少
(月3蔵ペースで廃業)

清酒製造免許は事実上、新規取得不可
(酒税法による需給調整)

酒造好適米“山田錦系統一強”による評価軸の画一化

地域独自の米や文化が活かされにくい構造


つまり、「作りたい人が作れない」「米の多様性が酒に反映されにくい」という課題に直面しています。

酒蔵の減少の背景には、経営者の高齢化や後継者不足があり、月に数軒のペースで廃業が続いています。さらに、清酒製造免許は酒税法によって厳しく制限されており、新規参入のハードルも極めて高い状況です。

一方で、吟醸酒などの特定名称酒を中心に、山田錦およびその系統品種への偏りが見られます。

特に全国新酒鑑評会では、出品酒の大半が山田錦に集中し、使わないという選択肢そのものがほとんど存在しないのが実情です。その影響で酒質や使用米が画一化しているように映る現状があります。



評価が縛る──多様性を失う日本酒の今

全国新酒鑑評会は、「手本となるべき酒」の共通の物差しを提示し、全国的な清酒の品質向上に大きく貢献してきました。特に「減点方式」による評価は、欠点のない丁寧な酒造りを促し、酒質の基盤を引き上げたという点で、業界にとって非常に意義深い取り組みといえます。

その一方で、鑑評会での“金賞”は、企業にとって販促上の強力な武器となっており、「金賞ラベルの酒」は市場におけるわかりやすい品質の象徴として広く認知されるようになりました。

こうした状況から、次第に鑑評会で高評価を得やすい味わいが業界のスタンダードとなり、それに準じた酒づくりが主流となっていった側面もあります。

しかしながら、ひとつの評価軸に基づく基準化が進むことで、地域性や原料の個性を活かした香味の豊かさ、多様な表現の可能性が評価されにくくなってしまうおそれもあるのです。

確かに、精米歩合の数値がひと桁台に達するほど削り込んだ酒は、「雑味」が取り除かれた“きれいな酒質”として高く評価されます。

しかし、そうして生まれた酒が本当に多様で豊かなのかというと、どこかに似たような印象を受けることも少なくありません。



「何を飲めばいいかわからない」といった消費者の声

「日本酒って、何を飲めばいいのか分からない」そんなふうに感じた経験はないでしょうか。この感覚、実は私自身も長年抱えてきたものでした。

酒屋にずらりと並ぶ瓶たち。けれど、ラベルの情報はどれも似たような言葉ばかりで、選ぶ基準がわからない。ラベルに書かれているのは「純米大吟醸」「無濾過生」「精米歩合40%」といった、技術的・分類的な情報ばかり。

たしかに品質の目安ではありますが、それがどんな味を意味するのか、初めて手に取る人には想像しにくい。

たとえばビールなら、「黒ラベル」や「ペールエール」「IPA」「クラフト」など、ラベルやブランドから何となく味の輪郭がイメージできます。喉ごし重視か、苦味が強いのか、香り高いのか名前から味が連想できるという安心感があります。

では、日本酒はどうでしょう。「純米大吟醸」と書いてあっても、すっきりしているのか、華やかなのか、コクがあるのかは飲んでみないとわからない。

結果として、どの酒も似たようなものに見えてしまい、「選ぶ楽しさ」よりも「分かりにくさ」が先に立ってしまうのです。



「素材」より「製法」を重んじる文化

こうした状況を生んだ最大の要因は、日本酒業界が長らく「素材」ではなく「製法」に価値を置いてきたことにあると、私は考えています。

たとえば「山田錦」を高精白して使い、酵母や発酵管理の技術で酒を仕上げる。それは高度な職人技であり、日本酒が誇るべき文化です。

しかし、どれだけ磨かれた技であっても、素材に多様性がなければ、表現できる香味の幅は限られます。結果として、ラベルに並ぶ言葉も似通い、飲み手が感じられる“違い”は少なくなってしまいます。



和酒にも「テロワール」があって然るべき

「飲みやすさ」や「すっきり感」は日本酒の大きな魅力のひとつだと思います。実際、私自身もそうした酒を楽しんできました。

けれど一方で、米本来の香りや質感、育った土地の気配までも感じられるような酒。そんな米の個性が尊重される未来が、もっと当たり前にあってもよいのではないか。

ワインの世界に“テロワール”という概念があるように、和酒にもまた、土地・風土・人が映し出される酒が、きちんと評価され、選ばれる構造が必要だと私は考えています。



そこで提案したいのが 酒米テロワール × 濁酒 の新しい可能性です。

日本酒はこれまで、「精米歩合」や「酵母」「仕込み方法」といった製法による設計が主流でした。
Cultivaが提案するのは、製法ではなく素材。つまり「米そのもの」を主役にした酒造りです。私たちはこの考え方を「酒米テロワール」と名付けました。

Cultivaが考える「酒米」とは、“酒造りに使用する全ての米”を意味します。

山田錦のような好適米はもちろん、飯米や在来品種もまた、それぞれが固有の風味やストーリーを持つ立派な「酒米」です。

この新たな定義を起点に、「酒米テロワール」という言葉を、精米や酒造好適米に偏った文脈から解放し、あらゆる米の個性を活かす次世代の酒造りの軸として再構築していきます。


「酒米テロワール」とは──米の意味合いをシフトさせる


日本酒における“美味しさ”の定義を、製法から素材・風土へと転換する──それが酒米テロワールの目指す方向性です。

ワインの世界では、「その土地ならではの味」を生み出す要因としてテロワール(Terroir)という考え方があります。

気候、土壌、地形、品種、そして人の手。それぞれが重なり合って、同じブドウ品種でも、育った環境によって全く違う味わいになります。

そうした違いを大切にする文化が、ワインには深く根づいています。

このテロワールの考え方を、日本酒にも取り入れられないか。そう考えて立ち上げたのが、Cultivaが提唱する「酒米テロワール」です。

私は領域性・変化・見える化という三層構造が、テロワールの本質だと考えています。

つまり、ある領域で育った米が、味にどう変化を与え、その変化がどう可視化されるかと言うことです。

米は品種ごとに、香りや甘味、アミノ酸のバランスといった、お酒にしたときの個性に違いがあります。さらに、その米を育てた土地の気温・水・土・農家の知恵、それらすべてが、年ごとの味の違いとして表れます。

ところが現在の日本酒では、「品種の多様性」や「土地との結びつき」が見えにくくなっています。精米歩合や使用酵母など造り手側の技術指標が語られることはあっても、米そのものの香味や背景が主役になる機会は、まだまだ限られているのが実情です。

こうした現状は、日本酒づくりを取り巻く“3つの視点”のバランスとも深く関係しています。



実際のところ、テロワール”を標榜する酒は増えているものの、その構造を本質的に捉え、実装できている例はまだほとんど存在しません。

それだけに、私たちはこの挑戦に真正面から向き合いたいと考えています。




「酒米テロワール」は 比較醸造で実現する

では、和酒におけるテロワールをどう実現するのか。

テロワールを語るならば、まずは比較することから始めなければならないと私たちは考えています。

土地や品種によって異なる酒を仕込み、飲み比べる。その違いを体感しながら、「何がその差を生んでいるのか」を成分レベルで探ってこそ、素材の個性が本質的に立ち上がってくるのではないでしょうか?

そもそも「分析」とは、比べて違いを見つけることに他なりません。酒の研究でも、味や香りを評価するには、同じ条件下で複数の酒を並べ、違いを丁寧に捉えることからすべてが始まります。

だからこそCultivaでは、仕込みのたびに米の品種・産地・年度を変え、同じ製法で醸した酒を比較できる場をつくっています。

定量分析と官能評価の両輪で「違いの要因」を解き明かすことで、酒米の個性が可視化され、語れるようになる。

それが、私たちの考える“酒米テロワールの実装”です。

いつか、あなたにとって最高の一本を


Cultivaのプロジェクトでは、仕込みのたびに異なる土地や米、作り手との組み合わせで酒を造っていきます。

今回仕込んだ「Fukuoka Yamadanishiki 2025BY」「Fukuoka Hinohikari 2025BY」は、酒米テロワールシリーズの第一弾です。酒造好適米の王様である「山田錦」と福岡の飯米として、私自身も長年食べてきた「ヒノヒカリ」を比較します。

酒造好適米や飯米といった枠組みをなくし、米の品種が生み出す違いを、ぜひご自身の舌で確かめてみてください。

今後は福岡県内をはじめ、九州そして全国各地の米や生産者との出会いを通じて、新たな仕込みにも挑戦していく予定です。

品種ごとの香りや味わいの差異を、麹の働きとあわせて定量的に捉え、酒としての特徴として引き出していく。それが、私たちの目指す酒づくりです。


「この酒、去年のより酸が立ってるね」


「この米、料理と合わせると香りが映えるな」


そんな風に、違いを楽しむ日本酒のあり方を、少しずつ広げていきたいと考えています。




「磨く」か「活かすか」

一般的な日本酒は、米を磨いて雑味を抑え、搾って澄んだ酒に仕上げることで、透明感のあるきれいな味わいを目指します。

一方で、私たちが目指すのは、米のもつ香りや甘み、やさしい酸味、ほのかに残る米の粒立ち。そういった素材の個性をそのまま引き出す酒です。

発酵中の醪(もろみ)を搾らずに瓶詰めすることで、米の粒感とともに、味の奥行きや質感の変化も楽しめます。

口に含めた瞬間、力強さと野性味のある旨みが広がり、甘さと酸味、そしてほのかな発泡が絶妙に調和します。米の風味が幾重にも重なり合い、奥行きのある味わいとともに、複雑で深い余韻が長く続く、立体感あふれる一本に仕上がっています。






-Yamadanishiki 2025BY × Hinohikari 2025BY- 濁酒(どぶろく) ─

──すべてが“はじめて”の限定仕込み
今回お届けするのは、600本限定/初回仕込みの濁酒(どぶろく)です。

コンセプトは「米の香りと風土を味わうお酒」素材そのままの旨みを、ぜひ体感してください。






濁酒(どぶろく)は「搾らない日本酒」。
発酵中のもろみをそのまま瓶詰めすることで、米の香り・甘み・うまみ・酸味すべてが一体となった「米感」を味わえます。

「できるだけ体に優しいものを選びたい」

そんな想いを持つ方にも、安心して楽しんでいただける酒であるよう、素材と工程のひとつひとつに向き合っています。


⒈米麹から表現する、米の個性

一般的な清酒の麹歩合が約20%であるのに対し、Cultivaでは50%という高麹歩合で仕込むのが特徴。酵素活性の高い麹をたっぷり使うことで、米をしっかりと溶かし、原料米の旨味や香りを最大限に引き出します。素材の特性を米麹を通じて表現する、米が主役の酒づくりです。

⒉木桶発酵──吉野杉の香りとともに

発酵槽には、奈良県産の吉野杉を使った木桶を使用。自然素材の木桶には微生物が共生し、多様で奥行きのある香味を育みます。特に初回生産分では、吉野杉由来の上品な木の香りが酒にほんのりと移り、木桶仕込みならではの風味が楽しめます。

⒊無添加・生酛仕込みによる発酵環境

Cultivaでは、乳酸・酵素剤・発酵助成剤など、表示義務のない添加物を一切加えず、伝統的な生酛造りを実践しています。天然乳酸菌が時間をかけて立ち上がる環境での発酵は、麹の酵素活性や米のタンパク質分解にも影響を与え、旨味に富んだ自然な酒質を育みます。

⒋瓶燗火入れ──香りと味を保つために

発酵を終えたもろみは搾らずに瓶詰めし、瓶のまま加熱(火入れ)処理を行います。これにより、香りの散逸を最小限に抑えつつ、酒の風味を安定させ、その後の熟成まで長く楽しめる状態でお届けします。

酒の味わいは、「素材」「醸造」「熟成」の三要素によって構成されると私たちは考えています。



素材は風土と生産者の選択がもたらす“味の起点”

醸造は技術によって設計される“技術的変化”

熟成は時間によって進行する、再現性のない“芸術的変化”の領域

これらは単独で完結するものではなく、相互に影響し合いながら、酒の輪郭を形づくっていきます。

特に熟成は、制御ではなく、委ねることで得られる要素です。瓶燗火入れによって生物的な発酵を止めたCultivaの酒は、時間とともに香味が化学的に変化し、一本ごとに異なる“経過”を描きます。


素材・技術・変化。


この三要素のすべてを受け入れ、活かすという思想こそが、Cultivaの酒づくりの根幹です。





【超早割】
福岡県産「山田錦」濁酒(初回生産分) 6,000円 限定10本

木桶で醸す山田錦の初仕込みをお届けします。
※お届け予定:2025年10月
・山田錦 2025醸造 Fukuoka Yamadanishiki 2025BY 500ml×1本
・濁酒の解説 & 背景ストーリー(デジタルPDF)
・醸造所への支援者名掲載(任意)
・掲載された支援者が蔵を訪問された際に限り、支援者ご本人に対し、何度でも蔵内での商品購入を全品10%オフでご提供いたします。
※20歳未満の方はご購入いただけません。
※資材の供給状況や製造工程の都合により出荷時期が変更となる場合があります。
※支援者名の掲載をご希望の場合は、備考欄にご希望のお名前をご記入ください(氏名・ニックネーム・企業名など)。
※団体名義(企業・団体等)でのご支援には、来訪特典は適用されません。


【早割】
福岡県産「山田錦」濁酒(初回生産分) 7,000円 限定30本

木桶で醸す山田錦の初仕込みをお届けします。
※お届け予定:2025年10月
・山田錦 2025醸造 Fukuoka Yamadanishiki 2025BY 500ml×1本
・濁酒の解説 & 背景ストーリー(デジタルPDF)
・醸造所への支援者名掲載(任意)
・掲載された支援者が蔵を訪問された際に限り、支援者ご本人に対し、何度でも蔵内での商品購入を全品10%オフでご提供いたします。
※20歳未満の方はご購入いただけません。
※資材の供給状況や製造工程の都合により出荷時期が変更となる場合があります。
※支援者名の掲載をご希望の場合は、備考欄にご希望のお名前をご記入ください(氏名・ニックネーム・企業名など)。
※団体名義(企業・団体等)でのご支援には、来訪特典は適用されません。


福岡県産「山田錦」濁酒(初回生産分) 8,000円
木桶で醸す山田錦の初仕込みをお届けします。
※お届け予定:2025年10月
・山田錦 2025醸造 Fukuoka Yamadanishiki 2025BY 500ml×1本
・濁酒の解説 & 背景ストーリー(デジタルPDF)
・醸造所への支援者名掲載(任意)
・掲載された支援者が蔵を訪問された際に限り、支援者ご本人に対し、何度でも蔵内での商品購入を全品10%オフでご提供いたします。
※20歳未満の方はご購入いただけません。
※資材の供給状況や製造工程の都合により出荷時期が変更となる場合があります。
※支援者名の掲載をご希望の場合は、備考欄にご希望のお名前をご記入ください(氏名・ニックネーム・企業名など)。
※団体名義(企業・団体等)でのご支援には、来訪特典は適用されません。


【超早割】
福岡県産「ヒノヒカリ」濁酒(初回生産分) 6,000円 限定10本

木桶で醸すヒノヒカリの初仕込みをお届けします。
※お届け予定:2025年11月
・ヒノヒカリ 2025醸造 Fukuoka Hinohikari 2025BY 500ml×1本
・濁酒の解説 & 背景ストーリー(デジタルPDF)
・醸造所への支援者名掲載(任意)
・掲載された支援者が蔵を訪問された際に限り、支援者ご本人に対し、何度でも蔵内での商品購入を全品10%オフでご提供いたします。
※20歳未満の方はご購入いただけません。
※資材の供給状況や製造工程の都合により出荷時期が変更となる場合があります。
※支援者名の掲載をご希望の場合は、備考欄にご希望のお名前をご記入ください(氏名・ニックネーム・企業名など)。
※団体名義(企業・団体等)でのご支援には、来訪特典は適用されません。



【早割】福岡県産「ヒノヒカリ」濁酒(初回生産分) 7,000円 限定30本
木桶で醸すヒノヒカリの初仕込みをお届けします。
※お届け予定:2025年11月
・ヒノヒカリ 2025醸造 Fukuoka Hinohikari 2025BY 500ml×1本
・濁酒の解説 & 背景ストーリー(デジタルPDF)
・醸造所への支援者名掲載(任意)
・掲載された支援者が蔵を訪問された際に限り、支援者ご本人に対し、何度でも蔵内での商品購入を全品10%オフでご提供いたします。
※20歳未満の方はご購入いただけません。
※資材の供給状況や製造工程の都合により出荷時期が変更となる場合があります。
※支援者名の掲載をご希望の場合は、備考欄にご希望のお名前をご記入ください(氏名・ニックネーム・企業名など)。
※団体名義(企業・団体等)でのご支援には、来訪特典は適用されません。



福岡県産「ヒノヒカリ」濁酒(初回生産分) 8,000円
木桶で醸すヒノヒカリの初仕込みをお届けします。
※お届け予定:2025年11月
・ヒノヒカリ 2025醸造 Fukuoka Hinohikari 2025BY 500ml×1本
・濁酒の解説 & 背景ストーリー(デジタルPDF) 
・醸造所への支援者名掲載(任意)
・掲載された支援者が蔵を訪問された際に限り、支援者ご本人に対し、何度でも蔵内での商品購入を全品10%オフでご提供いたします。
※20歳未満の方はご購入いただけません。
※資材の供給状況や製造工程の都合により出荷時期が変更となる場合があります。
※支援者名の掲載をご希望の場合は、備考欄にご希望のお名前をご記入ください(氏名・ニックネーム・企業名など)。
※団体名義(企業・団体等)でのご支援には、来訪特典は適用されません。



【超早割】
福岡県産「山田錦」&「ヒノヒカリ」濁酒飲み比べセット 12,000円  限定10セット

Cultivaの1stロットである福岡県産「山田錦」と「ヒノヒカリ」を使用した
オリジナル濁酒をセットにしてお届けします。 テロワールの違いをじっくりと味わえます。
※お届け予定:2025年11月
・山田錦 2025醸造   Fukuoka Yamadanishiki 2025BY 500ml×1本
・ヒノヒカリ 2025醸造 Fukuoka Hinohikari 2025BY 500ml×1本
・濁酒の解説 & 背景ストーリー(デジタルPDF)
・醸造所への支援者名掲載(任意)
・掲載された支援者が蔵を訪問された際に限り、支援者ご本人に対し、何度でも蔵内での商品購入を全品10%オフでご提供いたします。
※20歳未満の方はご購入いただけません。
※資材の供給状況や製造工程の都合により出荷時期が変更となる場合があります。
※支援者名の掲載をご希望の場合は、備考欄にご希望のお名前をご記入ください(氏名・ニックネーム・企業名など)。
※団体名義(企業・団体等)でのご支援には、来訪特典は適用されません。


【早割】
福岡県産「山田錦」&「ヒノヒカリ」濁酒飲み比べセット 14,000円  限定30セット

Cultivaの1stロットである福岡県産「山田錦」と「ヒノヒカリ」を使用した
オリジナル濁酒をセットにしてお届けします。 テロワールの違いをじっくりと味わえます。
※お届け予定:2025年11月
・山田錦 2025醸造   Fukuoka Yamadanishiki 2025BY 500ml×1本
・ヒノヒカリ 2025醸造 Fukuoka Hinohikari 2025BY 500ml×1本
・濁酒の解説 & 背景ストーリー(デジタルPDF)
・醸造所への支援者名掲載(任意)
・掲載された支援者が蔵を訪問された際に限り、支援者ご本人に対し、何度でも蔵内での商品購入を全品10%オフでご提供いたします。
※20歳未満の方はご購入いただけません。
※資材の供給状況や製造工程の都合により出荷時期が変更となる場合があります。
※支援者名の掲載をご希望の場合は、備考欄にご希望のお名前をご記入ください(氏名・ニックネーム・企業名など)。
※団体名義(企業・団体等)でのご支援には、来訪特典は適用されません。



福岡県産「山田錦」&「ヒノヒカリ」濁酒飲み比べセット 15,000円 
Cultivaの1stロットである福岡県産「山田錦」と「ヒノヒカリ」を使用した
オリジナル濁酒をセットにしてお届けします。 テロワールの違いをじっくりと味わえます。
※お届け予定:2025年11月
・山田錦 2025醸造   Fukuoka Yamadanishiki 2025BY 500ml×1本
・ヒノヒカリ 2025醸造 Fukuoka Hinohikari 2025BY 500ml×1本
・濁酒の解説 & 背景ストーリー(デジタルPDF)
・醸造所への支援者名掲載(任意)
・掲載された支援者が蔵を訪問された際に限り、支援者ご本人に対し、何度でも蔵内での商品購入を全品10%オフでご提供いたします。
※20歳未満の方はご購入いただけません。
※資材の供給状況や製造工程の都合により出荷時期が変更となる場合があります。
※支援者名の掲載をご希望の場合は、備考欄にご希望のお名前をご記入ください(氏名・ニックネーム・企業名など)。
※団体名義(企業・団体等)でのご支援には、来訪特典は適用されません。


福岡県産「山田錦」濁酒セット(2025醸造 & 2026醸造) 15,000円
福岡県産の酒造好適米「山田錦」を使用した
2025年醸造分と2026年醸造分の濁酒を1本ずつお届けします。
それぞれお届け時期が異なります。
※お届け予定:2025年10月、2026年10月
・山田錦 2025醸造 Fukuoka Yamadanishiki 2025BY 500ml×1本
・山田錦 2026醸造 Fukuoka Yamadanishiki 2026BY 500ml×1本
・濁酒の解説 & 背景ストーリー(デジタルPDF)
・醸造所への支援者名掲載(任意)
・掲載された支援者が蔵を訪問された際に限り、支援者ご本人に対し、何度でも蔵内での商品購入を全品10%オフでご提供いたします。
※20歳未満の方はご購入いただけません。
※資材の供給状況や製造工程の都合により出荷時期が変更となる場合があります。
※支援者名の掲載をご希望の場合は、備考欄にご希望のお名前をご記入ください(氏名・ニックネーム・企業名など)。
※団体名義(企業・団体等)でのご支援には、来訪特典は適用されません。


福岡県産「ヒノヒカリ」濁酒セット(2025醸造 & 2026醸造) 15,000円
福岡県産の飯米「ヒノヒカリ」を使用した
2025年醸造分と2026年醸造分の濁酒を1本ずつお届けします。
それぞれお届け時期が異なります。
※お届け予定:2025年11月、2026年10月
・ヒノヒカリ 2025醸造 Fukuoka Hinohikari 2025BY 500ml×1本
・ヒノヒカリ 2026醸造 Fukuoka Hinohikari 2026BY 500ml×1本
・濁酒の解説 & 背景ストーリー(デジタルPDF)
・醸造所への支援者名掲載(任意)
・掲載された支援者が蔵を訪問された際に限り、支援者ご本人に対し、何度でも蔵内での商品購入を全品10%オフでご提供いたします。
※20歳未満の方はご購入いただけません。
※資材の供給状況や製造工程の都合により出荷時期が変更となる場合があります。
※支援者名の掲載をご希望の場合は、備考欄にご希望のお名前をご記入ください(氏名・ニックネーム・企業名など)。
※団体名義(企業・団体等)でのご支援には、来訪特典は適用されません。


福岡県産「山田錦」熟成飲み比べセット(2025醸造熟成ver & 2026醸造) 20,000円 
福岡県産「山田錦」濁酒を1年間蔵で熟成させたものと新しく製造したものをセットにしてお届けします。 熟成の違いによる山田錦の特徴をじっくりと味わえます。
※お届け予定:2026年10月
・山田錦 2025醸造(1年熟成) Fukuoka Yamadanishiki 2025BY Aged 1 year 500ml×1本
・山田錦 2026醸造        Fukuoka Yamadanishiki 2026BY 500ml×1本
・濁酒の解説 & 背景ストーリー(デジタルPDF)
・醸造所への支援者名掲載(任意)
・掲載された支援者が蔵を訪問された際に限り、支援者ご本人に対し、何度でも蔵内での商品購入を全品10%オフでご提供いたします。
※20歳未満の方はご購入いただけません。
※資材の供給状況や製造工程の都合により出荷時期が変更となる場合があります。
※熟成酒は、蔵内にて低温で適切に保管いたします。
※支援者名の掲載をご希望の場合は、備考欄にご希望のお名前をご記入ください(氏名・ニックネーム・企業名など)。
※団体名義(企業・団体等)でのご支援には、来訪特典は適用されません。


福岡県産「ヒノヒカリ」熟成飲み比べセット(2025醸造熟成ver & 2026醸造) 20,000円 
福岡県産「ヒノヒカリ」の濁酒を1年間蔵で熟成させたものと
新しく製造したものをセットにしてお届けします。 
熟成の違いによるヒノヒカリの特徴をじっくりと味わえます。
※お届け予定:2026年10月
・ヒノヒカリ 2025醸造(1年熟成) Fukuoka Hinohikari 2025BY Aged 1 year 500ml×1本
・ヒノヒカリ 2026醸造        Fukuoka Hinohikari 2026BY 500ml×1本
・濁酒の解説 & 背景ストーリー(デジタルPDF)
・醸造所への支援者名掲載(任意)
・掲載された支援者が蔵を訪問された際に限り、支援者ご本人に対し、何度でも蔵内での商品購入を全品10%オフでご提供いたします。
※20歳未満の方はご購入いただけません。
※資材の供給状況や製造工程の都合により出荷時期が変更となる場合があります。
※熟成酒は、蔵内にて低温で適切に保管いたします。
※支援者名の掲載をご希望の場合は、備考欄にご希望のお名前をご記入ください(氏名・ニックネーム・企業名など)。
※団体名義(企業・団体等)でのご支援には、来訪特典は適用されません。


木桶仕込みの特別濁酒(初回生産分) 15,000円 
長野県産の特別栽培米「山恵錦」を使用した初仕込みをお届けします。
栽培期間中は農薬・化学肥料を使用せず、Lagopus様によって丁寧に育てられました。
山恵錦は長野県が開発した新品種で、麹製造適性が開発過程で評価された米です。
その特性を存分に活かし、濁酒として素材の旨味を味わえます。
※お届け予定:2026年1月
・山恵錦 2025醸造 Nagano Sankeinishiki 2025BY 500ml×1本
・濁酒の解説 & 背景ストーリー(デジタルPDF)
・醸造所への支援者名掲載(任意)・掲載された支援者が蔵を訪問された際に限り、支援者ご本人に対し、何度でも蔵内での商品購入を全品10%オフでご提供いたします。
※20歳未満の方はご購入いただけません。
※資材の供給状況や製造工程の都合により出荷時期が変更となる場合があります。
※支援者名の掲載をご希望の場合は、備考欄にご希望のお名前をご記入ください(氏名・ニックネーム・企業名など)。
※団体名義(企業・団体等)でのご支援には、来訪特典は適用されません。


三品種初仕込み濁酒セット(分割配送) 30,000円
福岡県産と長野県産の三品種(山田錦・ヒノヒカリ・山恵錦)で仕込んだ濁酒を、
3回に分けてお届けする特別なセットです。
※お届け時期:2025年10月、2025年11月、2026年1月
・山田錦 2025醸造   Fukuoka Yamadanishiki 2025BY 500ml×1本
・ヒノヒカリ 2025醸造 Fukuoka Hinohikari 2025BY 500ml×1本
・山恵錦 2025醸造   Nagano Sankeinishiki 2025BY 500ml×1本
・濁酒の解説 & 背景ストーリー(デジタルPDF)
・醸造所への支援者名掲載(任意)
・掲載された支援者が蔵を訪問された際に限り、支援者ご本人に対し、何度でも蔵内での商品購入を全品10%オフでご提供いたします。
※20歳未満の方はご購入いただけません。
※資材の供給状況や製造工程の都合により出荷時期が変更となる場合があります。
※支援者名の掲載をご希望の場合は、備考欄にご希望のお名前をご記入ください(氏名・ニックネーム・企業名など)。
※団体名義(企業・団体等)でのご支援には、来訪特典は適用されません。


1日醸造体験会(2025BY: 2026年1月~順次) (限定5組) 30,000円 
酒蔵での見学と醸造体験ができるペア参加権。 仕込みに携わったお酒を後日お届けします。
※お届け時期:2026年3月
・醸造体験会ペア参加権
・仕込みに携わった濁酒 500ml×1本
・濁酒の解説 & 背景ストーリー(デジタルPDF)
・醸造所への支援者名掲載(任意)
・掲載された支援者が蔵を訪問された際に限り、支援者ご本人に対し、何度でも蔵内での商品購入を全品10%オフでご提供いたします。
※20歳未満の方はご購入いただけません。
※20歳未満の方のみでの体験参加はできません。
※醸造体験会の日程は、後日こちらからご連絡のうえ調整させていただきます。
※交通費や宿泊費等は含まれておりません。
※支援者名の掲載をご希望の場合は、備考欄にご希望のお名前をご記入ください(氏名・ニックネーム・企業名など)。
※団体名義(企業・団体等)でのご支援には、来訪特典は適用されません。


オリジナル濁酒造り
(2025BY: 2026年1月~順次)(2026BY: 2026年7月~順次)(各期限定5組) 100,000円 

お好きなお米5kgをご用意いただき、自由に設計できるオリジナルの濁酒を造ります。
仕込配合により、味わいのタイプ(濃厚・スッキリ)やアルコール度数など、自由に設計できます。
できた濁酒は全てオリジナルラベルを貼り、後日お届けします。 
ご家族で、あるいはイベント・贈答用にオリジナル濁酒を造ってみませんか?
※お届け時期:2026年3月、2026年9月
・オリジナル濁酒造り体験会参加権
・オリジナル濁酒 500ml×20本(目安)
・醸造所への支援者名掲載(任意)
・掲載された支援者が蔵を訪問された際に限り、支援者ご本人に対し、何度でも蔵内での商品購入を全品10%オフでご提供いたします。
※20歳未満の方はご購入いただけません。
※20歳未満の方のみでの体験参加はできません。
※濁酒造りの日程は、後日こちらからご連絡のうえ調整させていただきます。
※交通費や宿泊費等は含まれておりません。
※ステンレス製の小型タンクにて一段仕込みを行います。
※瓶燗火入れを行うため、生酒での出荷はできません。
※濁酒の出来上がり本数は仕込配合により異なりますが、20本前後を目安にご検討ください。
※味わいは必ずしもご希望どおりに仕上がらない場合がございます。予めご了承ください。
※ラベルデザインは支援者様ご自身でご用意いただきます。デザイン依頼をご希望の場合は、別途費用にてご相談可能です。
※支援者名の掲載をご希望の場合は、備考欄にご希望のお名前をご記入ください(氏名・ニックネーム・企業名など)。
※団体名義(企業・団体等)でのご支援には、来訪特典は適用されません。


【酒販店様専用】初期生産分2ケース 50,000円
本リターンは、酒販店様向けの特別プランです。Cultivaの「素材の個性を生かす酒造り」という思想に共感し、商品を手に取ったお客様にその魅力を伝えてくださる酒販店様を募集しています。品種や栽培地に込められたストーリーごと届ける、そんな濁酒の可能性を、共に広げていただけると嬉しく思います。

※お届け時期:2025年11月
・山田錦 2025醸造   Fukuoka Yamadanishiki 2025BY 500ml×12本
・ヒノヒカリ 2025醸造 Fukuoka Hinohikari 2025BY 500ml×12本
・濁酒の解説 & 背景ストーリー(デジタルPDF)
・醸造所への支援店名掲載(任意)
※資材の供給状況や製造工程の都合により出荷時期が変更となる場合があります。
※支援店名の掲載をご希望の場合は、備考欄にご希望のお名前をご記入ください。
※団体名義(企業・団体等)でのご支援には、来訪特典は適用されません。


【酒販店様専用】初期生産分2ケース 60,000円
本リターンは、酒販店様向けの特別プランです。Cultivaの「素材の個性を生かす酒造り」という思想に共感し、商品を手に取ったお客様にその魅力を伝えてくださる酒販店様を募集しています。品種や栽培地に込められたストーリーごと届ける、そんな濁酒の可能性を、共に広げていただけると嬉しく思います。

※お届け時期:2026年1月
・山恵錦 2025醸造   Nagano Sankeinishiki 2025BY 500ml×24本
・濁酒の解説 & 背景ストーリー(デジタルPDF)
・醸造所への支援店名掲載(任意)
※資材の供給状況や製造工程の都合により出荷時期が変更となる場合があります。
※支援店名の掲載をご希望の場合は、備考欄にご希望のお名前をご記入ください。
※団体名義(企業・団体等)でのご支援には、来訪特典は適用されません。

備考:
※送料込みの価格です(12本/ケース単位でのお届けとなります)。
※20歳未満の方は応援購入できません。


初年度600本限定、自然発酵、木桶仕込み──すべてが手間もコストもかかる非効率な造り方です。それでも私は、この方法を選びました。

なぜならこれは、ただの「商品」ではなく、酒造りの新しい可能性を共に信じてくれる方と形にしていく挑戦だからです。

酒造免許の制限から、清酒として流通にのせることができない。少量生産ゆえに、利益を前提とした大量流通の仕組みにもなじまない。そして、木桶や自然発酵といった伝統的な手法は、設備や管理コストが高く、量産には向きません。

だからこそ、この酒の価値を理解し、応援してくださる方にこそ届けたい。
その想いから、私たちはクラウドファンディングという選択をしました。

初回ロットの限定性

少量仕込みゆえのコスト高

自然醸造にこだわったリスクある挑戦


そのすべてを理解し、共に応援してくださる方にこそ届けたいと考えています。



2025年8月 醸造開始(木桶生酛仕込み)

2025年9月 瓶詰め・熟成

2025年10月 出荷・リターン発送開始




・木桶や醸造設備の導入費

・原料米の確保と契約農家への支払い

・ラベル印刷や瓶資材などの資材費

・輸送費やクラファン手数料




このお酒の最大の魅力は、温度によってまったく異なる表情を見せてくれることです。

冷やすと、酸味が引き立ち、香りはシャープに。
常温では、米の甘みや旨味がふわりと開き、まろやかでふくよかな味わいに。

さらにぬる燗にすれば、酸味がやわらぎ、全体が穏やかにまとまります。

一本の酒でありながら、温度や飲み方によって異なる顔が見えてくる──そんな楽しさも、この酒ならではの醍醐味です。

また、料理との相性も柔軟で、白身魚の昆布締めや塩焼きの鶏肉、出汁のきいた煮物など、旨味を活かす和食とは特に好相性。

とはいえ、食材の持ち味を邪魔しないこの酒は、和洋問わず、あなたの“好きな料理”と合わせてこそ本領を発揮します。

ただ、私が一番体験してほしいのは、“酒と料理”ではなく、“酒と酒”のペアリング。

つまり、利き比べです。異なる酒を並べて飲み比べることで、それぞれの香りや旨味の違いが浮かび上がり、素材の個性が際立ちます。

素材の違いが酒に表れることで、テロワールの輪郭が初めて浮かび上がる。
あなたにとっての“ぴったりの一本”も、その中にきっと見つかるはずです。

Cultivaの挑戦を応援する人たちのことば

農業生産法人(株)Lagopus代表取締役
谷口 修 さま 
※写真右側

今回のプロジェクトでは、長野県産酒米の山恵錦を通じてCultiva様を応援しています。大手酒類メーカーから独立し挑戦する姿、ワクワクしかないです!”米から選ぶ酒”が、世界中のSAKEファンにとってきっと新しい選択になると思います。期待しています!


技術士(生物工学部門)現職:三和酒類株式会社
串尾 聡之 さま


副田さんは大変優秀な研究者として、常に周囲に刺激を与えてくれる存在でした。今回のプロジェクトには、生産者の想いと素材の魅力を最大限に引き出したいという、当時からの一貫した情熱が込められています。私は適正飲酒事業に尽力していますが、いまこそ「お酒を大切に飲む」価値観に立ち返る時だと感じています。「酒米テロワール」の思想には、お酒を大切に育て、愛し、嗜むという未来の酒文化の姿が体現されています。収益化が難しい挑戦に自ら責任をもって臨む姿勢には、ビジョンを決して絵空事に終わらせない、技術士としての実践力がにじみ出ています。お酒を愛する皆で、この挑戦を応援できればうれしいです。


株式会社天郷醸造所 代表取締役
中山 雄介 さま


同じ福岡県で、同じ時期に新しい醸造所を建設する仲間である副田さんのチャレンジを心から応援申し上げます。
一度弊社チームで訪問させていただきましたが、発酵文化や、多様性といった深い哲学的、化学的な世界観を深く極められている印象を受け、すぐに共感を覚えました。
糸島という地域は福岡でも本当に魅力的な観光資源も保有されていますし、海の目の前の立地にも素敵な感動を覚えました。
同じく新規の免許申請で苦労をしていると思います。
同期の酒蔵友として、これからも応援させてくださいませ!


株式会社LIBROM 醸造責任者
穴見 峻平 さま


美味しいどぶろく楽しみにしています!
お酒で福岡県を盛り上げれるように共に頑張りましょう!!


株式会社EnterLink代表取締役
篠崎 祥希 さま

福岡で採用支援を行っている株式会社EnterLinkの篠崎です。副田さんとは福岡の経営者インタビューをきっかけに出会い、いつも誠実で、事業に情熱を注ぐ姿に刺激を受けています。
今回のクラウドファンディングは、地方からものづくりの可能性を広げていく、まさに「挑戦」だと思います。そしてその挑戦の中心に、副田さんのような信頼できるリーダーがいるからこそ、多くの方に届いてほしいと感じました。
私も心から応援しています。ぜひ、皆さんのお力をお貸しください!


いとしまシェアハウス / 棚田農家
志田 浩一 さま


糸島で「食べ物・エネルギー・お金を自分たちでつくる」をテーマに自給自足的暮らしを実践する、いとしまシェアハウスを運営する志田浩一と申します。

副田さんが糸島で醸造所を立ち上げるということはSNSを通じて知り、お米の品種や風土との向き合い方、考え方が素敵だなと拝見させていただいていました。

我が家でも耕作放棄地になってしまった棚田で肥料や農薬を使用せずに在来種や古代米など何種類かのお米を育てていて、その土地の風土や種の歴史という歩みに想いを馳せながら向き合っています。

この糸島の地で同じ思いの人が増え、日本の原風景と途切れそうな歴史と文化をを繋いでいけたらいいなと思っています。




Yamadanishiki 2025BY /Hinohikari 2025BY はどちらも、精米を最小限にとどめ、もろみを搾らずに仕上げたどぶろくです。米の香りや質感、その年・その土地の個性をそのまま感じられる、600本限定の初回仕込み。


目指したのは、整えられた美しさではなく、素材の風味がそのまま伝わる旨さです。


均一化が進む日本酒に対して、違う選択肢を提示したい。そんな思いから生まれました。

この酒は、米を育てた土地と人、そして飲み手とをつなぐ出発点です。


自然に委ねることを重視する一方で、自然の力を引き出すための技術も柔軟に取り入れる。

私たちは、伝統と技術の両立によって、次の酒造りを形にしていきたいと考えています。


日本酒に詳しい方はもちろん、ふだんあまり飲まない方にも、ぜひ一度手に取って味わっていただきたい一杯です。この酒が、素材と土地を味わうという、酒の愉しみ方を広げるきっかけになればと思います。



よくあるご質問

Q. どんな味ですか?
お米本来のやさしい甘みと、ほんのり香る酸味が特徴です。とろりとしたなめらかな口当たりで、余韻も長く続きます。アルコール度数は日本酒に比べて控えめなので、普段お酒をあまり召し上がらない方にもぜひ試していただきたい一本です。


Q. 飲み切れないときはどうすれば?
飲み切れない場合は、冷蔵保存していただくことで、風味を保ちながら1〜2週間ほどお楽しみいただけます。
※時間の経過とともに、味わいがまろやかになったり、香りに変化が現れることがあります。お好みに合わせてお楽しみください。


Q. 保存方法は?
瓶詰め後に火入れ(加熱処理)を行っているため、発酵が進むことはありませんが、ごく稀に酵母がわずかに活動を続ける場合がございます。品質を安定させるため、冷蔵保存をおすすめしています。


Q. どぶろくってどんな料理に合いますか?
旨みを引き立てる料理──例えば、白身魚の昆布締め、焼き鳥、出汁のきいた煮物などとよく合います。洋食との相性もよく、チーズやグリル野菜にもおすすめです。


Q. なぜクラファンなの?
木桶仕込みや自然発酵は、手間もリスクも多く、大量生産に向いていません。でも、それでも届けたい味がある。だからこそ、この想いに共感してくれる方と一緒に、形にしたいと考えました。


= = = = =
酒類販売管理者標識:
①販売場の名称及び所在地:福岡県糸島市加布里5丁目7番8号
②酒類販売管理者の氏名:副田 大介
③酒類販売管理研修受講年月日:令和6年11月5日
④次回研修の受講期限:令和9年11月4日
⑤研修実施団体名:一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会
※20歳未満の者による飲酒は法令で禁止されています

支援金の使い道

集まった支援金は以下に使用する予定です。

  • 設備費

  • 広報/宣伝費

  • リターン仕入れ費

※目標金額を超えた場合はプロジェクトの運営費に充てさせていただきます。

支援に関するよくある質問

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このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください

最新の活動報告

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  • みなさま、こんにちは。Cultiva代表の副田大介です。8月31日にクラウドファンディングを終えてから、早くも約2か月が経ちました。そして本日10月26日は「どぶろくの日」。この節目に、これまでの進捗についてご報告いたします。現在、山田錦の初仕込みを無事に終え、いよいよ充填やラベル貼りといった最終工程に入っています。当初は10月中にお届けする予定でしたが、ラベル印刷や化粧箱といった資材の調達に時間を要し、現在は11月中のお届けを目指して準備を進めております。お待たせしてしまい誠に申し訳ございません。肝心の初仕込みですが、木桶が想像以上に良い働きをしており、後味に吉野杉由来のスパイシーさが立ち上がることで、味わいに深みと奥行きが生まれています。納得のいく仕上がりになっておりますので、ぜひ楽しみにお待ちいただければと思います。季節は記録的な猛暑から段々と秋へと移り変わり、日に日に寒さが増してまいりました。どうか皆さまも体調を崩されませんようご自愛ください。そして、もう間もなくお届けできる初仕込みのどぶろくを、心待ちにしていただけたら嬉しいです。 もっと見る
  • みなさま、こんにちは。Cultiva代表の副田大介(そえだ だいすけ)です。クラウドファンディングも、いよいよ残り16時間となりました。ここまで支えてくださった皆さまに、改めて心より感謝申し上げます。最後に、私がこの挑戦を通じて本当に実現したいことを改めてお伝えしたいと思います。私が造るのは濁酒(どぶろく)。もろみを搾らず、酵母や米粒を含んだまま瓶詰めすることで、酒粕を出さず、米の風味を最もダイレクトに伝えられる酒です。麹には、焼酎研究で培った知見を活かして、プロテアーゼ活性の高い焼酎用麹を採用。酛立ては、生酛で行い、木桶ひとつでじっくり醸していきます。手間のかかる選択ですが、すべては「米の個性をそのまま酒に表す」ためです。私が原料である「米」にこだわるのには理由があります。焼酎メーカー時代、原料研究者として様々な大麦を仕込み、その香りや味わいの違いを研究を通じて体感しました。業界全体を見ても、芋・米・麦といった原料の違いが、焼酎の香りや味わいに明確に表れています。では、日本酒はどうでしょうか。従来の酒造りでは、華やかな香りを出す酵母や無濾過生といった製法に注目が集まる一方で、使用される酒米は全国的に限られた品種に偏り、さらに高度に磨かれることで素材としての個性が見えにくくなりがちです。しかし私は、日本酒においても米の品種の違いやタンパク質の特性を軸にすれば、香味や旨みに大きな違いを与えられると考えています。こうした視点を持てたのは、焼酎メーカー時代の原料研究の経験があったからに他なりません。そこで私は日本酒業界の「製法中心」ではなく「素材中心」へと視点を移し、米が持つ本来の個性を酒に映し出すことに挑んでいます。それを私は「酒米テロワール」と名付けました。私が考える「酒米」とは、“酒造りに使用する全ての米”を意味します。山田錦のような酒造好適米はもちろん、飯米や在来品種もまた、それぞれが固有の風味やストーリーを持つ立派な「酒米」です。米の違いを、酒の違いに変える。飲み手が「この米のお酒が好きだ」と感じられる体験を届けることができたら、酒は単なる嗜好品を超え、地域の自然や文化、歴史へと人々をつなぐ「物語の入口」になるはずです。全国の農家さんと繋がり、全国のお米を醸していく中で、いつか皆さまが気に入る一杯をお届けできれば、研究者冥利に尽きます。残り16時間。この挑戦の先にあるのは、「米が酒を決める」という新しい価値観を糸島から発信し、日本酒の楽しみ方を再定義する未来です。その未来を、皆さまとともにつくり上げたい。どうか最後まで見届けていただければ幸いです。 もっと見る
  • みなさま、こんにちは。Cultiva代表の副田大介(そえだ だいすけ)です。8/17の投稿では、米の品種による「タンパク量の違い」についてご紹介しました。全体のタンパク量は、山田錦が6.4%(乾物基準)、ヒノヒカリが8.0%(乾物基準)という結果で、米の品種によってタンパク量が異なること、さらに精米歩合によっても変動するため、「精米後のタンパク量」を知ることが仕込みに与える影響を評価する上で重要であることをお伝えしました。今回はさらに深掘りし、「タンパク質の組成」に注目した依頼分析の結果をご紹介します。米のタンパク質は、その溶解性の違いから4種類に分類されます。アルブミン(純水可溶性)グロブリン(食塩水可溶性)プロラミン(アルコール可溶性)グルテリン(アルカリ可溶性)参考までに、小麦にも似た分類があります。小麦では、グリアジン(米のプロラミンに相当)とグルテニン(米のグルテリンに相当)が主成分で、これらが水と混ざり合うことで「グルテン」を形成します。グルテンは粘弾性をもち、パンや麺、天ぷら、ケーキなど、私たちの食生活に欠かせない食品に加工されます。一方、米はグルテンを形成することはありませんが、小麦と同じくプロラミンやグルテリンの存在が、仕込みや酒質に大きく影響します。これらのタンパク質は米粒の中で「プロテインボディ」という構造をつくって蓄積されています。プロテインボディI(PBI):主にプロラミンから成り、水をはじき吸水を妨げる性質を持つ。難消化性で酒粕へ移行する。プロテインボディII(PBII):主にグルテリンとグロブリンから成り、麹のタンパク質分解酵素で分解されやすい。易消化性で酒の味に直結する。PBIが多いと米の吸水速度は遅くなり、水を吸いにくくなります。低精白米で吸水に時間をかけるのは、PBIが吸水を阻害するためであり、長時間の浸漬が必要になるのです。清酒では搾った後に酒粕として除去されますが、Cultivaのどぶろくは搾らずに瓶詰めするため、このPBIも含めて口にすることになります。結果として、テクスチャーの違いを感じられる可能性があります。一方でPBIIは、酵素により分解されてペプチド(アミノ酸が連なったもの)やアミノ酸となり、もろみに溶け込みます。そのためPBIIは酒の味を決める主要因のひとつと考えられます。それでは、今回の分析結果です。山田錦(精米歩合90%)のタンパク質組成は以下のようになりました。グルテリンα(37–39kD):27.6%グルテリンβ(22–23kD):19.4%グロブリン(26kD):7.8%プロラミン(16kD):7.5%プロラミン(13kD):13.8%前駆体タンパク質(39kD以上):23.9%前駆体を除いた場合、PBIIに相当するグルテリン+グロブリンが約72%、PBIに相当するプロラミンが約28%という結果になりました。米は易消化性であるPBIIのタンパク質が多いことが分かります。ヒノヒカリとの比較は、今回のリターン品(解説PDF)で詳しくご紹介したいと思います。以上まとめると、米の「タンパク質の量」だけでなく「組成」にも着目する必要があり、それが発酵中の米の溶解性や生成されるアミノ酸のバランスを左右すると言われています。これはCultivaが追求する「酒米テロワール」を理解する上で欠かせない視点です。クラウドファンディングも残り2日を切りました。米の違いを酒の違いとして表現する「酒米テロワール」をかたちにしていけるよう、最後まで全力で取り組みます。まだご支援を検討中の方は、この機会にぜひ応援いただけますと嬉しいです。 もっと見る

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